5日付産經新聞によると、陸山会の不正会計処理に関する石川被告の捜査報告書がインターネットに流出したそうだ。小沢裁判で、裁判長が事実に反するとして問題視した件の報告書だ。海外サーバー経由だから誰がこの文書を晒したか特定は出来ないが、犯人像はだいたい想像がつく。検察の信用をさらに貶めて、何がなんでも小沢に対する控訴を断念させたい連中だ。
何しろ熱狂的な支持者に云わせると、小沢センセイは国家権力により無実の罪を着せられたらしい。このストーリーを徹底させ、小沢の潔白を印象づけようと思えば、石川が罪を認めた経緯は幾ら何でも都合が悪い。だから検察の捏造だ、偽証だ、とひたすら騒ぐ。小沢の判決は白だった、でもホントは黒だったんだよね、と感じる国民の目には異様な光景だ。
云っちゃ悪いが、小沢支持者はカルト宗教の信者みたいだ。ついこの間、裁判所をぐるりと取り囲み、小沢のポスターと共に「無実」と書かれた紙切れを掲げて熱狂した人々を思い出せばいい。視線は宙を彷徨い、涎を垂らしながら意味不明の雄叫びを上げていた。既に狂気の世界に足を踏み入れた小沢信者が、検察の偽証を糾弾したとて説得力はない。むしろ何だか哀れになる。
さて、捜査報告書と石川の主張の違いだが、被告本人による取り調べの隠し録音なんて軽々しく信用していいものなのか。今や全てのデータがデジタル化され、誰もが好きなように加工・編集出来る時代だ。会話を録音して音声を変えることも、都合の悪い部分を省略・修正することも可能だ。石川がコンピュータを操作すれば、簡単に出来ちゃうのだ。
ちなみにこの画像は幾つかの写真を拾ってきて、加工したものだ。それなりに本物っぽく見えるでしょ。デジタル処理ってこういうことなのだ。目に見える物や耳に聴こえる音が本物だとは限らない。