安倍首相が施政方針演説に引用した福沢諭吉翁の言葉、「一身独立して一国独立する」を聞いて、久々に「学問のすすめ」を読んでみた。明治6年に著された第三編にこの言葉がある。
福沢翁は冒頭にこう書く。「人間同様、国にも貧富強弱の差はあるが、決して身分や地位が固定されているわけではない。国民それぞれが学問に励み、気力を漲らせて自立すれば、国家は独立し繁栄できる。逆に国民に自立する気概がなければ、国の権威は落ち、存続は危うい」
そして「一身独立して一国独立する」と題し、要点を三箇条に纏めている。
第一条 独立の気力なき者は国を思うこと深切ならず。
他人に寄りかかって生きる人間は役立たずだ。孔子は知者が才徳をもって小民を養えと説いたが、国を主人と客に分けるのは愚かなことだ。小民がいざとなれば逃げ出す客であれば、国防は成り立たない。国を自由独立の気風で満たし、貴賎上下強弱の区別なく誰もが国を守るために尽くすべきだ。
第二条 内に居て独立の地位を得ざる者は、外に在って外国人に接するときもまた独立の権義を伸ぶること能わず。
自立しない人間は他人を恐れ、ひたすら媚を売るばかりだ。明治の世となって平民も士族と同等に扱われるが、無気力で従順なことは犬ころ同様だ。田舎商人が、骨格逞しく金持ちで交渉上手の外国人に恐れ入って商売をしくじれば、国家に損失と恥辱をもたらす。独立心と胆力をもって、外国に対峙せよ。
第三条 独立の気力なき者は、人に依頼して悪事をなすことあり。
幕府の時代には御三家などの権威ある大名にを名を借りて、無理な取引を強要する悪癖があった。今の世でも外国人の名を借りて悪事をはたらく人間がいるかも知れぬ。個々がしっかりと独立の気力を持たねば、国を売る禍を招きかねない。
そして、福沢翁は文章の最後をこう締めくくった。「愛国心を持ち、自立して、余力があれば他人の自立を助けよ。全国民が独立して国を守ろうではないか。国民をあれこれ束縛するより、自由闊達な活動で苦楽を共にしていこう」
毅然として国防強化や主張する外交を打ち出し、アベノミクスやTPP推進で自由経済の活性化に挑む安倍政権だからこそ、福沢翁の言葉が生き生きと新鮮な光を放つ。
尚、云うまでもなく、本文上記は「学問のすすめ」を一部抜粋して意訳したものだ。格調高いオリジナルはこちらで読める。
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