何十年も昔の話だが、小学校高学年の頃、担任教師がバリバリの日教組だった。貧相で風采の上がらない、何処にでもいるような平凡な先生だ。普段はもの静かなこの教師、いざ社会科、それも歴史になると態度が豹変した。何かに取り付かれた表情になって、視線を宙に彷徨わせながら、如何に日本が悪い国かとうとうと述べるのだった。
曰く、日露戦争はロシアに負けていたが、アメリカの交渉力に頼って狡い勝ち方をした。曰く、日本人は馬鹿だから軍国主義を台頭させた。曰く、日本は後進国なのに、調子に乗って侵略戦争を進めたがため、世界中を敵に回して最後は原爆を落とされた。大半の話は忘れてしまったが、日本は嫌な国だと、生徒達に刷り込もうと必死だった。自宅で両親や祖母から聞く、誇り高き日本や帝国陸海軍の活躍とあまりにもギャップがあるので、とても奇異な感じがした。
この教師の極めつけは、いずれ日本が社会主義国になると云う予言だった。どうして授業中にそんな話になったか記憶はないが、確か当時の公害問題について語るうち、企業が悪い、政治が悪いと云う展開になり、未来に希望を託送と思えば社会主義しかない、それが最も科学的な社会のあり方だ、と断じたのだ。今よりも「科学」が魅力的に響き、鉄腕アトムは♫ららら、か〜が〜くの子♩だった時代だ。的外れな予言だが、子供の耳には、それなりにもっともらしく聞こえた。
さて、幸いにして、こちらは日教組教師の妄言に洗脳もされず、自国に対する人並みの愛国心や誇りを持ったまま、普通に育った。予言は当たらず、日本が社会主義国になることもなく、逆にあの教師が憧れていたソ連お呼び東欧の共産圏はあっさり崩壊した。先生は年齢的に死んでいる可能性が高いが、仮に生きていても、別に会いたいとも思わない。
日教組はわが国の教育現場を歪める癌だ。1947年の発足だから、早や65年、反日・自虐史観で子供を蝕む組織が平気でのさばっているのはおかしい。安倍政権が発足したら、是非、日教組をぶっ潰して欲しい。小学校時代の担任教師を思い出して、懐かしさも親しみも感じず、常識はずれの気違いぶりにぞっとするなんて、淋しくて不幸なことだ。