政府が自衛隊に対して破壊措置命令を出したが、ミサイルが飛んできたら撃ち落とせと云うごく当たり前の命令で、国民の命が守れるかどうかは分らない。迎撃できなければ、着弾して多くの死傷者が出る。この際、破壊措置命令を受けたわが軍は、即座に北朝鮮のミサイル基地を空爆すべきと思うが、そうした世論を一向に聞かない。案外、本気で憲法9条があるから敵の攻撃を受けないと信じる人々も多いのか。呑気さが歯痒い。
さて、北朝鮮が敵と決めつけるアメリカや韓国は勿論、国際社会は暴発必死と見て緊張感を高めている。冷静になれ、無駄な戦争は回避せよと、遠い欧州の英国やドイツが北朝鮮にメッセージを送る。スイスに至っては、南北朝鮮和平の仲介役を申し出ている。中立国としての立場もあるが、金正恩が親しみを感じている国として、直接本人に語り掛けたい気持ちらしい。
で、思い出した。そうだ、金正恩は若い頃、スイスで暮らし学んでいたのだ。きっと、眼に染みるような青空の下、アルプスの白い頂を眺めがらブランコに乗っただろう。絞り立ての牛のミルクを飲んでは、緑の野原を存分に駆け回ったことだろう。
北朝鮮に帰国後、親父の死に続いて、軍部の権力争いや国内経済の疲弊と混乱、国民の餓死と嫌なことが続き、本人も心が荒んでいるのはよく分る。しかし、自暴自棄になっては何も解決しない。是非、アルプスの青空を思い出して、♪イェ〜ロレ〜ロヒ〜ホッホ♫とヨーデルを口ずさんで欲しい。ほら、戦争する気なんて、すう〜っと消えていく。