2011年11月10日

TPP:アメリカは怖くない。野田民主党が怖い!

TPP交渉参加について賛成派と反対派が対立している。ネット上では賛成派より反対派に歩があるようだ。但し反対派もいろいろ有って、気になるのは一部に過激な感情論が見られることだ。対日攻略のオレンジ作戦とか原爆投下まで引合いに出して、反米気運を盛り上げる論調はおかしい。TPPがアメリカの陰謀だなんて云いがかりだ。

 

オバマ大統領にとってのTPP推進は、輸出環境を改善せよとホワイトハウスに圧力をかける大手グローバル企業に対するアピール策だ。経済無策と滅多打ちにされている今だからこそ、再選に向け出身地ハワイのAPECで活躍する姿を見せたい。それだけの話だ。

 

アメリカには日本を痛めつけようなんて意志はない。わが国に対して陰謀など仕掛けるわけがない。第二次世界大戦で日米が雌雄を決したのは事実だ。でもその前後には太平洋を挟んで、共に友好国として手を携えてきた長い歴史がある。誰が見たって日米は互いに重要なパートナーであり、トモダチだ。

 

もちろん、TPPは大手グローバル企業の要望がベースになっているから、おいおいアメリカだけが儲かるじゃないかと云う要素が沢山ある。ビジネス界の云い分だから、他国の文化や事情を無視した身勝手な印象も否めない。確かにわが国がひょっこり参加すると、損しそうな危険な匂いがしないでもない。

 

でも怖いのはアメリカじゃない。本当に怖いのは野田民主党だ。野田BKD政権では、協定内容から危険な条項を外す交渉や、逆に日本企業がより儲けるためのルール作りの提案など、絶対に無理だ。そもそも情報を隠匿し、国民的論議すら拒否するのだから、何を交渉すべきか分かっていない。ただ土下座するだけだ。そこが一番の問題だ。

 

 

 

 

つい先日の訪韓を思い出せばいい。野田のコソコソやることは常に国益を毀損する。TPPを悪用して故意に日本を弱体化させ、特亜を喜ばせる可能性が充分にある。交渉参加に反対せざるを得ない。

 

わが国の立場を考えれば、日米の経済協力関係をより緊密にすることには賛成だ。日米両国の存在は大きい。当然、周辺アジア太平洋地域の国々とも密接な関連性がある話だ。両国が軸になった確固たる経済圏の確立は、日米軍事同盟関係の実効性強化と同じくらいに重要だろう。

 

今、われわれ日本人がすべきはただひとつ。建設的な日米間の協議が出来る新政権を、わが国に誕生させることだ。早くBKD内閣を打倒しよう。

 

 

 

 

 

 

 

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2011年11月08日

TPP:野田は低姿勢を貫くのか!?

かって日本経済は恐ろしく強かった。85年のプラザ合意で急速な円高・ドル安が進んだが、怒涛のような対米輸出は一向に減らなかった。製品の高付加価値化であっさり円高を乗り切ってしまったのだ。根を上げたのがアメリカだ。自分たちが双子の赤字問題で悩むのは日本のせいだと非難しはじめた。対日貿易の不均衡を是正せよ、早く云えば、日本よ、アメリカ製品をもっと買え、と騒ぎ出した。

 

89年、アメリカの世論に押されて、当時のブッシュ大統領が日本政府に働きかけ、日米構造協議Structural Impedements Initiativeが始まった。これだけ自国が赤字になる一方で日本に黒字に貯まるのは、両国の商習慣や流通形態が違い過ぎるからだ。互いに諸制度を刷り合わせて日米社会の共通項を増やせば、相互に貿易が拡大し均衡する筈だ。それがアメリカの主張だった。

 

アメリカは真面目に日米構造協議に臨んだ印象がある。自由競争を前提としたアメリカ市場の開放的な構造と、閉鎖的な日本市場の比較分析を前面に出し、わが国の複雑怪奇な流通が外国製品を締め出していると正面から論じたのだ。さらに閉鎖的な商慣行で、どれだけ日本の消費者が損をしているか、詳細且つ正確に分析してみせた。同時に日本国民が享受可能な市場開放メリットを分かり易く説明していた。こういうアクションを取れば、貴国の国民が喜ぶではありませんかと云う論法だ。いかにも説得力がある。

 

