2022年02月02日

天国への旅立ち

巨星墜つ。石原慎太郎氏逝去の報に接して浮かぶのは、この言葉しかない。祖国日本を心から愛し、全身全霊を捧げた偉大な存在の喪失に、唯々呆然とするばかりだ。

氏は人生を通じ、政界・言論界あるいは文学界の大スターとして君臨し、昭和のアイコンとでも呼ぶべ銀幕の大スター、実弟の故石原裕次郎氏をも凌ぐ輝きを放ち続けた。

「太陽の季節」で鮮烈な文壇デビューを飾った。媚びず恐れず、新しい感覚と発想で既成概念の打破に挑戦し、独創的な文学を構築して脚光を浴びた。

政界進出後もその姿勢はいささかも変わらない。旧弊因襲に囚われず、抵抗勢力と戦い、己の愛国心と信念に従い理想を求めて果敢に行動し、改革に尽力した。

いちいち功績を数え上げたらキリがない。国会議員や大臣として、更に都知事として、国民のため、都民のため、氏ほど身を挺して活躍した人物を他に知らない。

左翼勢力や敵国による執拗な「極右」のレッテル貼りがイメージを捻じ曲げたが、決して偏った思想家ではなく、公平無私で良識的な正しい政治家だった。

歯に衣着せず敵国を糾弾し、パヨクを叩き、無能なジャーナリストを叱る姿が印象深いが、何より日々の生活を豊かにし、明日に希望を持たせてくれる指導者だった。

名もなき庶民の声に耳を傾け、ひとつひとつ身近な問題を全力で解決してくれる人情味溢れる親父で、だからこそ東京の下町で、圧倒的な人気と支持を誇ったのだ。

どこぞの「聞く力」自慢の間抜けとは違う。石原御大は「聞く力」に加え、鋭い感性と判断力、実行力を兼ね備えていたから、風見鶏にはならずグダグダに迷走もしなかった。

仮に総理大臣の椅子に座れば、稀代の名宰相として記憶に刻まれただろう。他国に阿ることなく、国際社会で堂々たる存在感を示す「日本の顔」と成ったに違いない。


ishihara brothers.jpg

続きを読む
posted by yohkan at 08:43| Comment(87) | 石原慎太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月01日

タヌキの泥舟

コロナは風邪かインフルエンザの親戚ゆえ、放っておいても夏場に感染者は減る。にもかかわらず、経済疲弊の悪影響も顧みず、緊急事態宣言が延長されたまま、6月に突入した。

感染症専門のセンセイが眉間に皺寄せ、鼻息も荒く、ジンリュウ(?)の抑制を徹底せよと宣う。何ゴトかと思えば「人流」か。政府が一部の学者バカに引き摺られる姿が哀しい。

そもそも、さざ波レベルの感染を大袈裟に報道し、恐怖を煽るマスゴミも悪いが、あっさり騙され怯える大衆も悪い。いや、誰よりも悪いのは、我田引水に走る政治家だろう。

典型が東京都の小池知事だ。6月25日告示、7月4日投開票予定の都議選を睨み、直前まで政治的空白状態を作るのが、国に緊急事態宣言延長を要請した真の理由に違いない。

4年前の前回選挙で、小池率いる都民ファーストの会がある種の旋風を起こし、都議会の最大勢力となったが、現在は状況が異なる。離党者も続出し、確たる支持層もない。

都民ファーストの劣勢を可能な限り挽回しつつ、必死で第一党奪還を期す自民党にも秋波を送り、己の権力と人気と存在感を維持したい。そんな策略が丸見えだ。

緊急事態の人流抑制を看板に、事実上、政治活動を告示日直前まで禁じれば、各政党の支持基盤の大小とは無関係に、無党派層の投票が選挙結果を決める可能性が高い。

今月末に宣言解除で活気づく街に繰り出して脚光を浴び、暑さで減った感染者数を指して、「アテクシが都民の安全安心を守りましたのよ」と声高らかに宣言するつもりだろう。

何しろ、小池を支えるのは、マスゴミの誘導に躍るミーちゃんハーちゃん。頼るべき主たる選挙民は、終日、TVのバラエティショーと共に生きる情弱のジジババだ。

庶民にステイホームを強要して、連日、己の姿をTV画面に晒すのは、不当な選挙運動ではないのか。政策もヴィジョンもなきまま、過剰な演出に興じる様が醜い。

もっとも、小池の厚化粧は、いや違った、化けの皮は既に剥がれている。コロナ同様、安全安心で大騒ぎして巨額の血税を浪費した魚河岸豊洲移転遅延の大失態を都民は忘れない。

