2023年10月11日

岸田首相の外交センス

「重信房子」と聞いても若者たちはピンと来ないだろう。昨年5月、懲役20年の刑期を満了し出所した日本赤軍の元最高幹部だが、今となっては誰ソレ?ってなものか。

一方、70年代に青春期を過ごした世代なら記憶は鮮明な筈。薄汚い過激派には不似合いな美人で、彼女の清楚な容姿に惹かれて左翼思想に染まった馬鹿もいたに違いない。

と云っても、当時の日本赤軍が引き起こした数々の残忍なテロ事件を思えば、国際社会における多くの人々にとって、心底恨み憎み、呪うべき邪悪な存在と分かる。

なにしろパレスチナ解放戦線と共闘し、無辜の民間人26名を殺害、80人を負傷させたテルアビブ空港乱射事件をはじめ、凶悪テロを世界各地で頻発させた張本人なのだ。

重信氏は構成員に指示命令する立場ゆえ、直接的な実行犯でなかったとしても、日本赤軍の重大な犯罪歴に照らせば、本人がのうのうと娑婆に戻るのは異様な光景だった。

あまつさえ年老いた彼女を往年のアイドルと祭り上げ、出所を祝い歓喜で迎えるTBS他、本邦マスゴミや支援者団体の狂気と非常識さには唖然とせざるを得なかった。

普通の国なら死刑か終身刑、あるいは寿命以上の禁固刑が課される重罪だ。共産主義者の殺人テロをあっさり許す日本社会の異質さに、国際社会はさぞ吃驚仰天しただろう。

さて、こう云う我が国の特質ゆえか、武装集団ハマスがイスラエルに突如侵入し、多数の市民を理不尽に殺害し陵辱し誘拐しても、怒りや怨嗟の声が巷に満ちることはない。

なぜか、パレスチナ寄りの解説が臆面もなく報じられ、イスラエルもハマスも武器を置いて話し合うべし、などと非現実的でナンセンスな台詞が言論空間を埋める。

困ったことにマスゴミに同調したがる岸田首相が、イスラエルとアラブ諸国共に良好な関係を持つ日本こそ、イ国とパレスチナ自治政府の双方に停戦を呼びかけると胸を張る。

おいおいキッシーよ、気は確かか? イスラエル殲滅を目論むハマスは、パレスチナを代表する立場では決してなく、むしろ自治政府と対立する厄介な連中だぞ。


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2023年03月23日

悪魔と天使

WBC実況放送中に突如「岸田首相がウクライナを電撃訪問」の速報が流れた。一部の野球ファンはテロップが邪魔だと怒ったらしいが、そりゃキッシーが気の毒だ。

勿論、幾つか批判すべき点はある。電撃、極秘と称しつつキーウ到着も待たず、ポーランドで鉄道に乗り込む姿まで報じられたのは、情報ダダ漏れ体制ゆえに他ならない。

2016年のリオ五輪閉会式で安倍マリオ登場の際、事前報道をシャットアウトした情報管理の徹底ぶりを思えば、キッシーの指導力不足が官邸パワーを劣化させたのがよく判る。

