2012年09月05日

WBC参加を決めたツンデレ選手会!

驚くほど下手糞な交渉だ。米大リーグ(MLB)ばかりが利益を独り占めして面白くないと、次回のワールドベースボールクラシック(WBC)への参加を拒否していた日本プロ野球(NPB)の選手会が、交渉期限ぎりぎりになって、あっさり折れた。相手から何の譲歩も引き出せなかったにもかかわらず、不参加方針を撤回した。WBCのロゴを使わないスポンサー料はNPBに入ることになったと云うが、そんなもの元々当たり前の話だ。態度を豹変した理由がさっぱり判らない。

 

云ってみれば、最初は色気を出してツンツンしてみたが、いざとなったら、突如デレデレになったのだ。拒否するならする、参加するならするで、筋を通せばいいのに、いい歳した男たちがツンデレとはみっともない。世間ではこの弱腰に呆れ、サムライジャパンどころか、土下座ムライジャパンと呼んでいる。ま、小馬鹿にされても致し方ないだろう。

 

 

 

 

プロ野球は興行目的だから、試合をやってチケットが売れ、放映料が入れば、それでめでたし、めでたしだ。選手たちも報酬や待遇に満足出来るなら、追加興行でも特別巡業でもやればいい。但しWBCは所詮、オフシーズンの余興だ。しかも3月と云えば、シーズン入り直前の大事な時期だ。つまらない余興で怪我をしたり、調整を狂わせて、シーズンに悪影響が出ぬようくれぐれも注意して欲しい。

 

ちなみにWBCに日本が出場するの、しないのと騒いでも、アメリカではスポーツニュースですら取り上げない。MLBの全30チームには世界各国の有力選手が所属しており、既に充分、国際的なスポーツだ。いまさら、国対抗と云われてもピンと来ない。そもそもWBCと聞いても、野球ファンですら何のことか判らないだろう。ふつうWBCと聞けば、World Boxing Councilを思い浮かべる。

 

日本におけるWBCの過熱人気は、読売新聞など大手メディアの演出だ。そのあたりの報道に騙され、報酬や待遇に不満を持ちながら、選手たちが無理矢理お祭りに借り出されるとしたら、ちょっと気の毒な話だ。

 

 

 

 

 

 

 

posted by yohkan at 11:38| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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