コレって間違いなく、往年の名作映画「仁義なき戦い」の影響だ。菅原文太や松方弘樹の吐く広島訛りの言葉は乱暴、粗野にして、如何にもヤクザっぽい。
ゆえに「おかしな常識・言論がまかり通る世の中を容赦せずナデ斬りじゃ!」と謳い、全編広島弁で語る憂国の書「われ、正気か!」を手にした時、著者の近影に拍子抜けした。
あれ?、橋本琴絵なる著者は、パンチパーマの似合う凶悪な人相の中年男じゃないぞ。眼差しに聡明さが溢れる、たおやかで清楚で、知性的な若くて綺麗な女性なのだ。
彼女は日本を蝕む誤った歴史認識と国家観の欠如を嘆き、政治の腐敗を暴き、併せて解決の道筋を示すため、愛国の情を素直に故郷の言葉で綴るべき、と考えたらしい。
ソレは成功した。洞察の深さや学識の豊かさと荒い広島弁のミスマッチ感が何とも愉快。こちらは本の内容に感銘を受けつつも、比喩の巧みさも相俟って、時に爆笑させられる。
もっとも、日本を取り巻く近代史や国際環境を正しく認識し、巧妙に隠蔽され改竄された真実を明かす橋本さんは、反日パヨク陣営にとって酷く憎らしい敵だろう。
映画に拘る訳じゃないが、親特亜勢力など悪党相手に美しい殺陣を演じる彼女の姿は、「仁義なき戦い」と同年代の任侠モノ「緋牡丹博徒」のお竜(藤純子)を彷彿とさせる。
真っ当に生きるため理不尽で卑劣な敵と対峙し、命懸けで戦い抜くカッコ良さに痺れる。正義の怒りに共鳴する。お竜さんは博多弁で、橋本さんの広島弁とは違うけどさw

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