ついに戦争か、と世界が騒ぐ。尖閣沖で支那海軍がわが方の軍艦(護衛艦)めがけてレーダー照射に踏み切ったからだ。射撃目標を定める行為は挑発や威嚇の域を超えている。攻撃予告と云う解釈すら悠長過ぎる。なぜなら照準さえ合わせれば瞬時に攻撃出来る。予告された側は逃げる間もなく、数秒後には火だるまだ。レーダー照射とは既に「戦闘行為」に他ならない。
西部劇の撃ち合いに例えれば分り易い。俺のシマに手をだしやがってなどと怒鳴り合い、互いにに睨み合って仁王立ちとなる。自分から拳銃から抜いて相手を撃ち殺すと、正当防衛が認められず縛り首になるから、てめえから拳銃を抜けと挑発しあう。ここで堪忍袋の緒が切れたガンマンがさっと銃を抜くや、相手に銃口を向ける。これがまさにレーダー照射だ。
無論、銃口を向ける撃ち手は、必ず引き金に指をかけている。次の瞬間、弾丸が相手の脳天や心臓をぶち抜いてもおかしくない。だから敵が銃をホルスターから引き抜いたと見るや、こちらも即座に銃を抜いて敵を射殺する。これなら立派に正当防衛が成り立つ。実際、レーダー照射した支那海軍に向けわが軍が発砲したとて、国際社会は何ら非難しない。自国の領海に侵入し戦闘行為に及ぶ敵艦を撃沈するのは、常識であり合法だ。
しかしわが軍はここでぐっと思いとどまった。悪党の引き抜いた銃口にひるみもせず、にやりと笑って敵を唖然とさせた。そして支那海軍はすごすごと視界から消えていった。被占領憲法9条の悪影響や、法の未整備など詳しい事情を知らない世界の国々は今、日本の強さに驚愕していることだろう。
もっとも二度、三度とこんな事態が続けば、実は日本は拳銃すら撃てぬ腰抜けだと世界中から侮られるに違いない。あの拳銃はきっとモデルガンだ、いや実弾を持っていないだと嘲笑われるかも知れない。いや、何よりも、いずれわが軍艦が支那海軍に沈められてしまう。次回、レーダー照射を受けたら即座に敵艦を撃沈しよう。国際社会は西部劇の荒野みたいなものだ。生き残りたければ、戦うしかない。