先週、テロリストに社員や専属アーティストを嬲り殺しにされた仏風刺週刊誌シャルリー・エブドが、今週号に再びイスラム教の預言者を茶化す風刺画を掲載した。
理不尽な暴力に屈してなるものか。「言論・表現の自由」を守るため命を賭ける、この頑なな姿勢こそが、仏リベラル派の真骨頂だ。理不尽なテロに対する怒りに、世界中が共鳴する。
ところが、ふと気付けば、日本のメディアでは、テロに対する怒りの声が盛り上がらない。むしろ、過激な風刺画に疑問を呈したり、他の宗教を冒涜するな、と週刊誌を批判する意見まで聞く。
おかしいじゃないか。宗教の侮辱が下劣にせよ、狂信者集団を挑発するのが愚かにせよ、無差別殺人のテロリストを擁護して、気の毒な被害者を非難するのは筋が通らない。実に奇妙な反応だ。
思うに、日本のメディアに巣食う左翼人士たちにとって、中東のテロリストはお友達なのだろう。かって、連合赤軍がアラブで軍事訓練を受けていたように、共に世界革命の夢を見た仲間同士だ。
さらにもうひとつ。わが国の左翼は、自分たちにとって都合の悪い言説やデモを封殺したがる。だから、言論・表現の自由を謳うフランスの週刊誌を本音で支持出来ない。
人権擁護法案をゴリ押ししたり、ヘイトスピーチを取り上げてヒステリーを起こす左巻きの目には、「私もシャルリー」のプラカードを掲げる民衆のデモが、こんな風に映るのではないか。
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posted by yohkan at 11:34|
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