また、武器供与を求めるウクライナに対し、わざわざ「殺傷能力のない」装備品を渡すとヘンに強調し、へーわ国家のヘナヘナぶりを国際社会に晒したのは無様だった。

法律の不備とやらでわが軍(自衛隊)は只の一人も同行せず、警護と安全確保はウクライナ側にお任せしましたなんて話は、その腰抜けぶりが余りに情けない。

しかしいずれにせよ、戦地訪問には相当な覚悟を要した筈。水面下で相手国・関係国との事前折衝を進めた上で、ゼレンスキー大統領と面談したキッシーの英断を賞賛しよう。

どうせ行くなら、もっと早い時期にすべきだったとの声もあるが、半人前国家たる戦後ニッポンも、やるべき時はちゃんとやるんだぞと、ここで世界に示した意義は大きい。

加えて故意か偶然か不明ながら、習近平の訪露を合わせてウクライナに向かい、中露首脳会談とほぼ同時に日ウ会談を行ったのは、絶妙にして最高のタイミングではなかったか。

金ピカ宮殿で悪の巨魁ふたりが踏ん反り返る時、質素な会議室でトレーナー姿の大統領と向き合い、支援と協力の継続を約束するとは素晴らしい演出だ。

ヤクザな版図拡大で隣国を蹂躙する専制国家群と、わが国を含め結束して抗う自由主義国家群の対比が明確で、どちらが悪いか瞬時に分かるヴィジュアルメッセージとなった。

アジアの両大国、中国と日本の違いは鮮明だ。子供たちの目には、戦争犯罪人プーチンと居並ぶ近平が悪魔に、ゼレさんに寄り添うキッシーが天使に見えたとて不思議はない。


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2023年01月23日

SDGsの鴨葱

飢餓をゼロ、健康と福祉、質の高い教育、ジェンダー平等、クリーンなエネルギーなど、耳に優しく響く文句を聞き、ぷぷぷ、何をヌカしやがる、と鼻で笑うのは難しい。

SDGsに胡散臭さを覚えようと、「ふん、綺麗事を並べやがって、共産カルトの新ネタかヨ!?」と人前を憚らずツッコミを入れれば、謂れなき非難を浴びそうなご時世ではある。

しかし、あえて言わせて貰う。おい、SDGsってマルクスの焼直しだろ。意識高い系を自認する進歩的文化人(?)どもめ、上から目線で能書を垂れ、間抜けな大衆を騙すつもりだろ。

理想論を美辞麗句で飾り立てれば、反論を抑えるのは容易い。一般人が有する当たり前の正義感や善意につけ込めば、賛同を得るどころか、カネをまき上げるのも簡単だ。

コレに公的機関のお墨付きがあれば、鬼に金棒か。厚労省や東京都などの金看板にひれ伏す庶民なら、有り難き国連サマが提唱すると聞けば、黙って土下座しても不思議はない。

何しろ弱者救済の美名に隠れ、チューチューシステムに血税が吸い取られたとて、怒りもしない子羊民族だもの、SDGsの怪しさに首を捻るでもなく、嬉々として受け入れしまう。

哀しい哉、実際に今や、日本人ジネスマンの誰もが誇らしげにSDGsバッジを襟に飾る。わたくしは持続可能な社会を望みます、わが社はその旨行動します、と胸を張る。

おいおい、貧困を撲滅せよ、不平等を撤廃せよ、と叫び、太陽光や風力発電を讃美し、LGBTに人権をと喚いたところで、オマエの企業への投資なんぞ増えないぞ(笑)

バカだよね、としか思えない。怪しい学説を盲信し、現実を無視して過激な理想に走ったところで、貧困を招き希望を失うとすれば、かっての共産主義と瓜二つ。

SDGsなんてネタは金満国から富を搾り取る詐欺だ。件のバッジがカジノのチップに見えるからか、国際社会で鴨葱扱いの日本が、身ぐるみ剥がされそうで怖くなる。


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ラベル:SDGs 国連 共産主義
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2022年04月04日

プーチンの健康不安

わが国の対米戦争は緒戦から躓いた。真珠湾攻撃は敵の新鋭空母が現地に不在だったため成果乏しく、ミッドウェー海戦では主力空母4隻と数多の戦艦機を失う大敗北を喫した。

かくして大西洋・太平洋に海軍力を分割する米国に勝る筈との目論見はあっさり崩れたが、大本営は戦意高揚目的で誇大宣伝に徹し、被害を隠して戦果を水増しした。

戦後、東條英機が「海軍の隠蔽により、ミッドウェーの敗退を知らなかった」と口走ったのは責任逃れの嘘だろうがw、海軍司令部が軍人に箝口令を下したのは事実だ。

ところが「人の口に戸は立てられない」とはよく云ったもの。大本営渾身の宣伝工作にもかかわらず、帝国海軍の惨状甚だし、との噂が巷でじわじわと広がっていた。

警察や隣組が監視する中、おおっぴらに見聞きした話は語れずとも、戦没者の遺族が悲嘆に暮れ、あるいは帰還者が酔っぱらい、本音を漏らすくらいはあっただろう。

生活物資が日に日に乏しくなれば、戦争がお国の掛け声通りに進んでいないことくらい、庶民は肌感覚で分かる。悲しい現実が納得と共感を伴い、ヒソヒソ話のネタとなる。

約80年も昔ですら、情報統制で国家が「負け戦」を「勝ち戦」にすり替え、国民を欺くなど無理だったのだ。SNSを通じて噂が個人間を飛び交う現代なら、尚更困難だ。

ウクライナ侵略は泥沼化し、ロシア軍の作戦失敗と士気低下は明らか。KGB仕込みの情報操作や脅迫・殺人・弾圧を持ってしても、国民の口を徹底的に封じることなど出来ない。

