ふつうなら、これで薬のネット販売は全面解禁になる筈だが、役人はゴキブリのようにしぶとい。対面販売以外の一律禁止は権限の逸脱だとの最高裁判断を逆手に取り、厚生省は品目を指定してネット販売を規制する奇手に出た。しかも副作用審査中の市販薬は3年間もネットで扱わせないとの条件付きだ。何が何でもネットビジネスを妨害してやろうとの薄汚い魂胆が丸見えだ。
さらに凄いのは、薬事法改正案に処方箋薬のネット販売禁止を盛り込んだことだ。省令と呼ぶ通達で駄目なら法律で禁じてやる、と開き直った。空恐ろしさすら漂う執念の裏には、10兆円規模の処方箋薬市場を是が非でも守りたい既得権益層の意図がある。患者から幾らでもぼったくれる美味しいビジネスを奪われて堪るか、価格競争で値崩れさせて堪るか、そんな薬剤師団体と製薬企業の考えがよく分る。

それにしても、薬局にいる薬剤師はクスリを調合するでもなく、たいてい注文された商品を渡すだけの仕事だ。田村厚労相によれば、対面販売時に薬剤師は五感をフルに働かせ、くんくん患者の匂いまで嗅ぐそうだが、馬鹿云っちゃいけない。ネット販売を阻止するがため、どうでもいい「対面」を過大評価するな。
旧守派の経済評論家などは、早速、コンビニよりも数多くの零細薬局が全国にあるとか、地方のライフラインたる薬局がなくなると薬品が購入できないとか、おかしな理屈を並べて厚労省の遣り口を支持するが、何のことはない。郵政民営化の議論でもさんざん聞かされた、既得権益層の戯言ではないか。
規制緩和と自由競争こそ成長戦略の柱なのだ。安部総理はひるむことなく、薬品のネット販売全面解禁を押し進めるべきだ。厚生省ごときに負けるな!
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私は薬剤師ではありませんが、仕事で薬局長や薬剤師さんとお付き合いしたことあります。
お気に障る部分があるかもしれませんが、普通の皆さまが知らない世界なので、少しご紹介しておきます。
まず、ドクターは自分の専門分野以外の薬については詳しくありません。また、複数の診療科にかかっている患者さまの場合、他のドクターがどのような薬を処方しているのかは把握していません。
そこで、薬局では現在、患者さまが服用している薬に、新しい薬を加えて問題がないかどうかを判断しています(そのため、日本では「お薬手帳」という投薬記録を患者さまが持参しています)。実際、ドクターの処方通りだと、副作用のリスクが発生するケースもあり、この場合、薬局の方から処方箋を発行したドクターに連絡をとることもあります。
また、同じ症例でもドクターによって処方する薬が異なります。これはドクターの考え方によるものです。そこで、ある程度の規模の薬局では、症例毎の処方を分析する処方解析という業務を通じて、ドクターの考え方を理解するように努めています。
もちろん、上記の内容は、今後システムを整備すれば、インターネットでできないことではありませんが、OTC医薬品(いわゆる大衆薬)と異なり、薬害が発生するリスクがあることを考えると、一方的に厚労省や薬剤師が成長戦略を妨害しているという見方はどうでしょうか。
薬害が発生しても、すべて患者さまの自己責任という考え方が確立されているのであれば、どこで何を買おうが自由だと思います。
ただ、現在の日本では、投薬による副作用などが発生すると、国に何とかしろ‥という傾向があるので、その点が心配です。
なお、今回の改正案に対しては、薬害被害者団体も全面的に反対しているようです。
長文、失礼いたしました。お気に障りましたら、削除していただいても結構です。
昨夜のニュースは此の話しで持ち切りでした。
私は、ある持病で10年くらい調剤薬局から医師が処方した薬を毎月一回受け取っています。以前は医院で直接貰っていました。10年の間に2度、「間違った薬を出した」と、自宅に来ました。今の,日本は此の程度です。
これは、厚生省と医師会が画策した此の国特有の持たれ合い精神から出来た無駄だと思っています。
此の業界に詳しい知人に弁に依るとケンコーコムが,既に,充分に調剤薬局の勤めを果たしているとの事です。
ところで昨夜のプライムニュース、モンゴル日本駐在大使と飯島さん出演です。
http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d131107_0
大使が計画の路線を地図に書き入れていました。興味深いプランです。ご覧下さい。
日本発 ー ユーラシア大陸 ー トルコ ー ロンドン
列車横断計画、稚内 ー 樺太(か、福井と北朝鮮間トンネル) ー ロシア ー トルコ ー ロンドン です。
南朝鮮は通りません。当たり前です。
韓国がそんなに日韓首脳会談をやりたく無いのであれば、「放置すしか無い」と、発言しましたね。その通りです。
