2015年11月30日

見よ!裁判長の「ちゃぶ台返し」

15年前に偽造旅券で入国したイラン人が、名古屋で同国人の男性を刺殺した。犯人は02年に懲役10年の判決を受け、11年に仮釈放される。

その後、大阪入国管理局は、男の出身国への強制送還を決定した。そもそも滞在資格がない不法入国者の凶悪犯だから、当然の措置だ。

ところが、イラン人の男は図々しい。本国に帰れば死刑になるかも知れない、と云う無茶苦茶な屁理屈を根拠に、入管法による措置は不当だと裁判を起こす。

驚くなかれ、11月27日、大阪高裁がこの主張を認めた。昨年5月に原告の訴えを退けた大阪地裁の判決に「ちゃぶ台返し」を喰らわせ、強制送還は違法と断じたのだ。


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2015年09月12日

社畜の終わり

日本独特の「社畜」システムの源流を辿ると、戦前の翼賛体制に行き突く。軍部と官僚の支配により、個の自由や市場競争を否定して、国家が経済から思想まで幅広く統制する体制だ。

跳ね上がりの軍人や革新官僚は、ナチスドイツの国家社会主義を真似た。ソ連誕生から間もない当時は、共産主義に憧れる知識人や庶民も多かった。日本はすんなりと全体主義の色彩に染まった。

翼賛体制は戦後も脈々と生き続けた。進駐軍は日本軍の解体に心血を注ぎ、二度と戦えない憲法まで押し付けながら、官僚を見くびって、彼らが日本社会を統制するシステムを放置したからだ。

軍が消失した戦後日本社会で、官僚は独裁者となった。表面的には資本主義を装いながら、戦災復興と成長を名目に、役人は市場の隅々まで支配する国家社会主義体制を完成した。

この体制下の企業は、自由な経済主体に成り得ない。意思決定権を国家に奪われた、全体組織構成上のユニットでしかない。官僚が線引きする限られた市場で、雁字搦めのルールに縛られてもがく。

惨めなのはより小さな単位である会社員だ。長期雇用や給与や福利厚生の代償として、長時間労働を余儀なくされ、休暇取得も許されず、行動や思考の自由を失い、生命力を腐らせる様は家畜同様だ。

官僚独裁国家たる日本に、伸び伸びとした自由市場は存在しない。「社畜」と化した人々はひたすら己を空しくして体制を支えつつ、個々の企業に埋没する。あらがえば戦時翼賛体制下の非国民となってしまう。


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2015年06月18日

元少年Aと「サムの息子」法

かってニューヨーク中を震撼とさせた連続殺人事件を題材にした、スパイク・リー監督の映画作品「サマーオブサム」(1999年)をご覧になった方もいると思う。

1977年の蒸し暑い夏に起きた陰惨な実話で、犯人は David Berkowitz、通称「サムの息子」Son of Samと呼ばれた男だった。

幸い犯人は捕まり、何百年もの禁固刑を受けて現在も服役中だが、その後も「サムの息子」が人々の記憶から消えることはない。

なぜなら、犯人の逮捕直後、その手記を求めて大手出版社が高額報酬を約束した事実が露見して、一般市民の怒りを買い、「サムの息子」法が制定されたからだ。


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2015年06月12日

「違憲」と吠える学者犬

最近はあまり見かけないが、昔は学者犬と呼ぶ大道芸があった。利口な犬に芸を仕込む、猿回しの犬版みたいな見世物だ。

「1足す1は?」と尋ねられてワンワン吠える、くだらない芸もあれば、適当にばらまいた数字の札から正解の「2」を選ぶ、高度な技もあった。

犬が頭を使う訳じゃない。一度覚えさせれば、餌欲しさにひたすら同じ動作を繰り返すだけで、そこが犬畜生の悲しさだが、見物客は喜ぶ。喝采が沸き、おひねりが飛ぶ。

さて、先日、国会の安保法制審議に登場した憲法学者たちは、カワイクもないし、お利口さんでもないが、学者犬を思わせる。


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2015年03月19日

どーせいと云うのだ、同性婚!

