IOCがレスリングを正式種目から除外決定した。事前予想ではテコンドーが除外対象の筆頭に上がっていたから、あっと驚く逆転劇だ。加えて、ロンドン五輪で竹島の領有権を訴えた韓国人サッカー選手がメダルを獲得した。どちらも割を喰ったのは日本だ。メダルが確実なレスリングや野球や空手が除外され、わが国の領土を踏みにじるパフォーマンスがお咎めなしでは、まさに踏んだり蹴ったりだ。
こうなりゃ誰でも気付く。韓国が得意の買収工作したに違いない。フィギュアスケートやサッカーで審判を買収して、不正な勝利をモノにする手口を見れば、IOCでの暗躍ぶりは容易に察しがつく。オリンピックを聖なる祭典みたいに持ち上げる輩もいるが、IOCは巨額の金を動かすスポーツ興業組織だ。委員も清廉潔白な聖人君子ばかりとは限らない。札束を握らせ、飲ませて抱かせれば、コロリと落ちる連中だっている。
もっともオリンピックもビジネスゆえ、工作や仕掛けがあっても何ら不思議はない。物事が採決で決まる以上、投票権のある委員へのロビー活動は有効だ。何も個人の懐に実弾をねじ込むだけじゃなくて、運営支援や事情説明などの正攻法もある。露骨な反日と卑怯な買収には嫌気がさすものの、裏工作に励む韓国を攻めるより、むしろわが国がもっとオリンピックに関与して、意思決定に影響力を持つ方法を探るべきだ。
と、ここでふと気になるのが、日本のスポーツ界だ。IOCの不可解な決定にJOCが激怒して殴り込んだとは寡聞にして知らない。日本サッカー協会の大仁会長など韓国人選手へのメダル授与は「FIFAとIOCが決めることだから、受け入れざるを得ない」と怒る様子もない。しかも「今後も韓国協会と強力していく」と付け加える有様だ。冷静さを通り超して、媚韓の気配すら漂う。
そう云えば、キムヨナが下手糞な演技でも異様な高得点を上げる一方で、浅田選手など日本の誇るスケーターが不当な採点をされたのに、日本人幹部が大会運営者に抗議している場面を見た記憶がない。思うに、日本のスポーツ界は既にことごとく韓国に買収されているのではないか。IOCをあの手この手で丸め込み、オリンピックをウリンピックに捩じ曲げる韓国だ。日本のスポーツ関係者相手なら、赤子の手を捻るようなもんだろう。