情けなかったのは日本政府の対応だ。アメリカの市場構造に関する分析もしなかったし、実際、具体的な対米要望事項は殆ど何も示さかった。ただ単にアメリカ人はもっと貯蓄すべきだとか高等教育に力を入れろとか、その程度の抽象論を述べただけだった。どう見ても戦いになっていなかった。戦略的にぶつかってくるアメリカ政府相手に、日本政府は丸腰でふらふらしていた印象しか残っていない。

 

もっともこう書くのは、当時既にアメリカに住んで現地のニュースで日米構造協議の進展を知ることが出来たからだ。日本にお住まいだった皆さんにとっては、日米構造協議について余り記憶がない方も多いだろう。わが国のメディアも勿論、日米構造協議の概要は報じていたが、内容はかなり曖昧にぼかしていた。アメリカが指摘する商習慣や税制の問題点などを解説して、日本政府やスポンサー企業を怒らせるのを避けたのだろうと推察する。

 

さて、あれから約20年の歳月が過ぎて、TPPが話題となっている。アメリカの現地ニュースには一向に登場しないので、かっての緊迫感は感じられない。アメリカ政府も、日本を標的に市場開放を迫ると云う気迫に欠けている。あればメディアを通じて、日本国民にとってTPPが如何に素晴らしいか広報宣伝に徹している筈だ。

 

しかし熱意があろうとなかろうと、アメリカが日本市場攻略の意志を持っているのは明らかだ。困るのは今回もまた、戦略的に臨むアメリカ政府に対し、日本政府が丸腰でふらふらしていることだ。如何にして日本にとって有利な条件を積み上げるか、何の戦略もない。第一、政府与党たる民主党には確たる国家観すらない。交渉らしい交渉になるわけがない。ただ、相手が要望を示す度に、はいはいと頷くだけになってしまう。

 

 

 

 

ちなみに日本側が議論する意志すら見せないためか、日米構造協議は94年を境にして、アメリカ政府が自国のリクエストを一方的に纏めた「年次改革要望書」になった。今は「日米経済調和対話」と云うちょっとヘンな名前になったが、相変わらずアメリカ側の要望を細かく列記している。堂々としたもので、在日アメリカ大使館のウェブサイトに2011年度の日本語仮約(リンク)まで載っている。内容はTPPとほぼ共通だ。

 

野田がTPP交渉参加に前向きなら、アメリカが公開しているリクエスト内容に対して、日本政府として如何なる立場を取るつもりか、先ず国民に説明すべきだ。まさかとは思うが、オバマさんの顔をみながら、ただ、はいはいと頷くだけじゃ問題だ。海外で低姿勢なんて貫かれちゃ困るのだ。

 

 

 

 

 

 

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2011年11月07日

チャンプ野田がTPPに前のめりになる理由!

アメリカのTPP推進派は大手グローバル企業と輸出関係の業界団体だ。彼らは市場拡大のため政府に対策実行を求める。どんどん輸出できる環境を作ってくれ、相手国の輸入障壁を取っ払ってくれと大統領に要望を投げかける。選挙区の企業が地元代議士にいろいろ陳情するのとかわらない。

 

来年には大統領選挙がある。再選の可能性に危険信号がついたオバマさんとしては、何とかTPPをそれらしい格好にして、大手企業や業界団体から拍手を浴びたい。きっと企業献金の額だって違ってくる。それに輸出分野に頑張ってもられば、一番悩ましい雇用問題だって改善するだろう。TPPを推進したいオバマさんの立場は分かり易い。

 

分からないのは野田首相の立場だ。経団連あたりは賛成派と聞くとが、個々の輸出企業が対米貿易の自由化を訴えているようには見えない。農業はもちろん、保険も金融もITも日本市場を対外的に解放放しろとは要求していない。それなら野田はなぜ、参加に前のめりなのか。

 

思うに野田は、オバマ再選を真剣に応援するつもりではないか。理由は米民主党の外交政策にある。実は米民主党には従来から親中派が多い。党ぐるみで支那中共とかなり親密な関係だ。いつの間にかウヤムヤになったが、クリントン国務長官など支那系帰化人から巨額の献金を受け、問題視されていた。

 

 

 

 

ブッシュ大統領のように敵陣営に対し強硬姿勢で臨む共和党政権が復活すれば、世界の軍事・外交情勢が大きく変化する可能性が高い。支那中共の膨張政策を抑え、封じ込める動きが出て来るのではないか。こうなるとスパイみたいな媚中派議員ばかりの野田民主党にとっても懸念すべき局面になる。

 