同性愛は好みの問題だろう。他人がとやかく云うべき筋合いじゃない。性同一性障害と呼ぶ人もいて、障害とつく以上、ある種の病状かも知れないが、ま、お大事に、としか云いようがない。

なかには結婚式を挙げるゲイカップルもいる。へええ、男同士や女同士でねえ、と意外性はあるが、誰が損する話でもなく、結婚式場は確実に儲かる。勝手にやればいい。

しかし、結婚式の真似事なら兎も角、同性の「結婚」っておかしくないか。男と女が所帯を持ち、子を生み育て、社会の基盤を強固にするからこそ、権利や特典が付与されるのだ。


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2015年03月03日

ネットで仇討ち

犯罪があれば、警察が動く。犯人逮捕後、取調べた上で裁判所に引き渡す。司法が罪人に罰を与えて償わせる。このシステムが有効に機能すれば問題はない。

しかし、凶悪犯罪でも、犯人が未成年だと警察の動きが異様に鈍い。かと思えば、左巻きの司法が加害者を擁護して、被害者の人権を踏みにじる。

そうなれば、自ら仇を打ってやる!、と決意する人々が登場しても何ら不思議はない。仇討ちゆえ、「義によって助太刀致す」と味方する者も現れる。


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2015年03月01日

待っていた鬼畜

島根県隠岐諸島・西ノ島で育った上村遼太君には、遠い川崎市がどんなところか、想像がつかなかったろう。

島の友人たちが掲げる「遼太がんばれ」の横断幕に送られ、故郷を離れるとき、寂しさと同時に、不安も感じた筈だ。

その一方で、未だ見ぬ都会の生活に期待を抱いたに違いない。転校先でバスケ部に入部したのは、神奈川県を舞台にした「スラムダンク」に憧れていたからかも知れない。

でも、少年の期待や憧れは粉々に打ち砕かれた。待っていたのは、凄惨な暴力の嵐に怯える地獄の日々だった。川崎には鬼畜が住んでいた。


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2014年05月03日

憲法記念日に占領憲法を捨てる!

憲法記念日なんぞやめちまえ、と思う。進駐軍から押し付けられた占領政策を、憲法と呼ばされるなんて、屈辱以外の何物でもない。何が記念だ。ばかばかしい。

そりゃ敗戦直後の昭和22年は、そうも云えなかったろう。丸裸にされ打ちひしがれた日本に、強大な神として君臨するマッカーサー将軍が作った憲法だ。心のなかで泣きながらも有難く押し頂いたろう。新憲法公布だと云われれば、万歳三唱も演じただろう。


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2013年11月17日

婚外子が壊す「家族制度」って何?

婚外子の遺産相続を嫡出子と同等にする民法改正に賛成すると、読者の皆さんから批判的なコメントが届く。なるほどなあと頷いたり、そうかなあと首を捻ったりしつつ拝読したが、こちらの考えは変わらない。親が婚姻関係にないからと云って、罪もない子供を差別するのは嫌だ。

但し、民法改正に反対する人たちの感情も多少は分る。誰だって自分の家族は大切だ。家族の平和がかき乱される場面を想像すれば、冗談じゃないと思うだろう。正妻の立場なら、婚外子なんて、ゆゆゆ許さないわっ!と頭に血を上らせたりもする筈だ。


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分らないのは「家族制度」だ。反対派の保守派議員は盛んに、婚外子に関する民法改正は家族制度を破壊すると声を上げる。しかも「わが国固有の」とか「伝統の」とか冠をつけて、制度がぶっ壊れれば、日本が丸ごと終わるような大袈裟な表現だ。ところが、奇妙なことに「家族制度」とは何を指すのか、一向に語らない。

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2013年11月06日

もう一度云う。婚外子も愛しい父の子だ!

自民党が婚外子の遺産相続に関する民法改正案を了承した。婚外子の遺産相続分は嫡出子の半分とする規定が削除され、同等の請求権を得る。野党も同様の改正案を提出済みだから、早々に法改正が実現する。与野党間で揉めずに法案成立に至るのは例外的だが、やはり時代や環境の変化に即して法律を刷新するのが、国民の総意なのだ。

とは云え、相続規定の改正に関して反対意見もある。当ブログでこの話題を取り上げて「婚内子も婚外子も、皆、愛しい父の子だ!」をエントリした際、読者の皆さんから批判を浴びた。重婚や不倫の奨励だ、家制度や社会秩序の崩壊だ、引いては国体の喪失だと云う保守派の不安。妾の子は日陰に生きろ、最高裁の裁判官を全員罷免せよと云う過激な怒り。さらに外国勢力による日本侵略の企みを指摘する声まであって驚いた。


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