わずか5年前のことだから、ご記憶の方も多いと思う。2008年3月、当時の福田政権による日銀の総裁選びを執拗に邪魔したのは民主党だった。政府が財務省出身の総裁候補を推薦する度に、日銀の独立性がどうたらこうたらと屁理屈を捏ね、財務省出身の人材を潰そうと血眼になった。結局、国会承認がないまま総裁は空席となり、民主党が推す白川副総裁が総裁代行を務めることになった。
民主党が白川氏を押したのは、国会を空転させるための党利党略だけでなく、政府寄りの総裁誕生を阻止して、金融政策を滅茶苦茶にする為だった。あるいは、それ以上の深慮遠謀があったのかも知れない。実際、白川総裁はその後3年に亘る民主党政権に忠誠を尽くし、日本の弱体化に多大の貢献を果たした。
白川日銀は民主党売国政権とはまさに阿吽の呼吸だった。ふにゃふにゃと掴みどころないの演技で世間の目を誤魔化しつつ、見せ掛けの緩和を繰り返しては、金融政策には限界があると嘆いてみせた。やったのは日本経済を苛め抜く、徹底的な円高とデフレの推進策のみ。喜んだのは特亜の国々だ。疲弊する日本を尻目に輸出主導の景気拡大に浮かれた。
さて、白川総裁の任期満了に向け、後任選びに話題が集中する。ところが驚いたことに白川氏自身もこれまでの態度を微妙に変化させ、再任への色気を見せているらしい。冗談じゃない。あと数ヶ月でいなくなると思うから国民はじっと我慢しているのだ。安倍政権が本気でデフレ退治に取り組む今、インフレ阻止だけを念頭に置く無能な日銀マンに総裁の資格があるものか。
民主党の選んだ日銀総裁など百害あって一利なし。日本を蝕む妖怪をいつまでものさばらしておいてはいけない。注意を喚起する意味で、以前に紹介した作画を再掲載する。ちなみに、ぬらりひょんは妖怪の総大将だそうだ。結構、怖い存在なのだ。