2017年01月17日
酒場という聖地は全面禁煙
詩人にしてイラストレーターの吉田さんが、場末の大衆酒場に顔を出す。ごちゃごちゃとつまらない薀蓄を傾けるでもなく、ひたすら美味い肴をつまみ、ぐびぐびと酒を飲む。
幸せそうに酔う吉田さんの姿を見ているだけで、こちらも幸せな気分に酔える。下町を探検して、あの手の気さくなお店に行ってみたいな、と思ったりもする。
しかし、行かない。「酒場放浪日記」は楽しんでも、絶対に行かない。何故か。吉田さんの座るカウンターの隣や、ちらりと映る奥のテーブルに、必ず煙草を吸う客がいるからだ。
どんなに安くて旨い酒や肴があろうと、煙草の臭い煙や匂いで全てが台無しだ。他人の喫煙によって、不快で不健康な思いをするのは真っ平御免だ。
と考えていたら、厚労省の肝いりで「健康増進法案」が国会に提出されると云う。こと煙草に関しては酷く後進的な我が国が、漸く本格的な受動喫煙対策を講じる。
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2013年11月20日
喫煙者に金魚鉢か?煙草の値上げか?
もっとも煙草ごときを、安全・清潔で安価なエネルギーを生む原発と比べたら、原発関係者に失礼だ。煙草には何のメリットもない。ニコチンの作用が脳内でドーパミンを放出させ、一時的な安物の快感を錯覚させるに過ぎない。その代償として、肉体や精神をじわじわと蝕む。
しかも煙草の害は、喫煙者本人の健康を破壊するに留まらない。罪もない周囲の人々を凶悪な副流煙が襲う。仮に長期的な健康リスクが不確実だとしても、臭くて汚い煙が、確実に吐き気や喉の痛みを催させる。喫煙者は金魚鉢を被れ、と云いたい。
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2013年09月21日
哀れ!ニコチン中毒患者の映画「煙立ちぬ」
宮崎駿監督の漫画映画は見たことがない。随分以前のことだが、熱心に薦める人がいたので一度ビデオを借りたが、狸の親戚みたいのが少女と何かを喋る場面だけ、記憶に残っている。ストーリーをまったく覚えていないのは、退屈で眠りこけてしまったからだ。
あとにも先にも、宮崎作品はそれ以外見ていないから、何ら語る資格はないが、喫煙論争となれば放ってはおけない。周囲の人々を不快にするだけでなく、酷い健康被害を撒き散らす煙草は、まさに人類の敵だ。無煙社会の到来を実現すべく、ひと言云わせてもらいたい。
聞けば新作「風立ちぬ」でニコチン中毒の主人公が喫煙しまくるらしい。恐ろしいコトに、結核で闘病中の妻に煙を吐きかける場面まであると云う。こうなると如何に漫画の登場人物であれ、鬼畜の所業だ。煙草の害を知らぬ無知蒙昧な喫煙家が多かった戦前・戦中を描いたとしても、青少年が見るであろう漫画に、かかる不衛生且つ不道徳な場面を挿入すること自体、狂気の沙汰だ。
監督自身がニコチン中毒患者だと噂もあり、気の毒な症状に同情を禁じ得ないが、自らの病を広く社会に拡散しようとする魂胆は許されるものではない。己の病状を隠して不特定多数との性行為に及ぶ、AIDS患者同様の深刻な犯罪行為として糾弾したい。
但しこの問題は宮崎氏だけを責めても解決しない。煙草の蔓延を野放しにし、人迷惑な喫煙者を放置する日本社会の歪みこそ糾さねばならない。煙草の健康被害に関する啓蒙活動の奨励、広告宣伝の禁止、公的空間のおける全面禁煙、違反者の投獄・罰金など、複合的な政策で煙草を追放したい。
わが国の映画やテレビに喫煙場面が矢鱈出て来るのは非常識極まりない。表現の自由は守るべきだが、煙草の登場が最小限となるよう、社会全体で圧力をかけたい。煙草規制に関する国際条約や未成年禁止法に触れぬか、常に徹底監視すべきであり、今回の「風立ちぬ」は喫煙場面をすべて削除せぬ限り、上映禁止が妥当だろう。
こう書くと、あれれ、こいつ普段は自由、自由と云ってるではないか、と疑問を感じる人もいるだろうが、喫煙者に吸うなと主張しているワケではない。ニコチン中毒患者が吸うなら吸うで構わないが、人迷惑だから閉ざされた空間で勝手にやれと云うことだ。またこれ以上、哀れな中毒患者を生まぬよう、社会全体で配慮すべきと考えているのだ。わかってくれたかな。(と、愛煙家の読者を煙にまいたつもり)
2012年05月07日
受動喫煙の地獄を解消せよ!無煙社会を作れ!
煙草は有害物質の塊だ。喫煙者は煙草を吸わない人に比べて、癌の発症率が恐ろしく高い。煙を吸い込むのだから当然だがら、咽頭癌で32.5倍、肺癌で4.5倍になる。仮に煙草のリスクを放射線量にあてはめると、喫煙者は年間で1000~2000mSv被曝するそうだ。国が主張する年間放射線量限度20mSvの50倍から100倍だ。
これだけ健康に害があると分っていても煙草に手が出るのは、喫煙者がニコチン中毒にかかっているからだ。体がぼろぼろになっても一時的な逃避を求めるのは麻薬中毒やアルコール中毒と何ら変わらない。肌をかさかさに荒らせて目のまわりにクマを作り、歯を黄色く染めて臭い息を吐きながら、好きで吸って何が悪いとうそぶく喫煙者を見ると本当に哀れだ。心の弱さが人生を台無しにする実例だ。
もちろん吸って吸って吸いまくり、あの世に行くならそれもいい。咽頭癌でも肺癌でも患って、さっさと死んでしまえばいい。自暴自棄になる中毒患者だもの、確かに周りでとやかく云う筋合いではない。でも自分の部屋に閉じこもって吸うのは構わないが、公衆の面前で喫煙されては人迷惑だ。目に染みる猛毒の煙を撒き散らすな。吐き気を催す匂いを撒き散らすな。喫煙者を見かけると、そう怒鳴りつけたい気持ちになる。
さて、報道によれば労働安全衛生法について政府が改悪するつもりらしい。受動喫煙防止のために全面禁煙乃至は空間分煙を徹底するのではなく、逆に飲食店に配慮すると云う。本当に何をやらせても、駄目な民主党政府だ。馬鹿じゃないかと憤りを感じる。飲食店で煙草を禁じなければ、いつまでもニコチン中毒患者がのさばり、喫煙と無縁な健全な生活を営む国民が地獄の苦しみを味わうだけはないか。
一般国民がアクセスする屋内の場所は、各種公共施設であれ店舗であれ駅であれ全て全面禁煙にせよ。禁煙場所で喫煙した者は逮捕して重罪を課せ。煙草には重税をかけて1箱1万円以上に値上げせよ。喫煙者は健康保険制度の適用外と定めよ。さらに煙草の国内製造廃止を念頭に、日本たばこ産業の事業転換を図れ。煙とヤニはもういらない。理想の無煙社会を目指したいものだ。
2012年02月03日
こうすりゃ喫煙者なんかいなくなる!
もう10年近くも前になるが、上海に出張した。取引先を訪問し、応接室に入った途端、タバコを山盛りにした大皿が登場した。並みのサイズじゃない巨大な皿だ。そこに何百本か何千本かウズ高く積み上げたタバコを指差して、さあどうぞと向こうは笑顔で勧める。歓迎の意を表しているらしい。しかし、こちらはタバコを吸わない。吸わないと云うより嫌煙家だ。はっきりと断った。
ここで普通なら、タバコの大皿が引っ込むと思う。だって遠方からの客人はタバコが嫌いと宣言したのだから。ところがソコは支那流で、相手はちっともひるまない。悠然と構えてへらへら薄ら笑いを浮かべている。次から次と入室する相手側の人間はひとり残らずタバコをくゆらし、数分もしないうちに煙地獄になった。バルサンを炊かれるゴキブリの心境がよく分かった。それ以来、支那には行っていない。二度と行きたくない。
支那みたいな後進国ほど酷くはないが、先進国ににしてはわが国も喫煙者がまだまだ多い。特に飲食店で喫煙する奴が多いのには辟易とする。分煙もあまりないし、あってもいい加減で、禁煙席にまで煙が流れてくる。折角の食事が台無しになる上、受動喫煙で具合が悪くなってしまう。当たり前のようだが、タバコは煙い。そして臭い。頭痛をもたらし、胃のあたりをムカムカさせる。目が霞み、喉がひりひり痛くなる。眩暈や吐き気すら催す。酷いときは2・3日寝込むことになる。
現在の成人喫煙率を12%に引き下げる政府の方針らしいが、そんな安直な目標を立ててどうする。喫煙者0%を目指せ。タバコの撲滅こそ目標に掲げよ。タバコは嗜好品だから、個人の自由だと云う暴論に負けてはいけない。喫煙者など単なるニコチン中毒患者だ。やめらない段階まで症状が悪化した者は放って置くしかないが、だからと云って他人に迷惑をかけるのは許さない。タバコを嫌う他人に煙を吐きかけるなんて、れっきとした暴力行為であり犯罪なのだ。
具体策として、あらゆるパブリックスペースを全面禁煙にする。屋外であっても混雑するところは禁煙指定する。他人に煙を吐きかける行為を犯罪として処罰の対象にする。公衆の面前での喫煙行為は固く禁止し、違反者には厳罰を科す。特に寿司屋のカウンターで喫煙行為に及ぶような馬鹿は即座に逮捕して禁固刑にすべきだ。
さらに云うなら、タバコに重税をかけて高額化させ、ついでに商品名や外装デザインを変えて、消費者の購買意欲を著しく削ぎたい。そういう気持ちでちょっと絵にしてみたが、こんなものが一箱3000円も5000円もしたら、誰が買うものか。それでも俺は吸うぞなんて物好きがいたら、ニコチンに神経を冒されているのだ。
ちなみに喫煙者はタバコによる被曝量が年間1000から2000ミリシーベルトになるそうだ。受動喫煙だって軽く見積もって、200ミリシーベルトくらいにはなる。年間1ミリシーベルト以下じゃないと子供の命が、とヒステリックに喚く反原発運動の連中がタバコをくわえてるのを見ると爆笑してしまう。
2011年09月06日
どーんと値上げして、たばこジャンキーを救え!
たばこの値上げを云いだした小宮山大臣。ふだんは民主党の閣僚が何を云おうと、ふんと鼻で嗤うか、厳しく批判をするのだけど、この件については賛成です。日本のたばこは国際比較でとんでもなく安い。だから喫煙者がまったく減らない。減らないどころか、女性や若年層などの喫煙が増えている。是非、1箱700円でも7000円でもいいから値上げしたらいい。えっ、あたし?嫌煙家です。
値上げで税収が増える、増えないはよく分からない。あまりにも高くなれば、馬鹿馬鹿しくなって止めるひとも多いと思うし、税収は減るかも知れない。でも喫煙者が減れば、国民全体がもっともっと健康になれる。健康保険関連の費用負担が大幅に減って、国家財政はぐっと楽になる。目先の税収の問題じゃない。
ニューヨークタイムズによれば、たばこは、原爆に使われる核物質の何千倍もの放射能を含有しているとか。原発の放射能漏れによる健康被害を心配するひとたちがいるけれど、たばこ1箱で、6シーベルトと云う説がある。これがホントなら、俺は毎日3箱吸うと豪語するヘビースモーカーは18シーベルトに達する。ね、これ、ミリシーベルトじゃないんですよ。こうなると鐘や太鼓で反原発を唱える連中は、先ず反たばこ運動でもやった方がいい。
実際、吸わない人間にとっても、たばこほど迷惑なものはない。周囲でたばこを吸われるだけで、臭い煙が頭痛や吐き気を引き起こす。髪の毛や服に腐ったような匂いがついて取れない。その上、肺がんや高血圧、気管支炎など様々な病気の原因になる。副流煙でも同じリスクを背負います。
幸い住んでいるカリフォルニアは法律で公の場での喫煙を禁じているので、他人のたばことは無縁に暮らせるのが嬉しい。但し、たまに東京に帰るときがあってコレが困る。最近は随分、禁煙や分煙が増えてはいるけれど、まだまだ我がもの顔の喫煙者も多い。
洒落たレストランやバーに行きたくても煙が嫌で入れない。マナーの悪い喫煙者も多くて、食後ならともかく食事中にたばこに火をつける馬鹿もいる。なかには寿司屋のカウンターですら、たばこをくゆらす非常識なのもいる。ああいう連中はジャンキーなのだから、どんと値上げして吸う気をなくさせるのは、よい政策です。
さてここまで読んで、たぶん愛煙家の皆さんは、何を云いやがると思うに違いない。喫煙は自由じゃないか、ひとの嗜好につべこべヌカすなってね。
そりゃもちろん自由です。中毒症状はハタから見ていて気の毒だけど、好きなら吸えばいい。でもその一服で頭痛や吐き気を覚える被害者が回りに沢山いる。だから吸うのは構わないけど、煙も吐き出さずに全部飲み込んで欲しい。
今後は1箱700円も出すんだから、ぜーんぶ体に入れちゃってくださいね。うふふふ。