2012年01月22日

政府はお小遣い帳で国家運営していたのか!?

石原都知事のお話を伺うと、そうだそうだと頷くことが多い。硬骨漢らしく、いつもぴしっと筋が通っている。たまにアレレと首を捻る言葉も飛び出すが、そんなものはご愛嬌だ。ほとばしる愛国心に触れると嬉しくなる。

 

石原さんは心の底から日本を愛していて、常に美しい国のあり方を模索している。きちんとした国にしたい、その信念で行動している。現実の政治に垣間見える醜さやルーズさが許せない。立派なのは、如何にしたら国がよくなるか、現実的な処方箋を具体的に示してくれることだ。

 

さてインタビュー記事に、日本政府が単式簿記で管理運営しているとのお話があった。ちょっと驚く。だって単式簿記って、子供のお小遣い帳か、せいぜい主婦の家計簿だ。現金が幾ら入って、幾ら出て行きました。使い道はこれこれでした。ボク、お金足りましぇん。こんな単純な遣り方だったら、会計管理はむちゃくちゃになってしまう。

 

 

 

 

役所だから税金を集めてあとは使うだけだ、で済む話じゃない。お金のフローとストックで政府の仕事を把握しようと思えば、複式簿記を採用せざるを得ない。と云うより、簿記は複式が当たり前であって、単式なんて実用上役に立たない。だから世界中どこでも、ありとあらゆる事業体が複式簿記を用いている。

 

思うにホントは政府も借方貸方で運営を管理すべきと知っている筈だ。但し貸借対照表や損益計算書を公表すると、いろいろと突っ込まれる可能性があってややこしいと腰がひけているのだろう。

 

おい、そこの資産はなぜ保有しているのだ、なぜ短期借入が突如増えた、この投資は回収見込みがあるのか、経費増の理由を説明しろ、こういう企業の株主総会みたいな遣り取りを避けるために、単式簿記で国民を誤摩化しちゃえと云う悪意があるのかも知れない。

 

増税だ、増税だと云う前に政府にはすべきことがある。直ちに会計管理を複式簿記にあらためて、財務諸表をきっちり公表することもそのひとつだ。あれ、そう云えば政府のバランスシートってどこかで見た事があったっけ。どこで見たか忘れたが、新聞にちょろりと載せるだけじゃなくて、国会でも財務諸表を見ながら国家運営を議論すればいい。費目と金額で論議してもらうのが、国民にとって一番判り易い。

 

 

 

 

 

posted by yohkan at 11:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 石原慎太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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