ロシア国内で人から人に真実が伝わり、自国軍の苦戦と惨状が知れ渡れば、経済破綻への不満も相まって、政権批判のマグマが膨れ上がり、いつ地表に噴出するか分からない。

ルーマニアで四半世紀も君臨した独裁者が、クーデターで権力の座を追われ処刑された例もある。プーチンの脳裏にふっとチャウシェスクの姿が浮かんでも不思議はない。

と想像を逞しくしていたら、ロシアの独立系メディアが大統領の病気を報道した。真偽不明だが、甲状腺がんの専門医師がプーチンの別荘を頻繁に訪問中と書く。

かなりの重病なのか。あるいは本人が身に迫る危険を察知して、健康不安を理由に雲隠れするのか。いずれにせよ、悪党が表舞台から消える可能性が俄かに漂いはじめた。


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2022年03月20日

花畑の国でオンライン演説

無法国家の極悪非道が延々と続く。幸いにして露軍は前評判ほど強くはなく、ウクライナの凄まじい抵抗の前に戦意喪失気味で、士気の低下が著しいとか。

このままでは劣勢と見たか、ロシアは市街地への無差別攻撃を激化させ、殺戮とインフラの破壊で住民を恐怖と飢餓に陥れる。チェチェンやシリアでも示したプーチン流だ。

方や自由主義諸国はこの暴挙に怒り、ますます結束を強める。国際社会を主導するG7の一員として、わが国もウクライナを支えロシアを制する重要な役割を担う。

プー公が指摘した通り、考えようによれば、経済制裁はロシアに対する宣戦布告を意味するだろう。戦争状態に突入した以上は、勝利を掴むまで敵と戦わねばならない。

この意味で今、ゼレンスキー大統領の演説に耳を傾けることは極めて重要だ。被侵略国の指導者から悲惨な現状を直接聞き、国際社会の連帯につき強化策を練るべきだ。

ソレだけじゃない。暴力的な核大国と接するも丸裸同然の同国と日本の共通点は多い。非情な国際政治の現実に向き合い、自国の安全保障のあり方を見直す契機としたい。

無論、だからこそ立憲・共産を筆頭に、極左勢力が国会におけるゼレンスキー氏のオンライン演説を何とか阻止しようと、あれやこれや執拗に抵抗する。

マスゴミの自称識者は恥ずかしげもなくロシアの主張を代弁し、一部の電波芸人は譲歩せよ!命を守れ!お前らの負けだ!と、ウクライナ相手に暴言を吐き散らす。

反日陣営は、ゼレンスキー大統領が放つ言葉の力で、嘘と屁理屈で築いた日本の妄想的平和主義がぶっ壊れてしまうと、心底恐れているようだ。

憲法前文を盲信し、9条を後生大事に抱き、非核三原則や専守防衛の戯言に喜ぶ日本国民が遂に覚醒し、花畑に埋もれる国会が正常化しかねないと焦っている。


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2022年02月26日

ウクニッポンライナの悪夢

前回のエントリで、ウクライナ絡みの米露首脳プロレスを描いた。バイデンは選挙目当てでヒーローを気取り、プーチンの怖い顔はヒール役の演技と書いた。

ついでに「経済制裁を課されるほど、小さな隣国を虐め倒すつもりは毛頭ない筈」と私見を披露したら、翌日にはロシア軍が侵攻を開始した。とんだ赤っ恥だ(泣)