不平等条約を受け入れて日本を売り飛ばしてもいい。兎に角、アメリカの政権交替で支那中共の立場を危うくしてはならない。こんな風に考えて、TPPを推進しようと考えているのであれば、野田は二重の意味で売国奴だ。わが国をアメリカに売り、支那中共にも売る。まさにBKD界のワールドチャンプだ。

 

 

 

 

 

 

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2011年11月03日

TPP:オバマのウクレレに野田が踊るのか

TPPはアメリカの陰謀だと云う説がある。圧力をかけて日本を改造し富を収奪する計画だと、したり顔で語るひとがいる。経済が疲弊したアメリカは日本の再占領を狙っていると、本気で怯えるひとまでいる。まさか。陰謀ってのは敵を騙し陥れる策略だし、裏でこそこそやるものだ。アメリカは開けっぴろげで堂々としている。輸入超過では雇用が悪化するばかりだから、製造業を中心に輸出を増やしたい。アジア地域の経済成長に自国も積極的に参加して恩恵を受けたい。そのため、各国の諸制度をすり合わせて自由貿易を進めたい。はっきり表明している。国益に沿ったアメリカの外交方針だ。

 

もっと正確に云うなら、TPPは現アメリカ政権の人気挽回策だ。オバマ大統領は就任時に輸出倍増を宣言したが、そんな簡単にコトは運ばない。雇用環境も悪化したまま改善せず、若年層の高失業率が社会問題化している。何か策を打たないと無能だとレッテルを張られる。来年の大統領選挙も勝ち目がない。何とかしなくっちゃ。と、ふと見れば明らかに弱小国が集まったTPPがある。よし、この交渉を牛耳って環太平洋経済圏をぶち上げれば、世間も俺を見直すだろう。そういう政策だ。

 

今月、出身地ハワイで主催するAPECは、オバマ大統領の一大選挙キャンペーンだ。APECは協定でも条約でもない。アジア太平洋地域の各国首脳が集う、ただの顔見世興行に過ぎない。そのAPECをもっともらしく盛り上げるため、将来的に実利が得られるであろうTPPと絡めて見せたい。太平洋に浮かぶ小さな島の出身だからこそ、また、自身の生い立ちがアジアと縁が深かったからこそ、アジア太平洋地域との連携で国益を拡大する大統領だとアピールしたい。TPPこそ、ヨーロッパ系の血筋を持つ大統領や候補者に対して差別性が示せる道具だ。なるほど。涙ぐましいほど、オバマさんは知恵を絞っている。

 

では、TPP推進政策をアメリカ国民は支持しているのか。いや、別にしていない。TPPなんて報道されないから誰も知らない。他国間FTAだと聞かされても、支持するとは限らない。あれだけ自国だけが圧倒的に有利で、韓国を奴隷国家にするような米韓FTAだって、実は李大統領を招いたセレモニーの直前まで上院で批准承認されるか否か分からなかった。民主党が必死で働きかけ最終的には承認されたが、韓国とFTAを結んでも損するだけだと自動車などの業界は反対していた。もしやオバマは議会の承認を得られず赤っ恥をかくのではないかと、保守系メディアは嗤っていた。もともとモンロー主義が根強いお国柄だ。海外には干渉せず自国で完結しようと主張するひとたちも多い。別にアメリカが一枚岩になって他国を牛耳ろうとしているわけじゃない。

 

さて、TPPがオバマ政権の外交方針だとして、わが国はどう対応すればいいのか。簡単なことだ。わが国も国益を拡大させ得る方策を探り、日本独自の外交政策を打ち出せばいい。如何にすれば、日本企業の製品がより多く海外で売れるか、他国からの輸入で自国の市場が荒らされないで済むか。いやいや単に貿易だけでなく、海外との連携を利用しつつ国内産業を如何に振興し、どうやって日本経済を成長軌道に乗せるか。TPPに近い形なのか、APECの延長線上なのか、あるいはASEANプラスを発展させるのか。国民的な議論により、方針を決めて堂々と発表し、アメリカはじめ諸国に働きかけるべきなのだ。アメリカは大切な同盟国であり、トモダチだ。共通の利益が拡大できる道が友好的に見出せる筈だ。

 

自国なりの意志や方針もなく、相手の云うままに大慌てでTPPに乗るのは愚の骨頂だ。仮にハワイでスポットライトを浴びるオバマさんを応援したくとも、野田が火祭りダンスを踊って何になるのか。そもそも踊る前から尻に火がついていて、どうする。

 

 

 

 

TPPが何たるか具体的情報を開示せず、ひたすらマスメディアに煽らせて参加推進ムードだけを盛り上げようとする野田民主党政権。彼らは何と稚拙で馬鹿なのか。日本国を破壊し、国民を騙し陥れるための策略を練り、こそこそ裏で蠢くとは正に陰謀じゃないか。TPPはアメリカの陰謀じゃない。これは日本の民主党政府の陰謀だ。昔の国士なら野田を血祭りに上げよと叫んだことだろう。火祭りじゃないぞ。

 

 

 

 

 

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2011年10月30日

野田はTPPのセールスマンだった!

ピンポーン♪。玄関のチャイムが鳴った。ドアを開けると、ふたりの男が深々とお辞儀をしている。

 

「おくつろぎのところ、誠に申しわけございません」

小太りの男はそう云うと、もう一度頭を下げた。うしろに立つのがたぶん部下なのだろう。のっぺりした顔の男も慌てて頭を下げる。

 

「わたくし、こういう者です」

小太りが差し出した名刺には、「BKD商事、TPP営業部長、野田佳彦」とある。こちらが名刺を受け取ると、また深々とお辞儀をした。気がつけば、自分の靴の先を舐めている。極度に低姿勢だ。

 

 

 

 

むっくり頭を上げると、小太りは語り出した。

「実は投資案件をご紹介致しております。ほんの数分で結構でございます。お話だけでもお聞き頂けませんでしょうか」

ここで声を落とした。「確実な儲け話です」

 

「間にあってます」こちらがドアを閉めようとしたら、家内が廊下を小走りにやってきた。「いいじゃないの、お話聞きましょうよ」

儲け話のひと言が聞こえたのだろう。女はこれだから困る。そんなに上手い話をセールスマンが持ってくるものか。

 

立ち話も何でしょう、と家内が男ふたりを招き入れた。小太りはまた深々とお辞儀をして靴先を舐める。器用な奴だ。

 

「では、さっそく」居間に落ち着くと、小太りが切り出した。

「本日ご説明させて頂くのはTPPファンドと申します。アメリカを中心にした国際的な投資案件ですが、安全性と健全性については、かのオバマ大統領様が太鼓判を押しております。投資分野は工業、農業から医療、保険などのサービス迄ほぼ全ての産業を網羅しており、まさにグローバルな成長先取り型のプランになっております。太平洋を取り囲む国々が互いに関税を取り払い、貿易自由化を進めて経済成長を確固たるものにしようと云う崇高なる精神がこのTPPの特徴でございます。」ここまで一気にまくしたてると、こちらの顔をちらりと見た。「お分かりですか?」

 

「いいえ、ちっとも分かりません。あんたは何も具体的なことを云ってない。」不満げに答えると、小太りはのっぺり顔に向かって云った。「前原君、資料を出して下さい」

 

そうか、のっぺり顔は前原と云うのか。胡散臭そうな奴だな。

 

広げた資料には、「急成長」「国際化」「将来性」などの大きな文字が踊る。ありったけの美辞麗句が並ぶ。そうかと思えば、世界の孤児になっていいのかとか、バスに乗り遅れるなとも書いてある。但し説明らしい説明は何もない。何だかさっぱり分からない。とにかく怪しい。

 

「如何でしょう。TPPにご興味があれば、先ずは一度ご参加頂くのがよろしいかと」そう云うと小太りはボールペンを差し出して、資料の最終ページの署名欄を指し示す。

「ご参加になればいろいろなことが分かるのです。儲け話に躊躇は禁物です」

のっぺり顔が身を乗り出した。

「取り敢えずご参加頂き、あとでお嫌であれば自由におやめになればいいんです」

 

もじもじしながら、家内が尋ねた。「で、どのくらい儲かるんですの?」

 

「内閣府の試算では2.7兆円となります」小太りが自信に満ちた声で答える。

 

これを聞いて、怒りが爆発した。

「ふざけるな!」思わず発した大声に自分でも驚いた。「それは10年間の試算ではないか!だだだ騙し討ちみたいな話ではないか」ボールペンを投げ捨てた。「そのうえ、農水省は11兆円の損失と云っている」

怒りがさらにこみ上げてきた。

「か、帰れ。お前達なんか帰れ!」

 

怒鳴り声に仰天したのか、ふたりはさっと立ち上り、玄関へと後ずさりをはじめた。「かか、帰ります。帰ります。ららら乱暴はいけません」

 

玄関先で靴をひったくるように取ると、外へ駆け出ようとするふたり。おっと、これだけは聞いておかなきゃいけないぞ。「おい、ちょっと待て」

 

小太りとのっぺり顔を睨みつけながら尋ねた。「一体、お前らは何が売りたいんだ?」

 

ふたりは顔を見合わせると、一瞬そんなことも分からないのかと、ひとを小馬鹿にする表情を浮かべた。そして声を揃えた。

 

「国です!」

 

 

 

 

 

 

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2011年10月28日

TPP:オバマはASEANプラス日本が羨ましい!

アメリカには自国こそNo.1だと云う強烈な自負がある。最近は随分落ち目だ没落だと云われるが、経済力にせよ軍事力にせよ、他国に比して圧倒的に強い。だから国連で大勢の国々と同列に扱われると屈辱を感じるらしい。総会で投票をする際、なぜアメリカともあろう大国が、聞いたこともないアフリカの小国と同じ1票しか持てないのかと、客観的に考えれば、ま、もっともな不満を口にする。

 

国連の意思決定プロセスが思い通りにならぬと文句をつけ、拠出金すら滞納するお国柄だから、アメリカ人がAPECを見る目も厳しい。アジア太平洋経済協力などと立派な名前を冠するものの、会議でもなければ協定でもない。経済協力とか自由化促進と云うだけで、具体的には顔を合わせて情報交換するだけではないか。単なるお祭りではないか。アメリカ大統領たる者が有象無象の国々と並んで何をしている。そういう批判がある。

 

その程度の位置づけゆえ、来る11月のAPECについてもアメリカはちっとも盛り上がらない。話題にもならない。よし、おらが故郷ハワイで開催するのだもの、ど〜んと花火を打ち上げるぞ、と幾らオバマ大統領が張りきっても駄目だ。アジア太平洋地域の20数カ国から首脳陣が集まって、みんなでアロハシャツ着て写真を撮るんだよね、くらいの関心しかない。

 

にもかかわらず、オバマ政権はAPECを名誉挽回に利用するつもりだ。今こそ外交無能のレッテルを剥がすチャンスだ。TPPに日本を引きずり込み、出来ることならその枠組みをAPECにも絡めて、アメリカ主導の大経済圏をぶち上げたい。アジア太平洋地域で各国の諸制度を共通化して非関税障壁を撤廃し、域内自由貿易を推進して、アメリカこそが盟主だと国の内外に知らしめたい。アメリカの多国籍企業にがんがん儲けさせたい。これこそが次期選挙に向けた格好のアピールになる。大統領本人はそう考えているようだ。

 

ふと気付けば、東南アジア10ヶ国が集まるASEANで日本は正に主導的な役割を果たしている。日本が中心になってルールや制度や規格を共通化して、統合市場として大きなプレゼンスを示している。支那や韓国がちょっかいを出したため、最近ではASEAN+3などと云うが、実は+1の日本こそが主役だ。ASEANの旗をみろ。何と、日の丸に束になった10カ国の象徴が描かれているじゃないか。コレなんだよ、わがアメリカこそアジア・太平洋でああいう立場であるべきなんだよ。オバマ大統領は膝を叩いて、そう思ったのではないか。

 

 

 

 

残念ながら、ひとつだけオバマさんは勘違いしているようだ。日本が並外れた経済力を武器にして、ASEANの国々に無理強いしてルールや制度や規格を共通化したわけじゃない。法律や契約でワザを駆使し、弱いものを捻じ伏せて権益追求を図ったわけじゃない。自由貿易協定を振りかざして他国のドアをこじ開けたわけでもない。

 

わが国とASEAN諸国との緊密な協力関係は歴史に立脚する。日本が尊い聖戦を闘い抜いて、白人の植民地支配からの独立を促した国々ばかりなのだ。アジアの一員として連帯し絆を深め、互いに尊重しつつ共存共栄をはかる。ASEANはまさに「大東亜共栄圏」だ。オバマさんにはそのあたりがわかっていない。

 

 

 

 

 

 

 

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2011年10月25日

TPP、オバマと企業とアメリカ人

オバマ大統領が当初、米韓FTAに反対していたのは有名な話だ。2008年、同氏が米民主党の大統領候補として登場した頃、当時のブッシュ大統領に公開書簡を送りつけ、問題のある協定内容ゆえ議会に対する批准案上程を見合わせろと主張した。米韓FTAは貿易拡大に繋がらず、単に雇用の悪化を招くだけで労働者にとって何らメリットなしと断じて、労働組合から拍手喝采を浴びた。選挙向けアピールの意味合いもあったろうが、額に汗する労働者の味方だと云うポーズが新鮮だった。

 

ところがこのポーズは大統領就任後、僅か2年しかもたなかった。2010年の中間選挙で歴史的な大敗を喫し、再選のチャンスが薄くなったオバマ大統領は悟ったのだ。労働者に媚びても景気は上向かないし、株価も下がる一方だ。票も伸びない。よっし、アメリカを代表する大企業に選挙協力をお願いするしかない。企業に儲けさせて景気回復に繋げよう。そうすりゃまだまだ俺にも二期目が狙える筈だ。変身だ。チェーンジ!

 

と云ったかどうか知らないが、腹が決まれば話は早い。早速、代表的な大手企業各社に頭を下げた。アメリカの大手は世界市場を相手にする多国籍企業ばかりだ。彼らの云うことは実に分かり易い。政府主導で他国の市場を開放させろ、コレに尽きる。わかりました、そう云って棚晒しになっていた韓国、コロンビア、パナマとのFTA締結を急遽推進し出した。多国籍企業が背後にいるため、協定は一方的に自国だけが優位な内容だが、所詮、相手は弱小国だ。ゴリ押ししちまえ、そんな感じが否めない。

 

既に当ブログでも触れたが、多くの識者が指摘しているとおり、米韓FTAは典型的な不平等条約だ。常にアメリカは最恵国待遇を得る。自動車の売上が落ちたらアメリカのみ関税を復活出来る。韓国の政策によりアメリカ企業が損失を出したら、米国内で訴訟出来る。韓国の法律は無視して、米企業にはあくまでもアメリカの法律だけが適用される。これじゃ韓国はアメリカの経済植民地だ。協定の中身を理解したら、果たして韓国議会が承認するのか、疑問に思わざるを得ない。詳しくは知らないが、たぶんコロンビアもパナマも、アメリカとの力関係から察して相当な不平等条約だろう。

 

さて、アメリカでTPPに期待する勢力はずばり、US Business Coalition for TPP。その名のとおり、TPP推進のための米国企業連合だ。この組織による大統領への公開書簡(リンク)に明らかなとおり、TPP参加国から貿易を妨げる全ての障壁を撤廃し、地域の経済成長を促進せよと主張する。分かり易く云えば、俺達が好き勝手にビジネスが出来る環境をどしどし作れよと云う意味だ。そう露骨には云わないが、米韓FTAみたいな枠組みを広げよ、と政府にプレッシャーをかけている。今、日本に声をかけてます、大統領はきっとそう云うだろう。しっかりやれよ、何事も押しが大切だ、企業連合側はハッパをかけているに違いない。

 

 

 

 

では、多くのアメリカ国民はどう思っているのか。実は全く関心がない。TPPなんぞメディアも報じないから誰も知らない。それでも米韓FTAをはじめ自由貿易協定に反対している人たちが大勢いる。雇用機会を奪われるかも知れない、安くて質の悪い農産物が流入するかも知れない、そんな不安があるからだ。1994年に締結した北米自由貿易協定NAFTAの廃止を求める声もある。労働界はNAFTAによって100万人以上の雇用が失われたと非難するし、畜産農家はメキシコ経由で中南米から安価な毒入り牛肉が輸入されていると嘆く。

 

ちなみにアメリカ経済の輸出依存度は日本の10%よりさらに低く、6%くらいしかない。大多数のアメリカ人にとって輸出ビジネスは無関係なのだ。仮に企業連合の希望通り、オバマ大統領がわが国をTPPに参加させたとしても、それが再選の切り札にはならない。企業群が多大の利益を上げ、景気回復が誰の目にも明らかになれば話は別だが、来年の大統領選挙まで1年しかないし、別に票には結びつきそうもない。せいぜいオバマ民主党に対する企業献金が増えるくらいが関の山だ。

 

 

 

 

 

 

 

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2011年10月15日

アメリカも本気じゃないTPP!外圧の嘘!

行き詰まった経済政策で無能呼ばわりされ、提案がことごとく議会で拒否されるオバマ大統領。残す人気は僅か1年余り。常に現職大統領が優勢と云われるが、来年ばかりは再選の可能性が薄い。政権発足時の熱狂的な支持を失い、いささか元気のない大統領が昨日久々に笑顔を見せた。韓国、コロンビア、パナマとのFTA締結が議会で承認されたからだ。

 

圧倒的且つ一方的に自国に有利な不平等条約を結び、輸出を伸ばすと胸を張るオバマ大統領。韓国議会の批准承認を進めるためか、李大統領を招いて歓迎式典まで開催した。しかし、米メディアの扱いは小さかった。雑魚みたいな小国相手にFTAを結んでソレがどうしたみたいな雰囲気がある。オバマ・李のツーショットを掲げて画期的な一大事と報じ、韓国との競争上、TPPに参加すべしと狂ったように吠えるわが国のメディアとずいぶん温度差がある。

 

実はTPP、アメリカでは全然メディアが取り上げない。誰も知らないし関心もない。確かにチリだ、ブルネイだと云われてもぴんと来ない。そんな話だから、日本が交渉に参加するとかしないとか、もちろん話題にはならない。日本国内の大騒ぎを見ると、アメリカの反応に拍子抜けする。

 

思うに、仮にアメリカが国を挙げてわが国をTPPに引きずり込む方針なら、メディアを動員して地均しのように情報を拡散する筈だ。日本の制度のどこに欠陥があり、如何に不公正に米国品の輸入を阻止し、遅れた金融や保険で日本国民がどれだけ泣いているか、嘘でも情報を垂れ流す筈だ。ところがそんなものは一切ない。外交や軍事の一大事があれば、ほぼ確実に事前の世論操作がある。これは陰謀論じゃなくて、政策を円滑に進める為の常道だ。TPPについてはそれがない。

 

察するにアメリカ、実は日本とのTPP交渉など本気で考えちゃいないのだ。支持率が下降線を辿るオバマ大統領とすれば、何でもいいから国民や議会にアピールできる華やかな話題が欲しい。来月、出身地ハワイで開催するAPECでちょっとイイカッコがしたい。それだけの話ではないか。大統領と通商代表部にとっては、TPPはきっと祭りの花火みたいな小道具だ。

 

わが国がオバマ大統領の支持率向上に付き合う必要はない。にも関わらず、日本のメディアがこぞってTPP推進論を繰り広げるのは異常だ。経済破綻間近で不平等条約にすがりついた韓国を「競争上の脅威」と看做し、チリやブルネイ相手に「国際的な孤立」の恐れ有りと虚偽宣伝する。なぜか。

 

はっきり答えよう。これはTPPを利用して自国の手足を縛りたい日本国内勢力の謀略だ。アメリカ様に逆らうのか!のひと言で反対意見を封じ込め、まやかしの国際協定でわが国の自由と独立を奪い、歴史や文化すら否定しようとする反日勢力の仕業だ。それが証拠にいつもは自虐史観と反米思想を拡散する新聞各社がこぞってTPP推進を唱えている。普段と違って今回だけ公正な報道をするわけがない。

 

 

 

 

ちなみにワシントンDCにおける過日の野田・オバマ会談では、TPPのTの字すら出なかったとの噂を聞いた。ところが日本国内のメディアはあたかもオバマがプレッシャーをかけたように書き立て、無理矢理「アメリカの外圧」を印象づけようとする。オバマ大統領にそんな話をしたら、たぶん「えっ、俺、外圧って云われてたの?」って、きょとんとする。結局のところ、日本て国は何が何だかよくわかんねえなあと、呆れられるかも知れないが、ま、そんなところだ。

 

 

 

 

 

 

 

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2011年10月12日

哀れ韓国、涙の不平等条約をアメリカと結ぶ!

先週オバマ大統領が米韓FTA実施法案を提出し、議会に批准承認を求めた。今週は李大統領が来米し議会でスピーチをしたり、米韓両トップが揃ってデトロイトを訪問すると云う。FTAで雇用が奪われかねないと懸念を示す自動車労働組合とも折り合いをつけ、久々の外交成果をアピールしようと云うのがオバマ民主党政権の思惑だ。

 

この米韓FTA、大国と小国の条約だから当然かも知れないが、アメリカにとって有利なのは明白だ。基本的に殆ど全ての市場を互いに開放して自由化すると云っても、韓国の如き経済小国には負担も大きい。知的財産権など韓国には無きに等しいので、アメリカに全て管理を任せることになる。ビジネスを生む国と、劣化コピーに特化する韓国では勝負にならない。ヘタすれば、アメリカの奴隷状態になってしまうのではないか。

 

 

 

 

もちろん韓国側にもメリットはある。輸出依存率70%を超す国だけあって、さほど国際競争力のない工業製品の輸出を伸ばすしか生き延びる方策がない。如何にしてアメリカ市場に安値製品を買ってもらうか、それが大命題だ。慢性的外貨不足により経済破綻も間近に迫っている。既に国家としては死に体だ。独立を失おうと属国になり下がろうと、背に腹はかえられない。