本人は都議選の結果で、現職の任期を全うすべきか考慮するつもりとか。知事続投か国政への復帰かと贅沢に悩み、密かに「いずれは総理」の魂胆まで持つと云う。

しかし、独りよがりの暴走で痛めつけられた都民、国民は貴様を許さないぞ。策士策に溺れるの喩えもある。あれれ、アテクシは泥舟に乗っていたのか、と小池が気づく日は近い。


koike kachikachiyama のコピー.jpg

続きを読む
posted by yohkan at 11:00| Comment(70) | 石原慎太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月17日

石原先生の政界引退は淋しい

石原慎太郎先生が政界引退を表明した。ご高齢ながら、抜群の知見と指導力を誇る稀代の辣腕政治家だけに、とても淋しい。


ishihara fukkatsu.jpg


衆院選における次世代の党の敗北は、少数政党の弱さや戦略の失敗のみならず、卑劣な妨害工作によるものらしい。しかし真の敗因は、投票前に石原さんが引退を仄めかしたことだろう。


ishihara nishimura tamogami.jpg


日本維新の会を飲み込む奇策で、第三極を一大勢力に仕立てたのは、同氏の求心力と存在感に他ならない。維新分裂で元の木阿弥に帰し、表看板の石原さん不在となれば、次世代が輝きを失うのは当たり前だ。

続きを読む
ラベル:引退会見
posted by yohkan at 13:06| Comment(28) | TrackBack(1) | 石原慎太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月26日

レッツゴー太陽の三匹!

政治家は人気商売だ。票を集めて勝ち抜いた者のみが桧舞台に立てる。20歳以上の国民なら誰もが選挙権を持つ。AKB48と違い、投票券付きCDを売る必要もない。

皆にウケてこその議員だ。選挙民に利益をもたらし、薔薇色の夢を描いて観衆を酔わせるだけでなく、いいタイミングで、どっと笑わせるエンターテイナーでありたい。

この意味で芸達者な西村真吾、田母神俊雄両氏が、「太陽の党」を再生させる。石原御大の言葉を借りれば、自身も含め「暴言・暴走トリオ」の誕生か。そう聞くだけで、嬉しくて頬が緩む。


ishihara nishimura tamogami.jpg

続きを読む
ラベル:太陽の党
posted by yohkan at 11:45| Comment(31) | TrackBack(1) | 石原慎太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月30日

石原御大の「星影のワルツ」

出鱈目な民主党政権は早晩倒れるだろうと多くの国民が意識し出した頃、メディアが騒いで、タレント弁護士をスター政治家に変貌させた。さらに、チンピラ集団の大阪維新を第三勢力と呼んだ。民主党を背後で操る在日朝鮮勢力は、維新こそ政権崩壊後の受け皿足り得ると踏んだ。

ところが石原&太陽が速攻で大阪維新に抱きついて、その筋書きをあっさりぶち壊した。維新は保守層の人気を得て国政選挙で躍進し、反自民勢力と袂を分かった。むしろ安部政権に協力する立場を鮮明にして、党内の反日議員たちを慌てさせた。

石原氏にすれば当初の目的、即ち民主党支持層の受け皿潰しを達成した以上、早く維新を割るべきだった。しかし党の頭数を維持しようと色気を出し、今日までズルズル来てしまったのだろう。あるいは元祖スパルタ親父として、チンピラ小僧をまともな政治家に育てようと期待したか。


ishihara hashimoto oyako 2.jpg

続きを読む
ラベル:維新
posted by yohkan at 09:40| Comment(66) | TrackBack(1) | 石原慎太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月30日

田母神候補は石原都政継続に向け政策を語れ!

