2024年02月25日

北青鵬の暴行で一言

「愛国画報」は一応、政治ブログの範疇に入るものの、コメント欄は大相撲関連の話題で埋まることが多い。特に本場所中は、優勝争いの行方に関しファンの主張や見解が錯綜する。

注目すべきは読者の三助師匠が投稿して下さる「相撲部通信」で、場所前予想に場所後の総括、番付編成や新人紹介、大相撲関連の豆知識等々、毎度読み応え充分だ。

付録が本誌より興味をそそる点は、昔の月刊少年誌を思わせるが、実際に「相撲部通信」がエントリ本文より余程充実しているのは誰の目にも明らかだろう。

「奈良の変」で第三次安倍政権への夢や希望を絶たれ、政治への関心を失った当方としては、いっそ、相撲ブロガーに変身しようかと思ったりもする昨今だ。で、相撲の話。

宮城野部屋の若手幕内力士、北青鵬に引退勧告処分が下った。理由は後輩力士への日常的な暴力行為で、本人も非を認め、22日付で相撲協会に引退届を提出した。

巨体を生かし出世街道を爆進してきた逸材ゆえ、さぞ全国に衝撃が広がる筈と思いきや、然程ビッグニュースになっていないようで、コレも相撲人気の退潮ゆえか。

もっともスポーツ紙は処分理由の詳細を報じており、顔面、背中及び睾丸への平手打ち、突き飛ばし、ほうきの柄で尻を乱打するなど、後輩に対する暴行の様子が分かる。

さらに、他人の財布やイヤホンに瞬間接着剤を塗布し損壊する、殺虫剤スプレーに点火しバーナー状の炎で脅す、トイレに数時間監禁する、金銭を盗むなど、陰湿な犯罪行為が並ぶ。

前者の平手打ちや尻叩きくらいは角界なら珍しくもなかろうと感じるものの、後者の瞬間接着剤塗布、バーナー焼きなどは、一般社会なら傷害罪確定だ。

相手が嫌がる反応を喜ぶ歪んだ性癖による卑劣な犯罪行為を、「イジメ」と呼んで許容するのは間違いだ。組織内の密室処理を認めず、警察を介入させ刑事罰を負わせるべきなのだ。

角界だけじゃない。学校や大学、なかでも運動部で度々発覚し、時には被害者を死に至らしめる暴行は、秩序を履き違え、無闇に人権を圧殺する閉鎖集団だからこそ起きる。

一般社会で許されぬ犯罪行為は、隔絶された集団内でも許されぬ。その理解を周知徹底するため、あらゆる組織の閉鎖性を打破しないと、第二、第三のバカ青鵬を生む。


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posted by yohkan at 12:41| Comment(16) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする