冗談めかした発言で、つい本音をぽろりって、よくあることだ。あ、いけね、と思って余計な言葉を付け加えると泥沼にはまる。橋下氏の「じゃんけん」発言もその類いだ。どうせロクな候補者がいないんだもの、選挙区調整なんて、じゃんけんでいいじゃないかって。うん、わかる、わかる。コレは本音だ。
日本維新の会は大層な政党名だが、元太陽の党のベテラン諸氏を除くと、元民主党や元社民党あたりの凶悪な人相の連中ばかりだ。あとは橋下人気にぶら下がって、あわよくば政治家になろうと夢見るおっちょこちょいだ。みんなの党は渡辺氏以外、誰も知らないが、ま、同じようなレベルだろう。どこの選挙区に誰を立てようと然程違いはない。
どうせ弱小政党だ。ひとりひとりは無名で素人同然だが、集団で登場させれば、それぞれ好みのファンがつくだろう。「じゃんけん大会」と銘打って興業し、国民の関心を呼べばいい。マニフェストを有料で販売し、沢山購入した支持者を招いて、候補者の握手会でもするか。人気タレントの橋下氏なら、これくらい考えても不思議はない。いっそ、第三極なんて呼び方はやめて、D3Kのほうが似合いそうだ。
じゃんけん発言をめぐって、民主党の安住氏が「国民を愚弄している」と批判したそうだが、残念ながら愚弄すべきバカ国民は存在する。そして彼らこそが前回の選挙で民主党を熱く支持したのだ。ふわっとした民意を掴むため、じゃんけん大会に熱狂興奮する愚民を支持層として意識するあたり、やはり橋下氏はなかなかの悪党だ。
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