残念なのは、玄関を飾る門松や注連縄を除き、年明けらしい目出度い風景に出会わぬこと。凧揚げや駒回しや羽子板で遊ぶ子供たち、美しい振袖姿の若い女性が見当たらない。
寒中の外出は億劫だし、詰まるところはおせちでお酒か。あとはゴロゴロ寝正月。テレビの正月番組はハナから見る気がしない。酔いが冷めれば、読書に勤しむ。
で、面白かった本をご紹介しよう。先ずは、渡邉哲也氏「世界と日本経済大予測2024−25」(PHP研究所)。世界を俯瞰した冷静な分析と予測が際立つ。
第2次トランプ政権の方針やEVやESGの終焉やAIバブルの崩壊、中国の経済破綻などの説にふむふむと納得。3年後に伸びる企業と沈む企業など、有益な投資情報満載だ。
この本、発刊日が11月2日なのに、トランプ氏の当選を前提にしている点が凄い。渡辺氏の実力は、大統領選挙の結果にお通夜状態になった低脳評論家連中とは段違いだ。
次は門田隆将氏の「『左翼革命』と自民党崩壊」(ワック)。副題に政界大動乱同時ドキュメントとあり、昨秋の自民党総裁選で石破茂が選出されてしまった悲劇を克明に記す。
中共に支配され操られるヘタレ自民党議員どもは勿論、総選挙の大敗にもかかわらず居直る石破や森山の横暴さに対し、門田氏の正義の怒りが爆発し、読み手の心を震わせる。
石破媚中内閣に引き摺られ、祖国日本を滅亡させてなるものか。パヨク自民党め、ゆゆゆ許さんぞ、とブログ主は思わず立ち上がる。何も出来ずにすぐに座るけど(泣)
最後は、未曾有の繁栄がなぜ幻と消えたのか、理由と経緯を鋭く抉り出す西村幸祐氏の「1980年代ー夢と栄華の時代が用意した『失われた30年』」(扶桑社)だ。

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