2012年03月09日

あま〜い!外国人が泣いて喜ぶ道州制ケーキ!

大阪府の松井知事は、与野党が道州制実現に向け関連法を成立させなければ、衆院選に維新の会候補を擁立して国政進出を図ると発表した。まあ、何を云っても自由ではある。でも、国会が自分達の理想を実現しなければ国政選挙に出ちゃうぞ、と云う物言いは一体何なのだ。大阪府知事なる者がどれだけ偉くて、維新の会がどれだけ人気があるのか知らないが、所詮は大阪ローカルの話ではないか。たかが地方の泡沫政党ごときが何をほざくと、ちゃんちゃらおかしい。

 

そもそも、道州制が素晴らしいと思い込んでいるのは、維新の会をはじめとするごく一部の人々に過ぎない。以前から大前研一氏はじめジャーナリストや学者が道州制を提唱しているが、賛同者はそれほど多くない。県を幾つか纏めて州を作り、大きな地方行政単位を作るのが、新しい国のあり方だといわれても、ああそうですかと納得できない。さらに州で勝手に法律を作るとか、海外から投資を呼び込むとか、道州制のアイデアを聞けば聞くほど、わが日本国がばらばらにされそうな不安を覚える。

 

大前氏は州が独自路線で経済発展を探るべきと論じ、北海道は極東ロシア開発の前線基地になり、第二外国語はロシア語になるだろう、九州は黄海経済圏のひとつとなって第二外国語は中国語になるだろう、小学校から韓国語を学ぶ人も多くなるだろう、などと述べているが、全て「妄想」の類だ。日本人なら誰も国を分断する形での経済発展など望まないし、むしろ国家として弱くなり国力が落ちれば、経済は萎縮する。地方分権、外国人参政権付与、移民の受け入れ増加と併せて考えれば、道州制は敵の侵略を容易にさせるだけだ。日本国が崩壊してしまう。

 

 

 

 

県は廃藩置県以来だし、藩がベースになっているから、古くて小さな行政単位ではある。でも長い歴史を背景に、それぞれの文化や伝統を踏まえた豊かな地域性を温存するのが県だ。片や中央集権的な日本政府が統一的・横断的な政策を進めて、均衡ある発展が全国に及ぶよう目配りをする。このシステムこそが日本の強さを生んでいる。道州制を導入すれば、地方の文化は廃れ、日本国の強みである統一性は永遠に葬り去られるだろう。

 

維新の会は大阪府民や大阪市民の期待に応えて、まずは地元をよくするよう努力しろ。何もしないうちから、道州制だ国政だと生意気を云うな。日本国民をぜ〜んぶ大阪府民と一緒に考えてもらっちゃ困る。大阪の人々を見下す気持ちなど更々ないが、一時のムードで、おちゃらけ政治を好むのが浪花っ子だ。何しろ、あの横山ノックを府知事に選んだくらいだ。

 

 

 

 

 

 

 

posted by yohkan at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 維新 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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