2011年11月14日

昔は王、長嶋。今やナベツネ、清武。

昔は大の巨人ファンだった。毎晩テレビ中継にかじりつき、父親に連れられて後楽園球場に足を運んだ。当時の巨人はひたすら強かった。他のチームはまるでチャンバラの斬られ役みたいな存在だなと子供心に感じていた。振り返れば、王、長嶋の全盛時代だった。

 

王の打球は凄かった。パン!と打った瞬間に相手チームの右翼手の頭を超えている。とんでもない速力で夜空にボールが吸い込まれ、外野フェンスの向うに軽々と飛んで行く。王のホームランはいつ見ても、最高に気持ちがよかった。嬉しいことに、こちらが球場に行く度にホームランを打ってくれた。

 

でもスター性で圧倒したのは長嶋だった。4番サード長嶋、このアナウンスだけで球場全体が、うわあっと盛り上がる。バッターボックスに立つと、グラウンド全体が明るくなった。守備も華麗だった。サードゴロを捌くだけで観客を興奮させた。長嶋は人を酔わせるオーラを全身から発していた。

 

王と長嶋はチームメートでありながら、ライバル同士だ。ホームラン数は圧倒的に王が優っていたけれど、打率や打点は毎シーズン、ふたりで競争していたように記憶する。特別に仲がよかったとは聞かないが、不仲説は聞いた事がない。互いに敬意を払いつつ、切磋琢磨した仲なのだと思う。

 

さて、巨人軍が話題になっている。ナベツネさんと清武さんが不仲だと云う。コーチ人事で対立しているらしい。もっとも、方やオーナーにして会長、方や代表にしてゼネラルマネージャーだから、ライバル同士じゃない。偉い人と偉くない人とのぶつかり合いだ。

 

 

 

 

清武さんはナベツネさんの「球団私物化」を問題視しているが、オーナーであれば経営内容に口を出すのは当たり前だ。現場にあれこれ指図して、部下に煙たがられるのは、随分ヘタな遣り方だが、オーナだからこそ、自分の理想を実現したい気持ちも強いだろう。

 

清武さんとしては面白くないのだろうが、オーナーとうまく話を摺り合わせるのもゼネラルマネージャーの仕事だ。いきなり記者会見でオーナーを非難するのは、何だか大人気ない。きっと仕事に向いてない人なんだろう。

 

ふと王と長嶋の時代を思い出し、書き始めたけど、ナベツネと清武じゃね。これ以上、別に書くこともない。巨人軍が昔の輝きを取り戻すのは絶対に無理だと思う。

 

 

 

 

 

 

posted by yohkan at 10:49| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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