2022年05月01日

円安に微笑む

流行語にでもしたいのか、マスゴミが「悪い円安」を連呼する。為替変動は上下双方にメリット・デメリットがあるのに、なぜか円安だけに悪のレッテルを貼る。

通貨安が輸入業にとってコスト増要因となり、値上げラッシュが消費者の懐に若干響くとしても、輸出業に与える競争力強化と利益拡大のプラス面は見逃せない。

莫大な海外資産を保有するわが国ゆえ、労せずしてリターンの増加が享受出来るのも嬉しい。日本全体を俯瞰すれば、昨今の円安傾向は歓迎すべきだろう。

われわれは経験則で円安が景気拡大に結びつくことを知っている。戦後一貫して、実力より低めの水準に抑えた円があったからこそ、驚くべき高度成長を果たせたのだ。

一方で、悪夢の民主党政権時代に日本経済をボロボロに壊し、周辺の敵国を喜ばせたのは、ヌラリヒョンこと白川率いる日銀の暴力的な円高政策だった。

当時の通貨高による競争力低下は著しく、製造業の海外移転で産業の空洞化を招くにとどまらず、バッタモンを作る中韓に世界的な市場シェアを奪わせたことは記憶に新しい。

そもそも対ドルでたかだか130円近辺に触れたとて、額に青筋立てて「超円安が〜ッ!」と叫び、経済破綻や生活困窮化を論じる事自体がどうかしている。

日米の金利差を考えれば、円の軟化は常識の範疇だし、ロシアの対ウ侵略が招いた有事のドル買いや、米国金利の大幅上昇予想も絡むのだから、まずは順当な為替水準だ。

価値急騰は米ドル紙幣を飾る偉人達にとっては痛し痒しかも知れないが、福沢諭吉先生は「この円安が景気と雇用を支えるんじゃね」と微笑んでくれる気がする。


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2021年12月19日

株下げキッシーの反資本主義

株価は「経済の体温計」と呼ばれる。景気見通しや企業業績や成長性等々で日々刻々と変化する日経平均は、日本経済の体調を示す指標ではあるだろう。

但し、株価と体温はイコールではない。熱くなっり冷たくなったり、温度の上下は共通しても、株価には「平熱」と呼ぶ安定的な適温水準などない。

株価は高ければ高いほど良い。仮に体温に例えるなら39度や40度はおろか、50度でも100度でもかまわない。いや、むしろ高騰や暴騰は大いに歓迎すべき現象だ。

経済が成長拡大の発熱を続け、企業業績が向上し、投資が活発化する。国が強くなり、民が豊かに富む。資本主義国家であれば、コレこそが理想の姿だ。

この意味で、株や投資信託の評価益が向上し、国民の富が増え続ける米国は素晴らしい。家計の金融資産は1京2000億円にも上り、日本のソレの6倍だ。

世界最強国との比較は無意味と感じる向きもあるだろうが、日経平均が4万円に達した80年代終盤、時価総額で日本は米国の1.3倍に及ぶ規模を誇った。

その後、わが国の成長は著しく鈍化したが、今も資産運用の殆どは株式市場に連動する。マスゴミの悲観論に踊らされ、株式投資を毛嫌いしたり白眼視するのは馬鹿げている。

確かな景気拡大と株価上昇の果実を得るため、米国民が大統領の手腕に期待するように、われわれ日本国民も首相の指導力発揮を望もうではないか!