素人が勝手な思い込みで国際情勢を語っちゃいけないな、と反省する。もっとも予想が大外れした自称識者や専門家、評論家も散見するので、プロにとっても難題だったか。

いずれにせよ、露軍は東部の親露派地域にとどまらずウクライナ各地を攻撃中だから、もう無茶苦茶だ。全土制圧もキエフの陥落も時間の問題だろう。

こんな悲惨な結果を招くなら、冷戦終結直後、米英露との「ブダペスト覚書」締結に応じて、大量の核兵器を放棄するんじゃなかったとウクライナが嘆くのも当然だ。

覚書で大国が約束した領土の保全と主権の保障は何処へやら、牙を剥くロシアの傍らで、米英が身を挺して助けに来る様子はなく、NATOも域外ゆえと知らん顔だ。

米主導の対露経済制裁も効果の程は疑わしい。付き合いで小手先の制裁に終始するヘタレ日本ほど露骨でなくとも、G7は自陣が返り血を浴びるほどの措置は取らないだろう。

振り返れば、ウクライナが国民投票を通じ、長年、西側への帰属を否定してきた結果ではある。ロシアとの縁は切れず、米国との関係を密接化しつつ中国にも擦り寄った。

何でも商売ネタにする国らしく、中国に空母ヴァリャーグ(改称後は「遼寧」)を兵器搭載のまま売り飛ばしたのも、北朝鮮にミサイル技術を提供したのもウクライナだ。

八方美人に徹すれば、世界中が味方してくれると錯覚したか。公称20万人の兵力も即時に動けるのは1万人以下で、戦車・装甲車など機動装備は常時燃料不足とか。

自国への攻撃に仰天し、市井の人々が自衛のため銃を手にしていると聞くが、下手に抵抗すれば、重装備のロシア軍に踏み潰されて無駄に命を失う。

保有していた核兵器を放棄し、国際協調に期待して、旗幟を鮮明にせぬまま軽武装に徹してきた以上、侮られるのは道理。ウクライナには気の毒だが、自業自得ではある。

と、ここでウクライナとわが国の姿が重なる。いざとなれば信義も条約もヘッタクレもない国際社会のジャングルで、自衛を忘れた弱者は強者の餌食となる運命だ。

ウクニッポンライナの旗が血に染まる。敵軍に容赦無く命を奪われるか、あるいは奴隷状態に甘んじて生き延びるか。最後にどちらを選ぼうと、呪うべきはお花畑の平和主義だ。


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2022年02月21日

米露首脳、マイクを握る

「テメエの好き勝手にはさせねえぞ、この野郎!」とバイデンが吠える。プーチンも負けちゃいない。「余計な手ェ出しやがったら、ぶっ殺すぞ!」と脅し文句を吐く。

ウクライナ情勢が緊迫し、ロシアの武力侵攻間近と聞かされ暫く経つが、もうひとつピンと来ない。両首脳の掛け合いが、リング上のマイクパフォーマンスに聞こえる。

激しい対立の構図がプロレスに見える。互いの派手な挑発で観衆の興奮を誘う。殴る蹴るの場面では、怪我を負わぬよう負わさぬように配慮しつつ、ポーズをキメ合う。

振り返ると、ウクライナが東部の親露派地域に自治権を与える旨、ロシアとのミンスク合意を交わしたのは2015年。独仏も協議に参加し、欧州安保協力機構が地域の監視を継続中だ。

武力で脅され無茶な要求を飲まされたと、ウクライナ側は合意内容に不満を抱き、執拗に修正を求めてきたが、ロシア側は一向に応じぬまま今日に至る。

業を煮やしたウクライナがNATOに入リたいと喚き出し、米露の密約があるからそりゃ絶対にダメだ!とロシアが反発して、バイデン大統領の登場場面と相成った。

しかし、冷静に考えれば、爺さんが立ち回りで脚光を浴びるべき場面ではない。NATOの東方拡大を認めるか否か、米国が一存で決める類の話でもない。

武力衝突となれば欧州全域に悪影響があるから、独仏が平和維持と交渉継続に積極関与する。現実的には露ウ両国が既合意事項を踏まえつつ、協議を継続するしかない。

ウクライナの後ろ盾になるにせよ、米国は静観出来る局面だ。あえてバイデン大統領がしゃしゃり出るのは、息子ハンターの件含め、同国に個人的な借りがあるからかw

いや、ソレだけじゃない筈だ。先の不正選挙に加え、コロナ対策の迷走や環境派への過度な配慮、アフガン撤退による大混乱など、失政続きで酷く評判が悪い。

このままでは「無能な大統領」の烙印を押され、バイデン民主党は今秋の中間選挙でボロ負けする。米国民のウケを狙うなら、敵国相手に強さをアピールするのが一番。


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2021年03月03日

台湾産パイナップルを買おう!