都知事選の田母神候補が選挙演説をする度に大観衆が集まるらしい。反原発なる荒唐無稽な主張を謳う細川、宇都宮両氏が見向きもされず、今回の選挙は、強力な組織を持つ桝添陣営に対し、ネットで人気者の田母神氏が敢然と挑む形になりそうだ。

もっとも草の根保守の手弁当では集票力に限界がある。自民党と公明党の組織票を固めれば、幾ら政治資金流用や家庭内暴力が話題になろうと、桝添氏の優位は揺るがないだろう。その安心感があるから、同氏はオリンピックの成功や福祉の充実など美辞麗句を並べるだけで、政策らしい政策を語らないのだ。

だからこそ、田母神氏は魅力的な政策を具体的に語るべきだ。弱者が強者を相手に戦う以上、敵の弱点に集中して攻めるしかない。漠たる政策しか示さぬ桝添陣営と一線を画し、田母神氏が如何にして「石原都政」を継続させるか、都民に明解なヴィジョンを示して欲しい。


ishihara toseino keizoku.jpg


続きを読む
posted by yohkan at 12:40| Comment(38) | TrackBack(0) | 石原慎太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月31日

復活祭だ!石原閣下の復活宣言だ!

石原慎太郎氏は太陽だ。政界を、いや日本全体を明るく照らしてくれる。閣下が病床に伏せていると聞き、ご高齢ゆえ心配していたが、お元気な姿を見せてくれた。「俺が死んだら日本は退屈になるぞ」って、なんと素敵な台詞なのだ。そう、国民はまだまだ退屈したくはない。

 

今、ここで石原閣下に倒れられちゃ困るのだ。旧立ち上がれ日本の愛国議員たちを引き連れて橋下一派と合体し、押しも押されもせぬ政党を誕生させた政治手腕には舌を巻く思いだが、維新はまだまだよちよち歩きだ。綱領案こそ示したものの、具体的な政策提言すらこれからだ。

 

国会における石原閣下や中山議員の質問や、安倍総理や閣僚の答弁を聞き、心躍らせた国民も多い筈だ。これまで長年、見続けてきた反日色の強い不毛の論議はそこにない。国思う与党と野党の真摯で熱い討論がやっと国会に戻ってきたのだ。是非これからも、安倍自民党と丁々発止の遣り取りを続けて欲しい。

 

 

 

 

それにしてもイースター(復活祭)に復活宣言するとは、いつもながら石原閣下の演出は心憎い。ついに春が来たなと誰もが感じる。何だかうきうきと嬉しくなる。

 

 

 

 

 

 

 

posted by yohkan at 09:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 石原慎太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月13日

太陽の党よ!安倍総裁を明るく照らして!

石原新党がついに旗揚げする。政党名は「太陽の党」だ。石原さんの衝撃的なデビュー作「太陽の季節」を思わせるし、ご本人がわが国の政界を明るく照らす太陽みたいな人だ。「太陽の党」は湘南のヨットマンに相応しい素敵な名前だ。

 

憲法改正や教育改革や官僚支配の打破を主張する太陽の党は、わが国の抱える諸問題を解決するための具体策を示し、きっと政界の中心で燦然と輝いてくれるだろう。卓越した見識と発言力で、まさに日本のご意見番政党として、なくてはならない存在になる筈だ。

 

但し残念なことに、その太陽の党が、日本維新の会やみんなの党に連携を呼びかけている。政治には数が必要だし、第三極の結集もわからぬではないが、相手はいずれも胡散臭い政党だ。然したる国家観も政治理念もなく、ムードを煽って票集めする姿勢は、かっての民主党に近い。顔ぶれを見ても凶悪な人相が多い。太陽の党とは体質的に、水と油ではないのか。

 

 

 

 

私見ながら、太陽の党が本来、提携を呼びかけるべきは自民党だ。立党の精神を忘れ、いつの間にか憲法改正を封印した自民党だが、同党に潜む反日分子を叩き出せば、太陽の党とぴったりと息の合う保守政党に生まれかわれる。太陽の党が投げかける明るい陽射しを浴びて光り輝くのは、安倍総裁率いる自民党であって欲しい。

 

 

 

 

 

 

posted by yohkan at 11:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 石原慎太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月05日

石原の背中に橋下乗せて♪

石原慎太郎氏は父性を感じさせる人だ。圧倒的に強くたくましく、頼りがいがある。知性豊かで、ひと言、ひと言に権威と風格と重みがある。頑固一徹で曲がったことは許さない。祖国や家族への愛情が深く、人情家で案外涙もろい。現代風の友達みたいな話し易いパパではないけれど、伝統的な「理想の父親像」だ。