医療分野のご専門でいらしたのですね。いろいろとお教え頂きありがとうございます。
ドクターの処方通りだと副作用が起きかねないとは、患者からすれば、とほほ、みたいな話ですね。クスリの専門家である薬剤師のチェックが機能してること、理解できました。
基本的に、ネットで買いたい患者はネットで買えばいい。対面で薬剤師に相談したければ薬局に行けばいい。個人の判断に任せるべきだと思います。
間違ったクスリとは、仰天しちゃいますね。
厚生省と医師会のもたれあい、よくある構図ではあるものの、とても気持ち悪いですね。こういうものをぶっ壊さない限り、国全体がどんどん腐ると思います。
プライムニュースのご紹介ありがとうございます。ユーラシア鉄道は北方領土・ロシア経由にしたいですね。韓国なんぞ相手にせず、放置すべきです。
だとすれば、危険がいっぱいです。
市販薬に限るです。
コンビニでも販売している程度の薬であれば、とやかく言う必要はないのですが。
後、ネット販売の場合自己責任の度合いが大きいですね。
期限の切れた薬を売りつけられる可能性もあり、そのあたりの管理をどう信頼すれば良いのやら。
それに薬剤師が居ない訳だから他に薬を飲んでいる場合の影響を素人判断でいいのか?
当然考えられる危険性をクリアーしなければ、不安です。
無責任な開放は、よして欲しいし、官僚だけのエゴで天下り先を作るためも止して欲しい。
国民は、官僚・業者にもある程度の不信感がある。
昔に比べれば信頼関係は、薄くなっている。
報道を若干見ただけですが、今回の規制緩和で、市販薬の99%はネット解禁。
また、そこに漏れた20数品目は、劇薬と合法ドラッグに類するものとか。
私もyohkanさんも聞けばご存じの米国系の医薬品企業に勤めてましたが、日本では確かに古い体質の業界ですし、既得権構造は産官学ともに酷いのは事実。
ただ、今回の緩和措置は、三木谷が頭に血が昇るほどのこととも思えないような。
自己責任で売買するというのは原則賛成ですが、例外措置もやむをえない面もあるのでは?
特定ケースを取り上げて議論しても意味が無いですね。
要は適材適所。 これまでも商店街が寂れていったのも、
スーパーやモールや郊外大型店が出来たからの自然淘汰。
ネット解禁してもいずれバランスします。
無論弊害が出るでしょうから、それはそれで対処すれば良し。
婚外子の話も、元ネタの裁判例が特殊すぎて、議論にならない。 ただ、社会として婚外子が生まれる環境を是とするか自由裁量に任せるかという選択ですね。
くだんの裁判例でも、婚外子の親子が本妻親子達と仲良くしていれば、こんな裁判沙汰に為らなかったのだから、「命の重さ」とか言い出す時点で常識外。 その話とYohkan様の主張とは全く別次元ですね。
最近、保守と言われる陣営に左翼思考(嗜好?)の原理主義者が紛れ込んでいますね。 多様性を認めるのが保守ですが、「命の重さが半分」を認めるのが保守です。原理主義者は「半分」という「裁量」を認めないと思います。
「同じであるべき」は設計主義です。その点に皆さんは意見をしているのだと思います。
私個人的には、そんな環境が嫌いなので、そうなりません。 だから、どっちでも良いです。
でも、どちらが良いのと聞かれれば、婚外子が生まれる環境=社会が悪いと思っているので、今のまま 半分で良いと思います。本妻親子以上に父親に尽くせば、五分五分に持ち込めると思います。 こんなことで議論する事が無駄。 Major Conscernは「半分」では有りません。
処方箋薬が市販薬よりも強いクスリだとしても、医師の薦めるモノを買うなら、店舗だろうとネットだろうと違いはない筈です。どちらかを選ぶのは消費者(患者)であって、役人ではない筈。官僚の裁量ですべてが決まる社会主義制度こそ、ぶっ壊さねばなりません。
劇薬と合法ドラッグを市販薬と売っている筈がないと思いませんか(笑)市販薬も処方箋薬も100%ネットで販売すればいいんです。薬局に行くか、ネットで買うか、消費者の自由です。
日本の古い体質を壊すべきだと信じます。もともと市販薬100%ネット販売を目指しながら、20数品目を除外する厚労省の姑息さに、三木谷さんはキレたんでしょう。気持ちはよく分ります。
仰る通り適材適所ですね。新しいビジネスが起こるのも古いのが消えて行くのも自然淘汰。自由な市場に任せるべきなんです。
婚外子について云えば、結婚と云う形式にこだわろうとこだわるまいと、愛し合って子供が出来るのは、神の与えた自然の営みなんですよね。だから相続の額で云々するのはヘンと云う考えも成り立つでしょう。
でも実際、相続人が全員が嫡男子でも相続は揉めます。文字通り骨肉の争いになる。故人の意思、即ち遺書ももちろん有効ですが、設計主義であれ、法律による規定を作らざるを得ないでしょうね。
睡眠薬や安定剤、向精神薬等、劇薬指定の市販(対面販売)品はいくつもあったんじゃないでしょうかね?