今回のエントリは、数日前にフロリダで開催された保守政治活動会議(CPAC)におけるトランプさんの演説をテーマにするつもりだったが、ころりと気が変わった。

エアフォース・ワンで登場したり、大統領の象徴たる「金の鷹」の付いた国旗を会場に飾ったり、現役続行中にも見えるトランプさんだが、期待した爆弾発言はなかった。

新党結成を否定し、共和党の結束を呼び掛けるあたりは常識の範疇だ。バイデン就任後の失政を糾弾するものの、民主党の政権奪取自体は受け入れた様子が気に入らない。

一時的な軍事政権への移行を経て、今月、再び大統領に返り咲く話はどこに行っちゃったんだろ?ボケ爺いをさっさとムショ送りにするんじゃなかったのか?と不満を覚える。

と云うことで、米大統領選とは全く無関係な話題だ。今日は台湾産パイナップルについて書く。ご存知と思うが、3月1日付を以て中国が禁輸措置に踏み切った。

害虫問題が理由と中国当局は説明するが、パイナップル輸出量の97%を占める相手先による突然の禁輸は、経済的手段を用いた政治的圧力とみるべきだろう。

昨今、大陸離れの動きを見せる台湾に対する露骨な恫喝であり、陰湿なイジメだ。蔡総統が「豪州産ワインに続く、中国の不公正な貿易慣行」と非難するのは頷ける。

このニュースを受け、わが国のSNSには台湾への同情や応援が溢れ始め、当然ながら中国の横暴さをなじる声も加わった。コレが中国人には面白くないらしい。

華為など中国企業に対する米国の禁輸措置に関し、日本人は対米批判をしなかったじゃないか。一方的な中国批判は「ダブルスタンダード」だと、レコードチャイナが書く。

呆れるのはこちら側だ。われわれ日本人にとって米国は大切な同盟国、台湾は親密な友好国で、中国如きは憎き敵国。この程度の認識が、あの国の連中にはないのか?(笑)


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2021年02月03日

不正選挙でクーデター

何?ナニ?本当か?昨秋11月の総選挙に多大な不正があったとの理由で、国軍が決起し、与党幹部などの政府要人を拘束して緊急事態を宣言したって!?

おおお、遂に来たか!リンウッド弁護士の予言通り、聖戦の火蓋が切られたか!と、つい小躍りしちゃうのが、トランプ再選を望む多くの人々の反応だろう。

慌てちゃいけない。「自由で公正な選挙を実施し、勝利した政党に国を任せる」と軍の方針発表を聞けば、そりゃそうだろと納得するが、コレ、ミャンマーの出来事だ。

軍のトップはミン・アウン・フライン最高司令官で、フリン将軍じゃない。逮捕者はスー・チー国家顧問やウィン・ミン大統領で、バイデンやペロシと云った顔ぶれじゃない。

幸いにして、血生臭い銃撃戦は見られず、ヤンゴンなど現地の市民生活は落ち着いた様子らしいが、それでも軍による政変に対し国内外からの風当たりは強い。

米ホワイトハウスも大慌てで「非難声明」を出し、ミャンマー軍に拘束した人々の即時解放を求めつつ、選挙結果を覆すなら黙っちゃいないぞ!と脅しをかけた。

爺さまの気持ちはよく分かる。たかが票の水増しや不正集計くらいで(?)、国軍のクーデターが起きるんじゃ、枕を高くして眠れないw

遥か彼方、アジアの小国なら兎も角、仮に米国内で類似の事態が発生したらと想像するだけで、尿漏れパットが手放せなくなるほど、不安で堪らない筈だ。

ビビる自称大統領は「選挙結果は絶対だ!」と強弁するばかり。不正行為の有無など論外とバッサリ切り捨て、何が何でも軍政を全面否定する。

但し、バイデン政権がミャンマーに対する制裁発動など、口先介入以上の強硬なアクションを取るか?と問われれば、中国の傀儡ゆえに、先ずしないだろう。


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2020年03月12日

中国を嫌いにならないで下さい

春が来た。としか、表現しようのない天気が続く。日差しが明るく、ポカポカと暖かい。眩しい空を眺めるだけで笑顔になれる。満開の桜が楽しめるのは、もうすぐだ。

コロナ、コロナと騒いできたが、もうソロソロいいんじゃね?と思う。今頃になってWHOのテドロス事務局長がパンデミックを認めたが、だからこそ事態は収束間近だと感じる。

なぜって、こいつは「警報を出すほど深刻な事態じゃない」とか「上手く対処してくれる中国に感謝すべき」とか、終始、事実と180°異なる発言で、世界中を呆れさせてきたからだ。

「イタリアの対応は素晴らしい。日本はダメだ」と公言して赤っ恥をかいた自称感染症専門家、上昌弘なる怪しい医師(?)と同様、メッセージは単なる政治宣伝と解釈すればいい。

武漢コロナあるいはCOVID-19の蔓延は世界各国に共通する現象で、決して中国だけのビョーキではないぞ、とテドロスは云いたいのだ。行間には「中国を悪者にするな」との真意が滲む。

世界のサプライチェーンから外されたら、中国経済は破綻し、衛星国にも被害が及ぶ。故に「武漢コロナは嫌いでも、中国を嫌いにならないで下さい」と泣いて頭を下げる心持ちか。

武漢市の異常に高い死亡率、同市ウイルス研究所の存在、更には生物化学兵器の可能性、中共政府の隠蔽工作等々から目を逸らさせんと、必死で努力するエチオピア人の健気さが涙ぐましい。


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