2013年05月08日

不健全なヘイトスピーチは一瞬の快楽?

ヘイトスピーチは人種、民族、宗教などの属性に関連して個人や集団を誹謗中傷したり、差別的行為を煽動する過激な発言を指す。従い、「憎悪表現」と云う直訳は不正確だ。憎悪感情に満ちた攻撃的な表現であれ、「叩き殺すぞ」とか「恨み晴らさでおくものか〜」「あんたなんか一生呪ってやるわ」などは、英語のhate speachにはあたらない。

 

普通の罵詈雑言より遥かに不道徳で不健全な「差別口撃」がヘイトスピーチだ。人種や宗教など異なるバックグラウンドを持つ人々が集まる現代社会だからこそ、本人に責任のない先天的属性で特定の人々を差別することは避けたい。不当な差別的暴言を許せば、社会がぎすぎすとした住み難い場所になってしまう。

 

在日特権を許さない会(在特会)主催の反韓デモがブログなどで報じられた際、「朝鮮人を皆殺しにしろ」等、超過激なシュプレヒコールがあったと知り仰天した。殺意がないからこそ能天気に叫ぶのだろうが、これこそ典型的なヘイトスピーチだ。良識ある大人なら、わざわざ朝鮮人街に出掛けて口にする言葉じゃない。

 

在日朝鮮人の通名利用や帰化条件、税金、生活保護などの過度な優遇を取り上げ、筋の取った主張を展開する在特会は貴重な存在だ。社会のタブーになっていた在日特権を取り上げた勇気と愛国心は称えられるべきだ。しかし、非常識で幼稚なヘイトスピーチばかりは何とも残念だ。せっかくの正論が台無しじゃないか。

 

 

 

 

不当な在日特権を廃すべきなのは云うまでもないが、在日朝鮮人を汚い言葉で罵倒しても無意味だ。問題ははわが国の法律・制度上の不備と、管理・運用の歪みに起因する。一般国民が逆差別される特殊な構造を明らかにして、政治や司法の力で社会の仕組みを変える。遠回りのようだが、解決への道筋は真っ当な行動しかない。「差別口撃」で怒りを発散したところで一瞬の快楽に過ぎない。

 

 

 

 

 

 

posted by yohkan at 10:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 指定なし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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