ギャンブルに関心のないブログ主だが、日曜の午後は競馬中継を眺めることが多い。競走馬や騎手もよく知らないし、勝馬投票券も買わないが、TV観戦は楽しい。
サラブレッドが全速力で駆け抜ける姿はひたすら美しく、騎手の手綱捌きは鮮やかだ。僅か数分のレースが見せる勝負の駆け引きとドラマチックな展開に心が踊る。
重賞レースも’G1’となれば盛り上がり方が違う。巨大スタンドを埋め尽くす観客の声援とアナウンサーの絶叫を背景に、いつの間にやら己が緑の芝を疾走する錯覚に陥る。
まさに人馬一体で躍動し、ゴール目指して鼻息も荒く高みへと登り詰める興奮を味合う。レースで全力を使い果たした後の気だるい虚脱感もたまらない。
来る4月28日(日)は恒例の如く、京都で天皇賞が開催される。競馬ファンならずとも、桜の花見同様、国民にとって春の一大イベントだ。エンジョイしよう。
さて、このG1レースに比べると、同日投開票の衆院補選は面白くない。東京15区、島根1区、長崎3区の住民以外は投票権がないからツマラナイんだろ、とは言わせない。
国政を左右する選挙である以上、経済や国防など国民が関心を抱くテーマで、候補者や政党が丁々発止と主義主張をぶつけ合うなら、興味深いレースが期待出来る筈。
にもかかわらず、ひたすら候補者名を連呼しつつ選挙カーが街を駆け抜ける姿は無様だし、各党が真っ当な議論に臨むでもなく、罵り合いは泥試合そのモノだ。
選挙期間の今、駆け引きの妙味もないしドラマチックな展開もない。候補者が語る言葉は陳腐で空疎。原稿を書いてる連中が世間を舐めているとしか思えない。
例えば、東京15区。9名も候補者がいて「しがらみのない政治に」とか「日本を変えよう」と異口同音に繰り返すが、主張に具体性が無さ過ぎて話にならない。
「クリーン」「人に寄り添う」「新しい政治」など、大衆ウケを狙って耳に優しいフレーズを使いたがるが、だからどうすんだよ?と云う質問に答える気はなさそうだw
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