客「例の尖閣諸島よ、どうして、ああ日本政府ってのは腰抜けなんかねえ」
床屋「そこっすよ、旦那。ビデオぐらいさっさと公開しろってえんすよ」
髪の毛をちょきちょき切りながらの床屋政談、昔は日常風景のひとこまでした。床屋には政治談義が似合います。
かってこの政談、客が散髪代を支払うときに終了したけれど、時代はかわりました。客同士、いや一般人同士がネットで政治を語り合うのです。床屋抜きです。
アメリカのティーパーティは一般人のネット政談から自然発生した運動です。
云ってみれば、床屋抜きの床屋政談みたいなものだな。
「なぜ、政府は無闇にバラマキ政策ばっかりするんだよ」
「税金上げようなんて、俺は許さねえ」
「不法移民の医療費補助まで払えるかい、冗談じゃない」
「アタシの仕事がないのも、中国に甘い政府が悪いのよ」
「社会主義者の大統領じゃ、何も出来やしない」
総じて庶民感情にウソはありません。ぜーんぶ、本音です。
語り合うごく普通の人達は愛国心や家族への責任感も強い。で、互いに共感する。意気投合する。SNSやツイッターで輪が広がり、気がつけば大きな勢力になりました。
草の根保守の人々が手をゆるーく握り合ってるだけで、政党ではないし、組織らしい組織はない。でも、このティーパーティの批判に晒されている民主党、中間選挙はかなり苦戦しています。
テレビで見るオバマさん、大観衆相手に「チェーンジ!」「イエス、ウィキャン!」と盛り上がってた頃の元気がありませんよね。きっと、ティーパーティにオーラを取られちゃったのです。
床屋政談レベルも、バカには出来ない。
もちろん、このブログもバカにしちゃいけません。
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