野田首相が解散に言及した、過日の党首討論は、どう見ても安倍総裁の勝ちだった。安倍氏が舌鋒鋭く理詰めで首相を追い込み、全ての逃げ場を封じて投了させた。ところがマスメディアが両氏の舌戦を切り貼り加工して、首相側勝利の印象操作に徹したと云うから驚く。おいおい、野田氏は終始、赤黒く染めた顔をひきつらせ、しどろもどろになっていたじゃないか。
野田氏は演説上手で有名だ。耳に快く響く低音で、一語一語はっきりと明快に語る。しかし、よく聞くと言葉は空虚だし、主張は支離滅裂だ。だから次回の党首討論でも、再び敗北を喫するに違いない。今頃になってネットの生中継は嫌だとヌカしても、もう遅い。マスメディアの編集ワザに頼り、己を優位に見せようなんてズルを考えるから、かえって恥をかくのだ。
さて、その野田首相をどーんと中央に配した民主党の新ポスターを見た。太文字で「決断」とあるから、指導者の決断力をアピールする作戦か。でも衆議院解散は三党合意の約束をずるずる引き伸ばしただけで、決断とは呼べない。任期中、武器輸出三原則の見直しや大飯原発の再稼動など、評価できる決断もあったが、同じ政権が人権擁護法案や外国人参政権法案を成立させようと画策したのを思い出すと、褒める気にもならない。
そもそも如何に人材不足の民主党政権とは云え、日教組のドン輿石氏を幹事長に据えたり、無能な田中夫妻を閣僚に起用したり、朝鮮勢力を要所要所に配して政府の機能を大幅低下させた罪は重い。人事面の判断は狂いっ放しだったのだ。な〜にがケツ断だ。「ケツ持ちは民団」の省略形か。と云うコトで、得意の切り貼り加工を駆使してこんなポスターになった。民主党め、衆院選はボロ負けだ。泣こうが喚こうが、外国人に参政権はない。