2014年10月09日

青色の天才、中村教授

赤崎勇氏、天野浩氏、中村修二氏がノーベル物理学賞を受賞した。日本人学者の偉業と貢献が世界に認められた誇らしいニュースだ。

受賞会見は三人三様だが、中でも中村教授が面白い。勤務先との特許訴訟で揉めた有名人だから驚かないが、還暦を迎えてもファイティングスピリット溢れる姿に感心した。

普通なら如何に己の業績が立派だろうと、表向き控えめさを装うものだ。周囲は足を引っ張る奴ばかりだったとしても、皆様のお陰です、と頭を下げる。謙虚に振舞えばウケるからだ。

しかし、この人にそんな日本風スタイルは似合わない。日本の閉鎖的環境を堂々と批判し、無欲なサラリーマン研究者を嗤う。発明の原動力は「怒り」だと断言する。まさに戦う学者だ。


2014 nobel prize in phisics.jpg


中村教授に天賦の才が有ったことは確かだろうが、戦うから勝てたのだ。挑戦心を捨てて勝負から逃げ、個を殺して組織に埋没し、予定調和社会の歯車になれば、如何に天才でも偉業は成せない。

聞けば経団連の要望を受け、政府は特許の帰属を個人から企業に替える方針らしいが、そうなれば、自由な研究環境や高額報酬を求める優秀な技術者の海外流出は更に増え続ける。

意欲のある若者はチャンスを求めてアメリカに渡れ、との中村発言は正しい。一方で、わが国の将来を考えるなら、政府が考慮すべきは、やる気と頭脳を国内でも生かせる仕組み作りではないのか。




posted by yohkan at 11:57| Comment(25) | TrackBack(1) | 指定なし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そう♪

ファイティング・スピリッツ♪

戦うコメンテーター、みぃですo(`へ')○☆パンチ!


だけど、みぃYohkan様をはじめこちらに集われる皆様の知的な会話から伺える教養の高さは尊敬してます。

ただ若干世代的な感覚の違いは感じます。特に皇室関連の話題において。
Posted by みぃ at 2014年10月09日 12:28
Yohkanさん、おはようございます。

この中村教授は何から何まで型破りで、言わば悪態をついても実力を証明したところが恰好良いですね。日本では嫌われる朝青龍の様なタイプで、私は好きです。

事を成す原動力って「怒り」、「闘争心」、「爆発」なんだとつくづく思いますね。

教授も日本は英語を第一言語にする位の大改革をしないと経済が良しくするだけだと仰ってますね。

全くその通りですね。

一方、経団連とかの経済人の頭の古いこと!
発明や特許を個人ではなく、会社に帰属させろとは共産圏の様な言いぐさです。

会社と個人の関係もこれからどんどん変えて行き、個人が会社を自由に変わって行ける環境を作って行かないと経済が活性化しないでしょう。

報酬も予算内とか格差を設けないのではなく、ガンガン格差を付けて行くことが仕事のモチベーションになるのではないですか?

少なくともボーナスは都度何億円も払わないとだめですよ。

多くの日本人って知らず知らずの内に、考え方が社会・共産主義的でなんですが、そう思っていない所に日本の病巣の深さがありますね。

Posted by tropicasso at 2014年10月09日 12:40
yohkan様、毎度おおきに。
日本人学者3名(中村修二教授はアメリカ国籍を取得してはるさかい、日本人とゆうてええのかよう分からしまへん)の偉業と朗報はさておき、日本時間の今夜に文学賞の発表がおますなあ。村上春樹はんが今回も最有力候補らしいけど、どうなることやら。もし村上はんが文学賞を授賞し、平和賞が日本国憲法第9条やったらどないしよ。村上はんは授賞式で、護憲とテロリスト賛美の演説をしはるかもしれまへんで。そうなったら完全に日本の終わりの始まりになりますやろうなあ。
Posted by rakuhoku367 at 2014年10月09日 13:21
To みぃさん こんにちは

わお、戦うコメンテータのみぃさん、また登場されましたね。歓迎ですよ。

世代の違いはあるでしょうね。さらに性別や環境、人生経験や思想などの違いもあって、個々のテーマでは皆さん十人十色だと思います。そこはお互いに尊重しつつ、会話を楽しみたいなって思います。
Posted by yohkan at 2014年10月09日 14:31
To tropicassoさん こんにちは

同感です。中村教授、カッコいいですよね。好きですよ、こういう人。面白い学者さんだなあと感じます。

財界人なんて言っても、たかが目先の利益を求めている馬鹿ばかり。会社なんて viehcle (乗りもの)に過ぎないってことが判らなくなってるみたいですね。

いつまでも原始共産制みたいな農耕社会の伝統にこだわるのはバカげてますね。個の自由や競争を尊重出来る社会に変えない限り、日本は衰退するばかりです。
Posted by yohkan at 2014年10月09日 14:39
To rakuhoku367さん こんにちは

中村さんは米国籍だし、日本政府は二重国籍を認めないので、アメリカ人ですよね。実際、当地のニュースでもアメリカ人と紹介されてます。でも、ま、日本の出身の方ですので、やっぱり嬉しいなっと。

9条の左巻き主婦は論外ですが、村上春樹さんが受賞できれば喜んでいいんじゃないでしょうか。日本人が、国際的に評価される文学を生んでいると思うと、誇らしいじゃありませんか。

Posted by yohkan at 2014年10月09日 14:43
yohkan さん、

この件で「日本はお祭り騒ぎ」だと、韓国新聞は書いてます。悔しいのでしょうね。ノーベル物理学賞は、韓国対日本は「0対19」と、書いてました。意味わかんねぇです。何でも較べたがる

テキサス親父さん、FBを立ち上げたみたいです。

https://www.youtube.com/watch?v=ApSa-3PNKXk

冒頭のYouTube、笑っちゃいます。
Posted by seesaa1824 at 2014年10月09日 15:39
Posted by seesaa1824 at 2014年10月09日 15:43
この人、なんか嫌い!
Posted by ken at 2014年10月09日 19:59
こんばんは。

赤崎氏・天野氏・中村氏の「青色ダイオード三銃士」的イラスト。
It’s Cool!

中村氏の「闘う研究者」は正にノーベル賞界の「ケンシロウ」ですね。
この闘う姿勢をJOCなどのスポーツ組織の幹部は見習うべきだ!
特にJOC竹田氏とJFA大仁氏は。

だが、その中村氏の会見を利用して反日工作するマスゴミは許さん!

それを「憲法9条」や村上春樹氏受賞へと誘導しようとするから腹立たしい(村上氏は文学賞逃しましたが)。

明日は平和賞発表ですが、「憲法9条」有力が飛ばしガセであります様に。
Posted by hirotaku-72 at 2014年10月09日 20:52
yohkan さん、

BSフジプライムに、産経ソウル支局長がライブで出ました。最初の15ー20分位です。よく生出演、生放送が出来ましたね、中国迄は腐っていないのかも、でも、予想通り、韓国側より「申し訳無かった、反省してます」と、謝罪してくれ、そうすれば、日本に帰れると脅かしを受けているようですね。なかなかガッツのある人です。

戦えば結審する迄、八ヶ月は掛かると、言われているようです。今日の加藤さんを見る限り、戦う覚悟の様です。全世界が産経を支持してますので、あの人、重病を装い病気入院か、自主的に消え行くしか無いかも知れないですね。

菅官房長官がかなりの強い言葉で韓国に不快感を発してます、日本が変わる良い機会を韓国が今回与えてくれたのかもしれないです、皮肉を込めてですが、、、、
Posted by seesaa1824 at 2014年10月09日 21:03
To seesaa1824さん こんばんは

0対19って、日本は19人ものノーベル物理学賞受賞者がいるのに、韓国はゼロって意味ですか。なぜ日本と比べたがるのでしょうね。ノーベル賞と無縁な小国なんて、世界にいくらでもあるのに。

テキサス親父のFB、なかなか面白いですねえ。有難い人物です。真の親日家と呼べますね。
Posted by yohkan at 2014年10月09日 22:11
To kenさん こんばんは

>この人、なんか嫌い!