 

こうした立派な父親を前にすると、成長期の男の子達は複雑な悩みを抱える。愛情や尊敬を感じながらも、一方で、乗り越えられぬ父親の存在に圧迫感を覚える。父親と一緒にいれば嬉しいのに、幼児みたいに無邪気に甘えることが出来ない。素直に教えを請う気持ちにもなれない。

 

唐突だが、維新の橋下氏はちょうどこんな感情を石原氏に対して抱いているのではないかと思う。石原氏が提唱する第三極連合の大同団結案に対し、橋下氏がたちあがれ日本との考え方の差異をことさら主張するのも、若者の反抗期みたいに見えなくもない。背伸びして精一杯大人に見せたい虚栄心かも知れない。

 

思うに、橋下氏には思想も理論も哲学も何もない。モノの弾みで政界に飛びこんだTVタレントだ。しかし何故か、旧来の政治制度をぶち壊したいと云う、凄まじい闘争心としぶとさを持っている。若年寄みたいな聞き分けのいいお役人タイプが多い日本社会だけに、随分目立つ個性だ。年長の石原氏から見れば、元気でやんちゃなカワイイ息子みたいな存在か。

 

 

 

 

最近の橋下氏にはおかしな反日発言が多いが、石原氏の目には、若者が聞きかじりでサヨク思想を語るような未熟さと映って、ますますカワイクなっているのではないか。間違っているからこそ教育のし甲斐がある。橋下氏に一緒にやろうと声をかける裏には、こいつは育てれば伸びるぞと云う期待と、自らの政治理念を教えてやりたい気持ちがあるのだろう。しっかり、まっすぐ大きくなれよ、と云う石原氏の声が聞こえてきそうだ。

 

もっとも世間では父親の期待は往々にして裏切られる。石原新党が大同団結すべき相手は維新ではないような気がする。

 

 

 

 

 

 

 

posted by yohkan at 11:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 石原慎太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月02日

石原都政のトラックを、そのまんま猪瀬が突っ走る!

石原慎太郎氏の知事辞任は残念と云うのが都民の本音だ。4期に亘る石原都政は、文化や経済における東京の存在感を飛躍的に高めただけでなく、困難と云われた財政再建を果たし、都市機能や防災体制を着実に強化しれくれた。以前の都知事、例えばアオシマダ〜なんて男を思い出すと、雲泥の差がある。叶わぬコトではあれ、石原氏にいつまでも都知事を務めて頂き度いと願うのが人情だ。

 

そうは云っても、無能な民主党政府により日本国家が極度に衰退した今、石原氏が国政に復帰頂けるのは本当に有難い。政界再編の起爆剤となり、日本復興の中心人物に成り得る方だ。都を離れてしまうのは淋しいが、石原氏を全力で応援しないワケにはいかない。良識派都民の気持ちを代弁するなら、こんな感じだと思う。

 

唯一の不安は、都政における石原路線の継続性だ。年末の都知事選で能力の劣る人物が選ばれたら、石原都政が築いた東京の暮らし易さがあっという間に消滅するかも知れない。都民の声が反映されることなく、無機質で非効率な官僚政治に戻ってしまう恐れだってある。東京に暮らす者にとっては深刻な問題だ。

 

出来ることなら、誰かバトンをしっかり受け取って、真っすぐ石原路線を突っ走って欲しい。こう願わざるを得ない。と思って、ぐるりと周囲を見渡せば・・・・。いるじゃないか。猪瀬副知事だ。石原知事と共に歩み、実質的に都政を引っ張ってこられた実力者だ。石原氏を熱狂的に支持した都民にとって、猪瀬氏以外の選択肢はない。

 

 

 

 

巷では東国原氏の立候補が噂されるが、ふざけちゃいけない。世界の国際都市、大東京は宮崎県とは違う。法被を着て地鶏の販売に精を出せば、それで済むものじゃない。都民は「そのまんま東」なんぞ望んでいない。「そのまんま猪瀬」こそが望みなのだ。

 

 

 

 

 

posted by yohkan at 12:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 石原慎太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする