イチロー選手が待望の4000本安打を達成した。ファンのひとりとして、この偉業を祝福したい。
意外にも日本の報道では、所詮、日米通算ではないかと云う辛口な批評もあるが、アメリカ人はそんな細かいことは気にしない。むしろ国や文化の違いを乗り越えて打ち立てた快挙に、誰もが興奮し感激している。心から野球を愛する国なればこそだ。
なかでもメジャーリーグ機構は、大物選手の薬物疑惑で広がったダーティなイメージを払拭するチャンスと見たか、己をひたすら鍛え抜き、真剣なプレイで大記録を達成しイチローこそ野球人の鑑と褒めちぎる。日本人としては、ちょっぴりくすぐったくなるくらいだ。
ところで、メジャーリーグ中継をご覧になった方は気がついたと思うが、右翼観客席に「イチメーター」があった。イチロー選手のヒット数を手製のボードに表示していたのは、シアトル在住のエイミー・フランツさんで、熱烈なファンとして野球ファンには知られた存在だ。
彼女を全国的に有名にしたのは昨年の秋だった。シーズン途中でシアトルからニューヨークに移籍したイチロー選手が、2004年以来「イチメーター」を掲げて応援しくれたエイミーさんに対し、感謝状を添えて自分のサイン入りバットとスパイクを突然プレゼントしたのだ。
シアトルからイチローが消えて淋しく思っていたエイミーさんは、思いがけないプレゼントに大感激して、ツイッターやフェースブックで興奮気味にこの話を紹介した。それが反響を呼び、全米の主要メディアが、選手とファンの美しい交流として大きく取り上げた。
このエイミーさんが夏期休暇を利用して、4000本達成の瞬間を目撃しようと、シアトルからわざわざ大陸を横断してヤンキーススタジアムに来たので、テレビ中継でも盛んに紹介されていた。お嬢さんと一緒に大喜びしている姿が実にアメリカンだ。4000本達成後、守備位置につくとき手を上げるイチローがカッコいい。是非、この動画を見て欲しい。
posted by yohkan at 12:42|
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