「アノニマス」と名乗るくらいだもの、匿名であり、名無しさんの集まりだ。ハッキング集団には違いないし、多少の犯罪性だってあるのだろう。しかし、情報の自由と民主主義を守るために無名のネット市民が立ち上がったと考えれば、非難するにはあたらない。むしろ彼らの果敢な行動を支持したくなる。
そのアノニマスが攻撃したのが、北朝鮮の工作員サイトだ。1万5千人もの工作員リストを暴き出したのだから、これは快挙と云っていい。昨日、9000人のリストを公表して、今日は残り6000人を白日の下に晒した。韓国や日本など周辺諸国で工作活動に励む北朝鮮工作員が暴露するほど、金正恩体制に打撃を与える無慈悲な仕打ちもないだろう。金ちゃんなんぞ、頬っぺたをぶるぶる震わせながら泣いているに違いない。
もっとも、これを笑って見ていられないが、わが国の悲しさだ。日本の大手メディアは一向に報じないが、ネット情報によれば、数多くの日本人が工作員リストに掲載されている。それは例えばNHKの職員や学習院大学の元准教授や農水省の役人であったり、人気小説家なのだから、暗澹たる気持ちになる。詳しくは人気ブロガーdeliciousicecoffeeさんの記事「北工作会員リストにNHK職員の塚本壮一や官僚ら日本人名多数!ハッカー集団アノニマスが公開」をご覧頂き度い。
いやあ、それにしても、NHKも随分、無慈悲な攻撃をされたものだ。公安警察にしょっぴかれて、悪事を自白するしかないところまで追い込まれた感がある。これでも平気な顔で国民から視聴料を取り立てるとすれば、その行為自体が反日工作活動だ。