カダフィ大佐が殺されてリビアの独裁体制が崩壊した。本人が自由化・民主化運動の広がりを直視し、反政府派の改革を認める立場を表明して素直に辞任すれば、惨めな最期を迎えずにすんだ筈だ。亡命先を確保することも可能だったろう。そこに思い至らなかったのは、42年間も権力を一手に掌握してきたためだ。現実が見えなくなるほど自惚れて、己の力を過信した。加えて、ネットを利用して緩やかに繋がる一般民衆の力を小馬鹿にし過ぎた。
中東の社会はとても閉鎖的だ。伝統文化の維持を建前に、民衆を宗教の規範でがんじ絡めにしてきた。石油利権で潤う貴族や富裕層だけがヨーロッパで高度な消費文明を享受する。一方、国内では外部の情報を一切遮断して、貧しい人々を徹底的に抑えつける。民主には真実の情報を得る手段がなかった。しかし、そこにネットやツイッターやSNSが登場した。最初は不平不満の声が飛び交うだけだったが、自国を愛する人々や改革を求める人々が結びつき、政治改革を求める運動が形作られた。まさに「中東の春」が来た。
わが国と中東の社会構造は全く異なる。富裕層は然程豊かじゃないし、貧困層も存在しないに等しい。殆ど全ての国民が豊かな中間層に属し、平等に高度な消費文明を享受している。但し唯一、中東との共通点があり、それが外部情報の遮断だ。翼賛体制を組んだマスメディアがこぞって嘘の自虐報道を垂れ流し、情報操作により閉鎖社会を生んでいる。占領軍主導の歪んだ戦後民主主義思想がかくも延々と蔓延ったのはそのためだ。われわれ日本人には真実の情報を得る手段がなかったのだ。
ところがIT革命で状況がかわった。ネットやツイッターやSNSが広まり、一般の人々が自由に政治を語り始めた。最初は不平不満が飛びかっただけだろう。それが徐々に新しい政治を形作る運動となった。ちょうどアメリカでティーパーティが生まれたように、草の根保守の声が台頭する。長年否定されてきた文化や歴史、誇るべき国体を取り戻す気運が盛り上がる。尖閣諸島問題をはじめ朝鮮人民主党の悪政に抗議するデモを見るがいい。フジ抗議や花王不買運動を見るがいい。これは「中東の春」ではなくて、「日本の春」とでも呼ぶべき政治活動だ。
野田フィは長年独裁者だったわけじゃないが、戦後民主主義の生んだ55年体制の申し子だ。日本人の誇りを忘れ、古来の文化や歴史を否定する輩だ。確たる国家感も覚悟もなく、アメリカや支那の顔色を伺うだけの卑しい政治指導者だ。今回の訪韓で明らかになったとおり、半島を故郷と慕い敬い、わが国の富を収奪して南北朝鮮に献上する真性の売国奴だ。以前ならマスメディアの偏向報道に騙されて、野田&民主党の国家転覆工作を黙って見過ごしていたかも知れないが、もう、そうはいかない。
われわれには、ネットと呼ぶコミュニケーションのツールがある。真実の情報を提供する数多くのブログがある。われわれは目覚めたのだ。今こそ草の根保守が立ち上がり、国会議事堂に押し寄せ、民主党政権をぶち倒して、野田フィを拘束しよう。誇らかに堂々と「日本の春」を宣言するときだ。
リビアとは事情が違うし、われわれは日本人だ。野田フィを無残に殺害しようとは思わない。ただし、アラブで最大の侮辱を意味する「靴で叩く」行為だけは是非真似たい。暴れる野田フィを押さえつけ、後頭部を靴底でしたたかにぶん殴りたい。さぞ、すっきりするだろう。