日本人同胞を襲った惨劇への怒りで身体が震え髪が逆立つ。悲しさと悔しさで落涙する。一緒に登校中だった母親はじめ、ご遺族の辛さは如何許りか。心より哀悼の意を捧げたい。
この衝撃的な事件で何より腹立たしいのは、中国外務省の報道官による声明だ。「不幸な事件に遺憾を示す」と口先で唱えながらも、平然とした表情に傲慢さが滲む。
「個別の案件は日中交流に影響しないと信じる」などと勝手な願望を述べる神経も、「類似の案件はどの国でも起こり得る」とする開き直りも、われわれ日本人には理解不能だ。
一方、わが国の註中国大使や総領事が急遽、深圳入りし、児童や父母らのケアのため、学校と協力し保護者説明会を実施したと聞くが、そんな対応で済ませる気か?
現地の状況を踏まえ、先ずは外務省が国民に向け危険情報を緊急発信せよ。ウイグル、チベット地域に限らず、中国全土が危ないと渡航者への注意喚起に徹すべきだ。
併せて中国共産党政府に対し、彼らの虚偽宣伝と洗脳工作が大衆の反日感情を掻き立てる事実を指摘し、歪んだ思想教育と卑劣な反日・侮日行為の即時停止を断固として求めよ。
相手が反発するなら渡航禁止措置に踏み切れ。仮に日中断交に至ったとて、日本人には痛くも痒くもない。困るのは目先の利益のために中国にしがみつく愚かな企業だけだ。
邦人ビジネスマンの不法勾留や、不逞中国人によるわが国の宗教施設の冒涜、さらには尖閣沖へのブイ設置など、中国は露骨で危険な挑発行為を頻繁に繰り返している。
日本人学校の通学バスが襲われたのも記憶に新しい。その際も日本政府は口頭で遺憾砲を放つだけで、敵国の蛮行に口をつぐみ、毅然とした対処を一切しなかった。
だから事態がエスカレートする。日本はどこまで我慢するアルか?と面白半分で民間人の反日感情を煽って、敵対行為を徐々に過激化させ、遂に男児の命を奪う凶行に至ったのだ。
こう考えれば、岸田政権の罪は限りなく重いが、総裁選に名乗りを上げた立候補者も大半が岸田同様の媚中派ばかりで、とても敵国と渡り合う気迫や能力があるとは思えない。

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