昨日、イチローについて書いたから、と云うワケじゃないが、今日は松井秀喜だ。
ついに松井が、レイズで戦力外通告を受けた。残念だ。とても残念だ。もっとも成績が奮わないのだから、どうしようもない。過去の名声でポジションが獲れるわけじゃない。現在の実力が全てだ。組織は新陳代謝により活性化する。最高のプレイを見せる元気な選手だけが生き残るからこそ、MLBの試合はいつもエキサイティングなのだ。
さて、今でこそ存在感が薄れた松井も、ヤンキース時代は大スターだった。打率も打点も本塁打数も常に上位で、しかもここぞとファンが待ち望む場面で、がつんと打った。だから地元の新聞紙面には連日、ヒデキマツイの名前が踊ったし、ヤンキースショップに行くと55番のユニフォームは、ジータやAロッドと並んで売り場の中心商品だった。
その頃はこちらもマンハッタン住いだったので、ちょくちょくスタジアムに足を運んだ。松井はいつも活躍した。周囲の観客はこちらが日本人だと判るや、松井がホームランを打つ度に、ハイタッチしにやってきた。たぶん日本人よありがとう、みたいな意味だったのだろう。こっちもサンキューと云いながら、ハイタッチを返したが、今から思えばヘンな話だ。でも嬉しい思い出だ。
残念なのは、一度も松井本人を町で見かけなかったことだ。結構多くの友人や知人が、寿司屋やショッピング街で松井を見たらしい。印象は?と尋ねると、答えは決まっていた。全身が明るいオーラに包まれた大きな人だった、特ににわかには信じられないほど顔が大きかった、と云う。
ファンとしては松井の身の振り方が気になる。アメリカで他チームに移籍するのか、日本の球界に帰るのか、あるいは引退して新しい人生を歩むのか。でも心配はない。松井は強運だから、何をやっても成功する。人相学では顔がでかいほど運勢が強いのだ。