2019年04月19日

白鵬とナオミちゃんと国籍法の話

白鵬が日本国籍を取得するため、モンゴル国籍からの離脱を同国政府に申請したと云う。相撲ファンとしてのみならず、一日本人として、大横綱の帰化を歓迎したい。

以前から、本人は外国籍のまま「一代年寄」の名跡を希望してきたが、日本相撲協会は頑として認めなかった。引退後、親方として協会に残るには日本国籍を要す、との決まりがあるからだ。

国家とは運命共同体ゆえ、白鵬自身、国籍変更には躊躇いがあったろう。自国で英雄と称される立場だもの、なかなか帰化に踏み切れぬ事情もあったに違いない。

その上、抜群の活躍にも関わらず、外国人差別的な嫌がらせやバッシングを浴びて来た白鵬だ。ルールがはっきりしない角界で、品格が足りないとか、取り口が卑怯とか、あらぬ非難に晒される。

従い、悩みに悩んだ末の結論に違いない。われわれファンが、そして同胞が、これまで以上に熱く応援して、日本国籍を取得して良かったなあと、是非、白鵬にそう感じて貰おう。

と、ここまで書いて、国籍について悩む、もう一人のスーパースターを思い出す。日米両国の国籍を有する「テニス界の女王」大阪なおみ選手だ。

蓮舫みたいな悪党がいるため、二重国籍は問題なし、との誤解も広がる昨今だが、わが国の国籍法は「22歳に達するまでに、いずれかの国籍を選択せねばならない」と明確に定めている。

しかも、法務大臣は外国籍を有する日本国民に、国籍を選択せよと催告出来る。その旨通知を受けた者は、1ヶ月以内に日本国籍を維持するか、喪失するか、どちらか選ばなくてはいけない。

つまり、法的に考えれば、大阪なおみ選手が22歳の誕生日を迎える今年の10月までに日本国籍を選択しなければ、翌11月時点で、日本人とは呼べなくなってしまうのだ。


hakuho & naomi.jpg

続きを読む
posted by yohkan at 08:01| Comment(100) | 憲法・司法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月08日

まるでお白州、「人質司法」

保釈され東京拘置所を出るゴーン氏の姿に驚いた。無罪を主張する身なら、堂々と振る舞えばいいのに、作業服とマスクで変装しコソコソと軽ワゴン車に乗り込む姿が、何ともみっともない。

珍奇な変装は保釈に立ち会う弁護士のアイデアだったらしいが、云われるがままに化けた本人の心境が理解出来ない。察するに、100日に及ぶ拘留期間を経て、精神が萎縮したか。

逮捕前の華麗な生活とは一転、狭い独房に閉じ込められた上、連日連夜、長時間の尋問を受け、自白調書への署名を強要され続ければ、惨めさに心を病み、卑屈になっても不思議はない。

主任弁護人の弘中弁護士は、東京地裁の保釈決定について「認められてよかった。『人質司法』がなくなるきっかけになってほしい」と話したが、真っ当な意見として拝聴した。

嫌疑を認めず自白しないからと、ただソレだけの理由で、検察が人権を無視し、容疑者を意のままに長期拘留出来る民主主義国家など、わが国を除いて他に存在しない。

しかも、99.9%の起訴後有罪率ゆえ、検察がそうと決めれば、容疑者は即ち、ほぼ罪人確定だ。コレじゃ、日本はロシアや中共並みの司法後進国だと、海外から見做されても致し方ない。

江戸時代のお白州同様、虫ケラどもはつべこべヌカさず、お上の裁きに従えと、検察や裁判所が腹の底で考えているのなら、現代の司法・裁判制度とおよそ程遠い概念だ。

そこには何ら疑問を抱かず、メディアの報道を鵜呑みにして、推定無罪の原則も忘れ、お奉行様が「打ち首獄門に処す!」と申し渡せばいいのに〜、と期待する庶民は、脳内構造が明治維新以前か。


ghosn at oshirasu.jpg

続きを読む
posted by yohkan at 08:47| Comment(93) | 憲法・司法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月15日

結婚はオトコとオンナ

TVニュースに登場した十数名の中年男女が、裁判所前をぞろぞろ行進する。後生大事に抱えるプラカードには「Marrige for All Japan」とあり、同性婚を認めない国に損害賠償を求めると云う。

大袈裟に All Japan と謳う理由や、そもそも何故、英語を用いるのかは不明だが、「愛の日」バレンタインデーの示威行動で、世界の人権屋を味方につけるつもりなら、結構腹黒いw

当ブログ主は根っからの自由主義者ゆえ、同性愛が趣味なら、好きにおやりなさいと思うし、最近、巷でよく聞く「LGBT」の諸君を侮辱したり、差別するつもりなんぞ毛頭ない。

但し、同性婚ができないのは「違憲」との主張には頷けない。現行憲法は「婚姻は両性の合意に基づく」と明記するし、「同性の婚姻を否定していない」なんて解釈は屁理屈だ。

平等原則への抵触だ、自由の侵害だの筋違いな主張を並べ立て、相続権が得られないこと、賃貸住宅が借り難いといった己の不利益をネタに、1人あたり100万円寄越せとは、余りに図々しい。

同性同士の恋愛関係もあってヨシ。結婚式や新婚生活の真似事だってヨシだが、一般夫婦同様の社会的認知や付随するメリットを求めるのは、明らかに間違っている。

男女が結ばれ、子を生み育て、家庭を築き、社会基盤を強固にして将来の安定・発展を促すからこそ、民法や税法や戸籍法によって、様々な権利や特典、優遇措置が付与されるのだ。

それに、古来、結婚とは、オトコとオンナの約束事を前提にした制度じゃないか。悠久の歴史に刻んできた、人としての自然で真っ当な営みを、一時の思いつきで変えちゃいけない。


adam & eve wedding ring.jpg

続きを読む
posted by yohkan at 16:32| Comment(93) | 憲法・司法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月06日

水道民営化デマに騙されるな!

改革や進歩には抵抗勢力が付き物だ。規制緩和や国際化、自由化、民営化と聞けば、パブロフの犬よろしく「絶対反対!」とヒステリックに叫び、そうはさせまいと熱くなる連中がいる。

もっともらしい理由も並べてデメリットを語るが、煎じ詰めれば、現行の制度や仕組みの変化によって、わが国が一方的に被害を被り、日本人が皆不幸になると云う被害妄想論でしかない。

TPPへの参加、ソレ以前は牛肉・オレンジの輸入をネタに農家全滅説を説いたかと思えば、郵政民営化では郵便ネットワーク崩壊説のみならず、米国による郵貯強奪説を流布した。 

同じくTPPで、昔は確か三角合併解禁だったかで、全ての日本企業が外資に買収されると、日本人奴隷化説を論じ、PKO法案成立では、自衛隊の海外派遣による第三次世界大戦勃発まで口にした。 

共謀罪では居酒屋で政権批判しただけで逮捕される、原発再稼働なら放射能で日本人が死に絶えると、さすがにマトモな神経の持ち主なら、先ずは相手にしない嘘っぱちを平然と吐き続けた。

故に、抵抗勢力とは、現状維持を望む既得権益層と岩盤規制の権益を守りたいクズ官僚、あるいは日本国家の弱体化を狙う特亜の手先と察しがつく。問題は、メディアが奴らに味方することだ。

悲しい哉、世間には純情で善良であるが故、騙され易いお人好しが大勢いる。抵抗勢力のシナリオ通りに踊るメディアにあっさり洗脳され、恐怖心を植え付けられてしまう人々だ。

普段はパヨクの妄言なんぞ歯牙にも掛けない良識派まで、日本壊滅デマに怯えて愛国心を刺激され、抵抗勢力に同調する。軽蔑すべきパヨクと同レベルに転落する姿が痛々しい。

今、話題の水道民営化法案もこの実例か。水道料金が暴騰する、貴重な水を外資に乗っ取られる、果ては閣僚の不正な利益誘導だと、抵抗勢力に乗せられるなんぞは、さながらピエロの如しだ。


suido mineika joker.jpg

続きを読む
posted by yohkan at 13:23| Comment(58) | 憲法・司法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月02日

再び、入管法改正案。安倍総理を讃えよ!