 

それに既に韓国は実質的に米国の属領だ。過去二回の経済破綻を経て、韓国の主たる企業はことごとくアメリカ資本の傘下に入った。いいえ、わが社は韓国資本ですと胸を張る企業もあるだろうが、韓国系銀行は米系大手金融機関が抑えているから同じことだ。云うなればサムスンなどの機械組立工場があるだけで、あとは焼け野原状態だ。かろうじて生きてきた農業も商業も早晩絶滅するだろう。結局、アメリカ資本が韓国工場で安い製品を作り輸出して儲けるだけ。韓国人の生活はますます悲惨になる。

 

 

 

 

 

 

 

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2011年10月10日

TPP「バスに乗り遅れるな」でオバマが抱腹絶倒

環太平洋戦略的経済連携協定 Trans-Pcific Starategic Economic Partnership と聞けば、誰しもが襟を正し、まなじりを決せざるを得ない重々しい響きがある。あだや疎かには扱えないと云う気分になる。とても上手な名称だと思う。

 

但し、アメリカではそんな長ったらしい名前は使われない。単純に環太平洋協定 The Trans-Pacific Partnership (TPP) Agreementと呼ぶ。管轄推進部門である米国通商代表部のウェブサイトを見てもそう呼んでいる。言葉に締まりがないが仕方がない。もともと戦略的経済連携と呼ぶほどの仰々しさはないからだ。

 

TPPはシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4カ国が2006年に結んだ経済連携協定だ。たまたま地図を広げると太平洋が真ん中にあるので、環太平洋と冠しただけだ。失礼を承知で云うなら、ちびっこ国家が集って、ま、互いに協力しようじゃありませんか、そんな感じだった。世界の大勢には全然影響がない。

 

ところが2010年、不況に悩むオバマ大統領は、TPPの利用を思いついた。選挙公約とは云え、自国の輸出を5年で倍に増やしてみせると大見得を切った手前、何もしないわけにはいかない。と云って、強引なドル安政策だけで輸出が増えるものじゃない。困っていたら、環太平洋地域にうろちょろする4カ国がある。丁度、いいじゃないか。これに加われば、アメリカがアジア太平洋地域を牛耳るように見えるぞ。いずれ、APECと一緒くたにする手だってある。産業界もきっとこの俺を見直すに違いない、くくく。オバマはほくそ笑んだ。

 

よし、TPPを都合良く盛り上げよう。オバマ直轄の通商代表部が動き時始めた。既に2005年にFTAを締結済みのオーストラリアは損得がないから、声をかけたら即座に乗ってきた。マレーシア、ペルー、ベトナムにも呼びかけよう。いずれフィリピンも台湾も参加させよう。カナダは農業大国だし競争相手になるかも知れないので外そう。ここまで考えたオバマは思った。あれれ、相手は小さな国ばかりじゃないか、これじゃ誰が見たって輸出は増えないな。

 

そこで、ふと頭に浮かんだのは日本だった。よし、日本を加盟させ、アメリカのIT製品や農産物を大量に買わせよう。環太平洋地域で日本に好き勝手はさせないぞ。最近落ち目だが、これで支持率アップだ。くくく、オバマはもう一度にやりと笑った。

 

そのときの日本の首相は、希代の馬鹿、菅直人だった。国家意識すら無い男だから、やすやすと乗ってきた。別に鎖国しているわけでもないのに、平成の開国などと云い出した。どうなっているのかよく分からない。わからないが、どうでもいい。気がつけば日本のメディアが「バスに乗り遅れるな」とまで叫ぶ。オバマはとうとう腹を抱えて笑いだした。ぶわはははは。げらげら笑って身をよじる。

 

 

 

 

その菅はいなくなったが、後任首相の野田も同レベルの馬鹿だ。党内はもちろん、国外にまで低姿勢を貫き通す無能な男だ。日本はきっとyesと云うだろう。ここまで考え、またオバマが笑い出した。腹をかかえて、笑い転げる。笑いながら涎が垂れる。涙が流れる。

 

床にひっくりかえって、身悶えしながら笑う。ひいひいと肩で息をする。くく苦しい〜と云いながら、オバマの笑いが止まらない。だめだ。笑い死にしそうだ。たたた助けてくれ。ぎゃはははははは。

 

 

 

 

 

posted by yohkan at 08:45| Comment(0) | TrackBack(0) | TPP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする