総選挙で脱原発を唱える政党や政治家がことごとく敗れた。原発を全面停止せよと云う主張が、如何に無理筋かわかろうと云うものだ。自民党は「3年以内に再稼動の可否を決める」と曖昧な表現に終始したが、安全性を再考した上で原発を維持する現実的な立場であることは明らかだ。その自民党の大勝、なかでも原発立地選挙区における圧勝を見れば、即ち原発推進こそが民意だと分かる。震災直後のパニックはおさまった。もう誰も放射能ヒステリー症状など引きずっちゃいないのだ。
ところが、左巻き連中にとってはコレが面白くない。特亜勢力を利するためには、わが国の核技術を潰すのが大命題だから、何が何でも脱原発にしがみつく。何の法的根拠もないまま原発を次々と停止させ、活断層の定義を従来の5万年から10数万年に急変させて廃炉を狙う民主党。珍奇な「卒原発」だけをスローガンとして掲げ、他の政策は何も語らぬ未来の党。この二大バカ政党が壊滅的な打撃を受けた事実には目をつむり、自民党の勝利は必ずしも民意ではない、などと云いだす。ふざけるな。これほど、はっきりした民意も他にないだろうが。
共同代表の脱原発男、飯田氏の惨敗には一切触れず、「原発が争点とはならなかった」と逃げる、未来の嘉田代表。落選のショックで気が触れたのか、「日本から脱出した方がいい」とヌカす山本太郎。潔く負けを認めぬ、こいつらの日本人離れした感性も信じがたいが、なかでも群を抜いて酷いのが菅直人だ。寒空の中、連日、街頭で脱原発を唱えて落選したのだから、自説がどれだけ民意に沿わなかったか反省すればいいのに、そんな素振りは見せない。「全国の『原発をゼロに』と考える皆さんの執念で議席を与えてもらった」とは、どういう思考回路で出てくる言葉か。たかが比例で復活したゾンビのくせに。
脱原発は現実の経済や国民生活を無視した空想の産物だ。教義を流布するために、無根拠な放射能危険説を流布して恐怖を煽り、依存症や強迫観念を生む。情報弱者を相手に、原発を超越した世界こそ、美しき神々の住む天国だと幻想を振りまいて惑わす。まさにカルト宗教だ。はっきり云えば詐欺だ。そんなものに騙されるほど、われわれは愚かではない。振り返れば、日本国民の賢明さが証明された衆院選だった。