・・・って、いや、無理か。悲しい哉、キッシーは「成長」の二文字を所信表明から削り「改革」に背を向けて、緊縮と増税に徹する財務省のポチだ。

ソレだけじゃない。金融所得課税強化を唱え、オミクロン株に異様な厳重警戒を呼び掛け、遂には自社株買い規制の検討を口にして、株式市場に「岸田ショック」を広げる。

岸田政権の無為無策に呆れる海外投資家が日本の市場を見捨てはせぬか、と市場関係者が気を揉む今、あえて株下げを招く言葉を放つ無神経さは理解し難い。


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2021年11月12日

キッシーを操る財務次官

第2次岸田政権の発足に何ら嬉しさを感じない。前エントリの末尾に記した「悪夢の時代を呼び寄せぬか」との不安が的中しそうで、胸騒ぎが止まらない。

親中色溢れる新政権の布陣にも呆れたが、ショボさ極まるコロナ緊急対策に愕然とする。政策の詳細は後日の発表を待つしかないが、推して知るべしだろう。

武漢悪疫による困窮者の特定は事実上不可能だからこそ、さっさと全国民に現金を給付して消費を喚起し、しっかり景気を下支えすべきなのだ。

米国を例に上げれば、トランプ政権で1200ドルと追加600ドル、バイデン政権で1400ドルと、国民一人当たりの給付金合計3200ドル、邦貨換算で約35万円。

世界一の経済大国との比較は気がひけるが、わが国は1年半前に安倍政権の大英断で全国民に10万円を支給してソレっきりと、随分寂しい。

ゆえに今次現金給付は大型かと思えば、然に非ず。年齢や所得の対象制限を課し、しかも一部は使途限定のクーポン券に化けるとか、やることがミミっちい。

政権が選挙公約を果たして「ヤってる感」を醸し出すにせよ、歳出は可能な限り絞って削るぞ!との強い意思が丸見えで、背後に財務省の影がチラつく。

何しろ岸田氏は旧大蔵省・財務省出身者が集う宏池会のプリンスにして、首相就任後は同省の幹部職員を起用し、自身の周辺を固める人物だ。

お久家さんと揶揄される頼りなさでは、強大な権力を誇る役人どもを操るのは土台無理、と判っちゃいたが、己が操られる立場とは情けない。

キッシーは傀儡だ。生き人形を巧みに動かすのは、「ワニの口」なる浄瑠璃を、いや、違った、嘘っぱちの財政破綻論を語る矢野財務次官に違いない。


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2021年10月13日

ポリ袋ハンターのワニ論文

財務省の矢野康治財務事務次官が寄稿した論文が、今月発売の文藝春秋に掲載され、政界の財政支出拡大案に対する「バラマキ」批判で注目を集める。

本人は勇気を振るった意見具申と自賛するが、高級官僚なら月刊誌など経由せず、政府内で直接モノ申せばいい筈で、この辺りの感覚が既に狂っている。

一読すれば、矢野氏が破綻論者と分かる。わが国の財政状況を氷山に向かって突き進むタイタニック号に喩え、早晩衝突して沈没するぞと脅し文句を吐く。

現状認識は現政権と大きく違うようで、「国庫に無尽蔵にお金があるかのような話ばかり」との文言は岸田新政権や自民党に対する揶揄や侮辱のようにも響く。

総選挙日程決定後の論文掲載は、或る種の選挙妨害に見え、財務省事務方トップの立場上、不適切行為と誹られても不思議はない。

それでもあえて発表に踏み切ったのは、矢野氏が日本財政タイタニック破綻説に心底怯え、フローの財政収支の均衡こそが金科玉条と盲信するからか?

もしや、長きに亘り「国の借金が〜!」と叫んで、緊縮財政を続け増税を繰り返し、結果的に国民経済を萎縮させた財務省の失敗を認められぬほど馬鹿なのか?

あるいは、財務官僚ながら、会計学の基本概念すら理解できず、政府の連結バランスシートの健全性を知らぬが故に、恥ずかしげもなく妄説を吐いたか?

それとも実情は充分に把握しながら、国民に重税を課す目的で財政破綻のウソ宣伝に努めるのか?卑怯なプロパガンダで、財務省の権益を拡大させたいのか?

真意不明だが、歳出・歳入推移を示す折れ線をワニの口と呼び、可愛いイラストを添えるあたり、無知蒙昧な庶民ごときは簡単に騙せるとの魂胆も透けて見える。

ふざけるな。「財政再建」は、虚構の「財政破綻」を前提にしたレトリックじゃないか。歳出を絞りに絞る一方で、重税化すれば、肝心の国民経済が死んでしまう。


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2015年06月30日

チプラス首相の花道

ギリシャによる債務不履行が現実味を帯びて、株価が軟調に転じた。こうなると俄然喜ぶのが日本のメディアで、全面安だ、経済危機だと騒ぐ。

いつものことだが、株価上昇局面では、資産家しか恩恵を受けず、庶民は貧しくなる(?)と嘆く。逆に下降局面では、先行きを絶望視して経済破綻を口にする。

不安を煽って売りを誘い、株安を政権攻撃の材料にしようとの魂胆が見え見えだ。ギリシャの債務問題についても、アベノミクス犯人説が浮上するかも知れない(笑)

但し、反日メディアの熱い期待に反し、今回のギリシャ騒動は世界的な株価大暴落には繋がらないと見る。

先ず、大口債権者たるEU、ECB、IMF、即ちトロイカが勝手気ままな踏み倒しを許さないし、既に水面下で、混乱回避と債権保全の手を打ったからこそ、ギリシャを追いつめているに違いない。