劇薬は毒薬じゃありませんからねえ。
合法ドラッグについてはよく知りません。
名前は違うが、成分は同じものだと言われた。しかしその場で素人が薬局からそれでいいですかと言われれば、成分が同じならいいかと思えてしまう。だけどやはり体に合わなかったのか副作用のようなものが現れ、医師に話をしたら薬局を指定してくれた経験がある。
私は、当分病院の指定した薬局で薬をもらおうと思う。
ネット販売をどうしても使う時は、市販薬にするつもりです。
日本は、アメリカと違い馴染みのない方法は、少し不安があります。
官僚の既得権益に賛同は、しないが、官僚も我が身だけを考えるのでなく、国民の公僕であって欲しいですね。
多くは官僚を優秀ではあるがどこかで信用されていないことは事実。
いまは化学実験に使うような薬品類は
簡単には入手できないため
学校の化学の先生経由で手に入れたものを
使っていますが
規制緩和でそういったものが
誰にでもネット経由で手に入るとなると
第二のサリン事件のようなことが起きないのか心配です。
あっ、なるほど。劇薬って強いクスリって意味ですものね。もちろん、市販薬にもそういうのがあるのでしょうね。
ま、でも薬剤師がいるとソレが突如安全になるものでもないし、ネットだと危険と決め付けられる筈もない。やはり買う方の好みの問題だと思わざるを得ません。
音楽のことです。
ヴェルディ「シモン・ボッカネグラ」は<愛国歌劇>ではなく
ただのオペラです。
たとえばショパンですが、「愛国ピアノ」とはいいません。
ショパンは祖国ポーランド分割から亡国そしてパリへ亡命することになりますが、ポーランドの音楽であるマズルカやポロネーズの形をベースに作曲、またリストは「ハンガリア狂詩曲」など祖国ハンガリーの惨状を悲しみ、ハンガリーの舞曲などをベースに書いています。
面白いことを言った友人がいます。
「ヴェルディのオペラは祖国、祖国、そ〜こ〜く〜♪(パートリア
訳すと「祖国」という歌詞がいっぱい、これって日本では『極右オペラ』になるのかな」って。
ショパンは『極右ピアノ曲』リストは『極右交響詩』・・・
世界の名曲で「祖国」をベースにしない曲はほとんどないでしょう。
日本は「さくらさくら」のように花鳥風月で愛国をあらわしていますが・・・。
笑えるのは北朝鮮などのプロパガンダ「歌舞」です。
芸術ではありませんもの。
カップッチッリ、晩年の日本でのコンサートで、ジョルダーノ作曲のオペラ『アンドレア・シェニエ』からフランス革命の闘士でロベスピエールの片腕とされたジェラールのアリア「祖国の敵!(国を裏切る者、とも訳される)、素晴らしい「一声入魂」の歌唱です。
日本公演なので日本語字幕もあります。
http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/2fcd05b1228d4184475a34e0d69884c4
もうかなりの年齢でしたが、年輪とともに芸術も最高峰、
・・・人々を貧しさから救い、すべての人々に愛を、と志したが、革命は暴政に変わり、「粛清」の嵐が・・・悩むジェラール、国を裏切る者はフランス革命を批判する詩人アンドレア・シェニエか、それとも・・・。そしてジェラールは恐ろしい革命裁判で詩人シェニエを弁護することになります。
ジェラールは後のパリ大学の初代総長がモデルです。
時間は5分ほどですので、ぜひお時間を見つけてお聴きください。
私はこのオペラで高校時代、徹夜して夢中になりました。
「シモン・ボッカネグラ」が愛国歌劇ではなく普通のオペラであれ、ヴェルディの作品で祖国、祖国と歌われるのは、時代背景があるかも知れませんね。
イタリア王国の統一は1800年代半ばから後半でした。半島をおおう今のイタリアになるまで、もう少し時間がかかったものの、オーストリアとの戦争などもあった筈。国家意識に燃える熱い時代だったのでしょう。
北朝鮮の歌舞?見たくないですねw
ほほう、「祖国の敵!」ですか。凄い声ですね。是非、菅直人あたりに聴かせたいものです。
待てよ、あの連中は「革命」なんて聞くと喜んじゃいますかね?