つい先日掲載した話題に再び触れる。左右両派が安倍政権を激しく非難する「入管法改正案」についてだ。既に衆院で可決され、法案成立は確実だからこそ、一言云いたい。

当ブログの主張をご記憶でなければ、2週間のエントリ「入管法改正案、安倍総理を信じよ!」をご覧願おう。移民流入を憂慮するより、法改正の本質を捉えるべきと述べた。

表向きはどうあれ、改正案は在留資格の厳格な定義付けや、不法移民の摘発強化、国外追放措置の徹底などを目指すもの故、日本国民はこぞって支持すべきとの趣旨だった。

ところが、びっくり仰天だ。敬愛すべき保守派人気ブロガー、ベッラさんのブログによれば、法改正反対派の奥山篤信さんなる評論家先生が、拙イラストを「最高の風刺画」と激賞してくれたのだ。

お褒め頂けるのは有難いし、喜んで貰えれば尚嬉しい。でも、待って欲しい。当方、安倍総理を風刺する気なんぞ全くないし、イラストに外国人労働者受入れ反対の意味など込めちゃいない。

くどいようだが、法改正は、門戸を開くかのように見せかけつつ、実は管理体制を強化する安倍総理流の高等戦術だ。不安視せず、安倍総理を信じよ。そして、讃えよ、と云いたいだけなのだ。


abe christ 2.jpg

続きを読む
posted by yohkan at 14:01| Comment(81) | 憲法・司法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月20日

入管法改正案、安倍総理を信じよ!

「入管法改正案」の評判が芳しくない。一方的な移民拡大策ではないか、社会に無用な混乱を招くではないか、と右派が反対し、今国会中の成立を目指す安倍政権の拙速を批判する。

片や、普段は異様なほど外国人に優しい左派も、移民の大量流入で賃金が下がるとか、外国人労働者の人権が差別が云々とかで、コレまた「アベガーッ!」と拙速を批判する。

欧州で頻発する移民のテロや暴動、あるいは米国の国境に殺到する不法入国者の行列などを想えば、右派が感じる不安や危惧はもっともだ。誰も欧米の二の舞を演じたくはない。

とは云え、左派が反対なら、一考の価値有りだ。往々にして、反日勢力が猛反対する法案こそ、わが国が本当に必要なモノだと、経験上知っている。・・・と云うことで、おさらいしてみよう。

入管法改正案の骨子は、特定技能を持つ外国人に対する新しい在留資格の創設だ。併せて実行部隊の出入国管理局を「出入国在留管理庁」に格上げする法務省設置法改正案も含む。

ところが、何が特定技能か、法案は示さない。1号の技能水準は「相当程度の知識または経験を必要とする技能」で、2号の技能水準は「熟練した技能」と、酷く素っ気無い。

細則は来年以降に決める予定と理解するが、大雑把過ぎて、コレじゃ左右両派から「拙速」と批判を招くのも頷ける。人出不足に悩む産業界の要請に、取り敢えず応えるだけなのか?

いや、そうじゃないだろう。深慮遠謀に長けた稀代の名宰相が、重要法案と位置付けて至急成立を望むんだもの、何か深い理由がある筈だ。


abe christ.jpg

続きを読む
ラベル:入管法改正 移民
posted by yohkan at 07:47| Comment(43) | 憲法・司法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月15日

祝、テロ等準備罪法成立!

15日早朝、 参議院本会議の採決で、テロ等準備罪が成立した。長年の悲願が叶った瞬間だ。

われわれ善良な日本国民が、反日テロリスト勢力に怯える日々は、遂に終わったのだ。

同胞よ、おめでとう!与党&維新の議員諸氏よ、ありがとう!

さあ、快哉を叫んで、町に繰り出そう。 花火を上げろ。爆竹を鳴らせ。今宵は祭りだ。

国会議事堂周辺を日章旗で埋め尽くし、法案成立を祝おう。


terotou junbizai seiritsu.jpg

続きを読む
posted by yohkan at 19:57| Comment(218) | TrackBack(1) | 憲法・司法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月11日

旧宮家の皆様に復籍をお願いしよう!

