石原慎太郎氏の知事辞任は残念と云うのが都民の本音だ。4期に亘る石原都政は、文化や経済における東京の存在感を飛躍的に高めただけでなく、困難と云われた財政再建を果たし、都市機能や防災体制を着実に強化しれくれた。以前の都知事、例えばアオシマダ〜なんて男を思い出すと、雲泥の差がある。叶わぬコトではあれ、石原氏にいつまでも都知事を務めて頂き度いと願うのが人情だ。
そうは云っても、無能な民主党政府により日本国家が極度に衰退した今、石原氏が国政に復帰頂けるのは本当に有難い。政界再編の起爆剤となり、日本復興の中心人物に成り得る方だ。都を離れてしまうのは淋しいが、石原氏を全力で応援しないワケにはいかない。良識派都民の気持ちを代弁するなら、こんな感じだと思う。
唯一の不安は、都政における石原路線の継続性だ。年末の都知事選で能力の劣る人物が選ばれたら、石原都政が築いた東京の暮らし易さがあっという間に消滅するかも知れない。都民の声が反映されることなく、無機質で非効率な官僚政治に戻ってしまう恐れだってある。東京に暮らす者にとっては深刻な問題だ。
出来ることなら、誰かバトンをしっかり受け取って、真っすぐ石原路線を突っ走って欲しい。こう願わざるを得ない。と思って、ぐるりと周囲を見渡せば・・・・。いるじゃないか。猪瀬副知事だ。石原知事と共に歩み、実質的に都政を引っ張ってこられた実力者だ。石原氏を熱狂的に支持した都民にとって、猪瀬氏以外の選択肢はない。
巷では東国原氏の立候補が噂されるが、ふざけちゃいけない。世界の国際都市、大東京は宮崎県とは違う。法被を着て地鶏の販売に精を出せば、それで済むものじゃない。都民は「そのまんま東」なんぞ望んでいない。「そのまんま猪瀬」こそが望みなのだ。
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