ジェラールは貧しい使用人でしたが、人々を救おうとフランス革命を
支持し、ロベスピエールの片腕にもなりますが、やがて詩人アンドレア。シェニエが新聞にフランス革命を激しく批判、シェニエは逮捕されます。一方ジェラールはフランス革命が人々を血に飢えたコロッセオの観客のように、同胞の罪をでっち上げ、粛清の嵐となり、それを
市民が血に飢えた古代ローマのコロッセオの観客のように求める、
これってチャイナの文化大革命やスターリンの粛清と同じですね。
ここでジェラールは、逮捕された詩人シェニエを弁護に回るのです。
この深い苦悩と後悔は、革命裁判で命がけでシェニエを弁護すると
いうことになります。
「祖国は斧で剣で、憂国の詩人を殺してはならない、彼には死刑でなく月桂樹を!」と、荒れ狂う人々を前にして演説します。
その3日後、フランス革命で暴政をほしいままにしていたロベスピエールは失脚、・・・これって凄いことだと思います。
カップッチッリしか、これほどには歌えない、壮絶なものです。
後にパリ大学を創設した初代学長がジェラールのモデルです。
なお、詩人シェニエ、マリオ・デル・モナコが歌っています。
シェニエも実在の詩人で、弟子にはユゴーがいます。
「祖国は斧で剣で、憂国の詩人を殺してはならない」力強いメッセージですね。ジェラールは、革命の狂気に立ち向かう勇気を体現した人なのですね。空き缶は狂気が固まった人だから、絶対に理解できません。
勉強になりました。
edwalker
To: yohkanさん。 おはようございます。
難しいテーマですね。
Medical Representative という職業があります。通称MRといいますが、製薬会社の一員としてドクターに薬剤の説明をする係とでもいいますか。薬剤選択は「人治」に近いため、活動には制限も多く、営業はしないルールとか。
薬剤は副作用回避がとても難しいので、ドクターもMRを頼りに治療にあたる方々も多い。MRはこういったドクターの信頼を得るため様々な作戦を立て、ま、取り入るんですね。いろいろ・・・
MRの中には顧客(ドクター)を掴むと製薬会社を転々とする人もいるようですね。だから腫れ物に触るようだとか・・・
難しい薬は、ドクターすら使い方を把握していないということが言いたかったんですが・・・・
簡単な薬(線引きは必要)なら、ネット販売で価格競争は歓迎しますよ。富山の置き薬がネット上に在庫されてると思えば・・・・当然の流れですかね。
ただ現状を壊して、別の利権を生むだけなんてのは勘弁していただきたいんですが・・・生みやすい市場かも
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
MRって専門性もあるし、今、人気のある職業のひとつらしいですね。特に、外資系で活躍しようと思うMRさんたちなんぞ、結構いるんだとか。
薬はいろんな副作用もあるだろうし、誰でも売っていいいのか、って声はありますよね。でも、だからこそ自由競争させればいいんですよ。市場競争の中で、危ない業者やいい加減な業者は脱落するでしょう。
少し自由主義経済にかぶれ過ぎていらっしゃるのでは?
薬は基本的には皆、毒薬です。
では、なぜ敢えて毒を飲むのか?
病気の毒が薬の毒でないと制せないからです。
だから、健康な人間は飲む必要はないのです。