そう感じられる方もあるでしょうね。善かれ悪しかれ、かなり個性的な先生ですし。
Posted by yohkan at 2014年10月09日 22:13
To hirotaku-72さん こんばんは

お褒めの言葉、ありがとうございます。青色LEDのイメージでヒーロー風に仕上げてみました。

中村さんの戦う姿勢は立派だなと思います。自分の信念に従い戦う人って、なかなか世間にいないから、余計そう感じちゃいます。

え?中村さんの会見を反日工作に利用するマスコミがあるのですか?う〜む、自分たちの信念に従って反日の戦いを繰り広げる彼らって、醜いですねえw
Posted by yohkan at 2014年10月09日 22:19
To seesaa1824さん こんばんは

産経ソウル支局長の戦う覚悟を熱く支持しますよ。韓国政府の理不尽さは許せません。

あの国の異常さは日本人を怒らせるばかり。日韓関係はさらに冷え込むでしょう。いいことです。
Posted by yohkan at 2014年10月09日 22:23
お〜い、屑マスゴミがまたやってるぞ

中村氏、ベンチャーの育成必要 日本の司法批判
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014100801001694.html

【サンタバーバラ共同】ノーベル物理学賞に決まった米カリフォルニア大サンタバーバラ校の中村修二教授は7日、校内で共同通信のインタビューに応じた。青色の発光ダイオードの特許権確認などを求め、開発時に在籍していた日亜化学工業(徳島県)との訴訟に発展したことについて「良いアイデア、発明があればベンチャー(ビジネス)を起こすのがいい」と日本での育成の必要性を指摘した。
 中村さんは米国の司法が「正義」に基づくとしたら、日本は「より多くの人の利益になるかどうか」で判断が決まるとし「ベンチャー(育成)をやるにしても日本の司法制度をまず変えないといけない」と批判した。

はい、、毎度おなじみ反日「東京新聞」の記事です。

米国は正義に基づくとは思えん、勝手な都合で世界の裏でも爆撃するし(苦笑)
ハーグ条約を無視して敗戦国の日本に自分たちに都合のいい憲法押し付けたしさ

昨日の夕方の受賞直後の生のインタビュー映像では「研究させてくれた会社や創業者の社長のお蔭だ」って感謝を述べてた。
米と日本の研究のあり方の違いについてもそれぞれ良さがあるってちゃんと言ってた。

明らかにマスゴミの印象操作だ。
生放送・ノーカット以外は信用できん。

ノーネクタイ中村教授「米国籍とったのは研究予算目的」「怒り…でも日本こそ世界一美しい国」
http://www.sankei.com/west/news/141008/wst1410080013-n1.html

上記は産経の記事です。
全然印象が違ってくると感じませんか?
Posted by 黒猫 at 2014年10月09日 22:30
To 黒猫さん こんばんは

なるほど、東京新聞みたいな左傾メディアは、自国批判の部分を拡大するのですねえ。そこいくと、産経の記事はバランス取れてる感じです。

中村さんがアメリカの優れた研究環境を称賛するのはよく判ります。面白いテーマがあれば、広くスポンサーがつく。平均的な研究者の生活水準も高いです。

たこ壷的な日本の学界や企業社会と、奴隷や社畜みたいな研究者の立場を見れば、羨ましくなって当然でしょうね。反米派は認めたくないだろうけど、これは事実だから致し方ない。

と云って、中村さんがチャンスを与えた創業者に感謝し、日本の美しさや日本の研究環境の利点をも認めるのも、当然でしょう。現実に、ご本人が素晴らしい発明をしたのは祖国日本ですものね。
Posted by yohkan at 2014年10月09日 22:54
おめでとう!
素晴らしい!
Posted by coffee at 2014年10月09日 23:52
To coffeeさん こんばんは

>おめでとう!素晴らしい!

祝ノーベル物理学賞受賞、ホントにおめでたいです。

Posted by yohkan at 2014年10月10日 00:03
yohkanさま、こんにちは。

中村氏は個性的な人物だったことは間違いないようです。

ところで中村氏が米国籍を取得した理由はDARPA(アメリカ国防高等研究計画局)の資金提供を受けるためだったようですね。

これは左巻の皆さんが触れたくない部分でしょう。

また、興味深いのは赤崎氏と天野氏は師弟関係で豊田合成に協力、一方、中村氏は豊田合成と競合関係にある日亜科学の社員(当時)ということ。つまりノーベル賞は、必ずしも協力関係にある人達に贈られる訳ではないのですね。

