ニュースを聞いた多くの人々が、そりゃそうだろう、と頷いたに違いない。事前交渉で思惑の違いが目立つばかりで、首脳が握手するセレモニーには程遠い状況だ。
米側が求める「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」を、北朝鮮が誠実に履行する様子は全くない。核実験場閉鎖の小芝居で、敵の目を欺こうとの魂胆が丸見えだ。
かっての米政権なら、あっさり騙されたろうが、トランプ大統領の姿勢は些かも揺るがない。北の醜い挑発に対して率直な怒りを示し、更なる制裁強化や軍事行動の準備完了まで口にする。
米国はじめ各主要国との対話を通じて和平ムードを醸し出し、制裁解除や経済支援を得つつ、現体制の維持と核兵器の温存を狙う金正恩の目論見は、脆くも崩れ去ったと見ていい。
平昌五輪を乗っ取って演出した半島統一ムードも、作り笑いで国境を跨いだ南北首脳会談も無駄になった。無能な文アリトラは国際社会では相手にもされず、黒電話の命綱には成り得なかった。
虚勢を張るデブ男の脳内にちらつくのは、殺された独裁者やテロリストの顔ぶれか。この先には、王朝の崩壊と己の死が待っている。座り小便して馬鹿になりそうな、恐ろしい状況だ。

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