わが国の左翼運動は朝鮮人の民族解放闘争だ。歴史は古い。戦前の日本共産党(ソ連コミンテルンの日本支部)が非合法であった時代、党員3万人のうち、3分の1は朝鮮人だった。関東大震災発生時に東京や横浜で市内に放火し、かく乱工作を行ったのは彼らだ。幸い軍隊が鎮圧したが、当時の朝鮮系共産党員たちは本気でロシア革命の真似事を遂行するつもりだった。
戦後、共産党を再建したのは在日朝鮮人連盟だ。在日社会から潤沢な資金を提供された共産党は、武装闘争と称して日本国家の乗っ取りを画策し、これが50年代半ばまで続く。ところが「行動派」の暴力路線が過激になるにつれ、宮本顕治ら日本人グループにより党内で凄まじい反発が起きた。権力闘争により、敗れた朝鮮人グループは大挙して社会党に移籍した。
この結果、それまで穏健な左派だった社会党は朝鮮人政党に様変わりした。しかし暴力革命を目指すグループは民主主義の政治体制そのものが気に入らない。全学連を組織して新左翼と名乗り、ヘルメットとゲバ棒で武装して安保闘争などを繰り広げた。60年代から70年代、朝鮮総連を通じた北朝鮮との連携もあり、運動を過激化させた。よど号乗っ取り事件で里帰りしたのは、赤軍派なる朝鮮人グループだ。中核派も革マル派も同様に朝鮮系だ。
この連中、つまり朝鮮民族解放闘争を進める暴力的な活動家たちは、90年代初頭のソ連東欧崩壊後、かなり意気消沈していた。社会主義革命を唱えても、もう誰も騙されない。逆に馬鹿じゃないかと世間から嘲笑われるのがオチになったからだ。ところが昨年の春、巨大な津波で福島第一原発の事故が起こるや、突如息を吹き返した。
お仲間の菅直人を旗振り役に、反原発運動の主役に躍り出た朝鮮系活動家たちは、嘘の放射脳危険説で風評を煽り、被災者を苛め、電力事業を叩きまくる。原発停止で日本経済を疲弊させ、国民生活を貧しくさせる試みだ。被災地の復興を願う日本人の心情を持ち合わせぬ彼らは、大震災後の混乱こそが革命、即ち、わが国を乗っ取る千歳一隅のチャンスと見たのだろう。サイカドウハンタイ!と叫びつつ、恍惚とした表情で半島伝来の鐘や太鼓を叩く。
さて、首相官邸前で繰り広げられる反原発デモに鳩山由紀夫が現れた。マイクを握ってデモ隊を激励してから、突如、官邸に乗り込んだものの、野田首相は不在だった。これだけ見ると漫画みたいな間抜けさだが、笑ってもいられない。
テレビカメラの前で朝鮮系活動家を激励することで、自分は朝鮮民族解放闘争と共に歩みますよと、闇の勢力に向かってメッセージを発したに違いない。民主党瓦解を睨み、今後の立ち位置を明確に示した鳩山の行動はより常軌を逸し、ますます露骨に朝鮮寄りになるだろう。この男のコトだ。案外本気で、革命後の英雄になるつもりかも知れない。