知りませんでした。
Posted by ブリンデン at 2014年10月10日 09:21
To ブリンデンさん こんにちは

軍に協力し資金援助まで受けるには、米国人であることが必須ですから、中村教授本人が説明のとおり、これが国籍を変えた理由なのでしょう。

企業として競合する3人の同時受賞は、面白いですね。日本政府あたりは推薦をしたのでしょうか?
Posted by yohkan at 2014年10月10日 11:42
>たこ壷的な日本の学界や企業社会と、奴隷や社畜みたいな研究者の立場を見れば、羨ましくなって当然でしょうね。反米派は認めたくないだろうけど、これは事実だから致し方ない。

アメリカはビジネスライクですね。
ケチるところはケチっても、ここぞというときにはポ〜ンと金を出す。
金の使い方を知っている。
金も命も使い所というものがあると思います。
それを見極める眼力と金のニオイをかぎ分ける力が必要だと思います。

が、近頃、アメリカでも気前のいいスポンサーが減っているような気がするのは気のせいだろうか?
何よりアメリカ政府自体がケチになっているような気がする。
いや、ケチになったというより金の使い方を誤っているような気がします。

急速に変わってきた米国人の中国観とオバマ外交失敗の原因
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20141008/dms1410080830004-n1.htm

>オバマ大統領は、「空母キラー」と呼ばれる中国のDF21Dミサイルに怯えて、第7艦隊をハワイの東に引き上げようとした。だが、米海軍は大統領の決定に従わず、予定どおり第7艦隊の主力である空母を最新鋭の「ロナルド・レーガン」にするとともに、艦載航空兵力である第5飛行戦隊の基地を東京近郊の厚木から、中国により近い山口県岩国に移すことにした。

(中略)

ハドソン研究所のケン・ワインスタイン所長は、こうした動きの引き金になったのは「日本の集団的自衛権構想」として次のように述べた。

 「あらゆる国が軍事力を拡大する中国に弱気になったとき、日本が集団的自衛権を打ち出した。この構想を進めた安倍晋三首相に、我々は『考えられないことを考えた人』に与えるハーマン・カーン賞を贈呈した」

友人のジャーナリストは私にこう言った。

「オバマ外交の失敗は中国と戦わなかったことがすべての原因だ」
Posted by 黒猫 at 2014年10月10日 22:36
To 黒猫さん

アメリカ政府が財政難を盾にしみったれた態度に収支しているのは事実ですね。でも国防まで削るバカがあるかと怒る国民が存在する、真っ当な国です。

財政と平和主義を理想に、中国との対峙を避けたオバマは、今後も非難され続けることでしょう。ソコ行くと、集団的自衛権を打ち出した安倍首相は、いつまでも称えられると思いますよ。

ビジネスライクに徹し、儲かるべきところにがばっとカネを賭けるアメリカ企業の姿勢は見習うべきでしょうね。

皆が奴隷状態で我慢し合い、ちょろちょろと小便博打ばかりするから、日本企業はじり貧になるんだと思います。
Posted by yohkan at 2014年10月10日 22:46
>ちょろちょろと小便博打

今の世の中、たとえ失敗しても精々財産失うくらいで済むだろう。
まだ戦国武将の方が度胸あったぞ。
バクチに失敗すれば、財産どころか命まで失いかねない。
が、それでもやった武将もいる。

日本経済の再生には、経団連の総会の日にビルを爆破するのが効果的だと思います。財界の老人などは日本経済再生の邪魔をする老害でしかないのですから。

電通の成田とか。韓国から勲章まで貰っていましたからねえ。とにかく韓流の普及に貢献して、売国の褒章ですね。

アカヒも毎日も、社民党も共産党も、いやいや自民党の中にさえ、ねぇ?
Posted by 黒猫 at 2014年10月12日 09:31
To 黒猫さん

確かに命を賭けるって意味では、戦国武将の時代は真っ当でした。

>日本経済の再生には、経団連の総会の日にビルを爆破するのが効果的だと思います。

うわはははは。過激なご発言ながら、否定もできませんね。

とにかく、もう、売国奴ばかり。嫌になりますねえ。

Posted by yohkan at 2014年10月12日 15:11
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