天皇陛下の譲位に関する特例法が9日、参院本会議で可決、成立した。

詳しくは知らないが、陛下の大御心に沿うのであれば、結構な法律だ。

但し、この特例法には余計な附帯決議がついた。

法律執行に際し政府が留意すべき事項とかで、あれこれ意見や要望があったからヨロシク、みたいな感じだ。

法文に余計な文言が付けば、混乱の元だと思うが、全員一致の体裁を作るために反対者の顔も立て、無理矢理、妥協点らしきオマケを盛り込む。

コレもムラ社会ニッポンの政治手法なんだろうが、もちろん、附帯決議なんぞに法的拘束力は無い。

だから無視すりゃいいらしいが、わざわざ「女性宮家の創設などの検討」と述べた点が、如何にも面白くない。

おかしいじゃないか。なぜ、「女性宮家」なんて珍奇な言葉が出てくるのだ。連綿と「男の胤」で繋がってきた皇統を否定する気か!(怒)


imperial lineage.jpg

続きを読む
posted by yohkan at 16:35| Comment(64) | TrackBack(1) | 憲法・司法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月30日

見よ!裁判長の「ちゃぶ台返し」

15年前に偽造旅券で入国したイラン人が、名古屋で同国人の男性を刺殺した。犯人は02年に懲役10年の判決を受け、11年に仮釈放される。

その後、大阪入国管理局は、男の出身国への強制送還を決定した。そもそも滞在資格がない不法入国者の凶悪犯だから、当然の措置だ。

ところが、イラン人の男は図々しい。本国に帰れば死刑になるかも知れない、と云う無茶苦茶な屁理屈を根拠に、入管法による措置は不当だと裁判を起こす。

驚くなかれ、11月27日、大阪高裁がこの主張を認めた。昨年5月に原告の訴えを退けた大阪地裁の判決に「ちゃぶ台返し」を喰らわせ、強制送還は違法と断じたのだ。


chabudaigaesi saibankan.jpg

続きを読む
posted by yohkan at 10:40| Comment(55) | TrackBack(1) | 憲法・司法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月12日

社畜の終わり

日本独特の「社畜」システムの源流を辿ると、戦前の翼賛体制に行き突く。軍部と官僚の支配により、個の自由や市場競争を否定して、国家が経済から思想まで幅広く統制する体制だ。

跳ね上がりの軍人や革新官僚は、ナチスドイツの国家社会主義を真似た。ソ連誕生から間もない当時は、共産主義に憧れる知識人や庶民も多かった。日本はすんなりと全体主義の色彩に染まった。

翼賛体制は戦後も脈々と生き続けた。進駐軍は日本軍の解体に心血を注ぎ、二度と戦えない憲法まで押し付けながら、官僚を見くびって、彼らが日本社会を統制するシステムを放置したからだ。

軍が消失した戦後日本社会で、官僚は独裁者となった。表面的には資本主義を装いながら、戦災復興と成長を名目に、役人は市場の隅々まで支配する国家社会主義体制を完成した。

この体制下の企業は、自由な経済主体に成り得ない。意思決定権を国家に奪われた、全体組織構成上のユニットでしかない。官僚が線引きする限られた市場で、雁字搦めのルールに縛られてもがく。

惨めなのはより小さな単位である会社員だ。長期雇用や給与や福利厚生の代償として、長時間労働を余儀なくされ、休暇取得も許されず、行動や思考の自由を失い、生命力を腐らせる様は家畜同様だ。

官僚独裁国家たる日本に、伸び伸びとした自由市場は存在しない。「社畜」と化した人々はひたすら己を空しくして体制を支えつつ、個々の企業に埋没する。あらがえば戦時翼賛体制下の非国民となってしまう。


human livestock shachiku.jpg

続きを読む
posted by yohkan at 12:10| Comment(12) | TrackBack(1) | 憲法・司法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする