痴呆を大別すると脳血管性痴呆とアルツハイマー型のふたつあるそうだ。前者は脳梗塞や脳内出血で脳組織が物理的にぶっ壊れて起こり、後者は脳が徐々に萎縮して発生する。と云って、表面的にどうって違いがある訳じゃない。認知症と呼んでも事態はかわらない。原因は兎も角、年寄りのボケに過ぎない。
いずれ、老人ボケを医学的に防ぐ時代が来るだろうが、今は無理だ。いや、そもそも予防や治療が必要なのか疑わしい。人生の末期は、現実離れした妄想や幻想に生きる方が幸せな人もいるだろう。自分の思い込みだけで世界を形作る脳の働きこそ、神様が老人に与えるご褒美かも知れない。
突然、何の話?って、野中広務氏だ。いろいろなハンデを乗り越え政界で出世したけど、寄る年波には勝てず、きっとボケちゃったのだ。京都府議だった頃、田中角栄首相が外交上の国家機密を自分に語ってくれたなどとヌカすのは、老人特有の妄想だ。常識的に考えて絶対にあり得ないコトが、本人の脳内では、現実になってしまう。
もちろん「尖閣諸島を棚上げすべし」と云う野中氏の発言も、老人ボケによる妄言と考えればいい。既に尖閣がどこにあるか、支那が如何なる国か、既に彼の脳内では混沌とするばかりで、何が何だわからない状態だ。もしや、朝食を食ったか否かどころか、自分の名前すら忘却の彼方ではないか。
尖閣諸島に関して云えば、90歳近いボケ老人の戯言を真に受けて、どうこう政府がコメントする謂れはないし、国民がヤキモキする必要もない。三流国の支那がついに現実対応能力を失い、苦し紛れにバカの見本、鳩山由起夫氏を飛び越え、野中広務氏まで利用したことを大いに嘲笑うべきだ。
ところでボケ老人に対し反論したり、間違いを諭せば、本人のプライドを著しく傷つけるのみならず、老人性の鬱症状さえ起こさせる危険性があるらしい。まったくの出鱈目と分っていても、そうだね、と優しく聞いてやる振りをして、適当にあしらうことが肝心らしい。棺桶に片足突っ込んだ爺をマトモに相手しても意味がない。うんうん、わかったよと広務爺さんの頭を撫でながら、日本政府はひたすら尖閣諸島の実効支配を進めるべきだ。