節約とか倹約を金科玉条にする人たちがいる。モノを大切にして、好きな言葉は「もったいない」。資源の節約と聞けば感涙にむせび、地球を守れと眦を決して、真面目に「節電」を実行する。大人しくて善良な人々なのだと思う。決して悪いことじゃない。
しかし幾ら真面目で節約家の善人が多いにせよ、今夏も気温によっては電力不足が予想されるからと、政府が国民に「節電」を押し付けるとは一体どういう料簡なのだ。大震災発生直後の「無計画停電」から1年も経って尚、満足な電力が供給出来ぬとは、政府のマネジメント能力欠如を示す動かぬ証拠ではないか。
あらゆるモノに電気を利用する現代、電力は国力だ。産業も国民生活も電力をベースに成り立っている。安定的で安価で、有り余って捨てるほど豊かな電力供給を実現せねば、政府は満足な仕事をしたことにならない。何ら代替策もないまま、全ての原発を停止するなんて気違い沙汰だ。
核爆発で数十名の死者を出し、高濃度の放射能を広く拡散したチェルノブイリ事故と、水素爆発と狭い範囲の低濃度放射能漏れで、ひとりの死者もいない福島第一の事故は全く種類が違う。医学の権威は現在の放射線レベルで病気の発生など有り得ないと太鼓判を押している。冷静且つ客観的に考えれば、福島における放射能の被害など皆無なのだ。それに福島第一以外の原発は、地震発生と同時に全て無事停止した事実を忘れてはならない。
左巻き連中が放射能騒ぎを煽るのを横目で見つつ、全原発停止で電力供給を故意に低下させるのはサボタージュ、即ち破壊活動に他ならない。これで敵国の侵略をおびき寄せるとすれば、民主党は国家転覆工作をはたらいたと断じられても申し開きが出来ないだろう。反政府テロリストは聞いたことあるが、政府自らがテロリストとは珍しい存在だ。
くどいようだが、安定的で安価で、有り余るほど豊かな電力供給を実現するのは、国家が最優先で果たすべき責任であり義務だ。原発の再稼動をどんどん進めろ。さもなくば民主党テロ政権はとっと消え失せろ。