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2015年04月04日

岩盤規制をぶち壊して、外資を呼ぶ

成長戦略の一環として、外資をどんどん呼び込もうと政府が提唱する。その具体策として、内閣府の対日直接投資推進会議が先頃発表した「お約束」が面白い。

詳細は内閣府のHPで、「外国企業の日本への誘致に向けた5つの約束」をご覧いただき度いが、要約すればこうなる。

1)買い物や診療など、外国語を通じ易くする。
2)街中の無料公衆無線LANを拡充する。
3)ビジネスジェット受入れ態勢を簡素化する。
4)外国人の教育環境を充実し、日本人の英語力を向上させる。
5)政府と全国自治体が対日投資誘致ネットワークを作って、外資の相談にのる。

なるほどね、と思う。日本で英語が通じずに感じる不安やストレス、無線LANの少なさやビジネスジェットの離発着制限の不便さなど、実際に海外のビジネスマンからよく聞く話だ。

如何にも小役人的発想の5)項、対日投資誘致ネットワークは、つまらねえ仕事を作るなと云いたいが、他の項目はその気があれば、とっくの昔に対策を講じていておかしくない。

但し、こんな約束で対日投資が増えるのか、効果のほどはちょっぴり疑わしい。


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2015年03月05日

ピケティと水戸黄門の関係

トマ・ピケティ氏の「21世紀の資本」は、マルサスの人口論とマルクスの資本論をごっちゃにしたような書籍と聞くが、本当のところは知らない。読んでいないので、批評しようがない。

読む気にならない理由は、本の分厚さだけじゃない。アメリカでは、膨大なデータを並べながら結論がないとか、所詮は社会主義者の戯言とか、かなり辛辣に批判されていて興味が沸かない。

ところが、わが国ではピケティ人気が凄いと聞く。格差是正のため資産課税で富の再分配せよと、高名なセンセイが仰っているではないか、みたいな調子でアベノミクス批判に引用する向きも多いとか。

格差、格差と騒いできたメディアが、仏人学者のそれらしいデータと理論を得て、はしゃぐのは判る。しかし国際比較で驚くほど格差の少ない日本で、ピケティ本がウケる現象は理解し難い。


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2015年01月05日

賢者の言葉「正社員をなくそう」

経済学は「科学」の名に値せず、との批判がある。確かに、当たるも八卦みたいな学説や理論もあって、化学や物理学と同レベルでは扱えない気がする。

云ったもん勝ちだから、格下の経済評論になれば出鱈目さが増す。若者相手に土建屋国家社会主義を宣伝する評論家の人気ブログなど、読むと支離滅裂さに絶句してしまう。

もちろん、その対極には、学問的に日本経済の本質や問題点を追求し、具体的な政策を示す立派な学者もいる。その代表例が、慶大教授の竹中平蔵さんだ。

竹中路線が格差を生んだ元凶などと、あらぬ誹謗中傷を受けたが、今も政権の指南役として活躍される。混沌とした日本経済にあって、彷徨える子羊を導く賢者だ。


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2014年08月01日

シャッター通りを生んだ田中角栄

前エントリでちょっぴり触れたついでに、田中角栄について書く。

1972年から74年にかけ内閣総理大臣を勤めた田中は、庶民宰相と呼ばれ人気はあったが、所詮は、土木などの利権事業でのし上がった金権政治家だった。首相退陣後、米ロッキード社との癒着が暴かれ逮捕された。

在任中の政策は社会主義的な性格を帯びていた。弱者救済を唱えて競争を排除し、補助金をばらまいた。大都市の繁栄に怨念のような憎悪感情を持ち、都会で絞り取った税金をひたすら田舎に還流させた。


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2014年07月18日

国交省の規制強化を許すな!

規制緩和は消費者に恩恵を与えて経済成長を促す。だからこそ、アベノミクスの第三弾たる成長戦略には数々の規制緩和が盛り込まれた。にもかかわらず、国土交通省はタクシー業界の規制強化を始めた。逆走する官僚の姿は、偽装資本主義国家ニッポンの醜い象徴だ。

小泉改革の参入規制緩和で、タクシーの台数も増えて料金も安くなった。利用し易いワンコインタクシーも登場した。競争が激しくなるに連れ、サービスも向上する。消費者が歓迎した施策を、既得権益層たる大手タクシー会社の要望に従い捻じ曲げる、卑しい役人根性が憎い。


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posted by yohkan at 10:48| Comment(34) | TrackBack(1) | 投資・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする