もっともこの話、所詮は政治献金の収支報告書記載漏れゆえ、首相や閣僚が語る通り、精査して法に従い適切に処理すべき筋合いで、現時点では全て捜査待ちの筈。
金額の多寡によっては逮捕騒ぎの可能性もあり、当事者にとっては大事だろうが、逆に事務方の略式起訴で落着かも知れず、所詮は政界における「コップの中の嵐」に見える。
で、小さなコップに嵐を起こすのは一体、誰なんだろ? 所得税減税やガソリン税トリガー条項凍結解除の必要性に突如目覚めたキッシーに対し、怒り狂う財務官僚か?
あるいは、ここ3か月かけて自民党の収支報告書を調べ上げ、多額の不記載を突き止めた教授センセイなる謎の人物の告訴に、精一杯応えようと異様に頑張る検察官か?
いやいや、年明けの台湾総統選を控え、台湾有事を日本の有事と捉える安倍派議員を閣外に追放し、彼らの発言権を徹底的に封じ込めたい中共政府か?
いずれにせよ、この話題が不人気の政権をさらに迷走させるのは間違いない。自民党を下野させ日本を弱体化したい勢力にとっては、念願の状況と云えるだろう。
勢いづく彼らが度々発する台詞「令和のリクルート事件」。1988年の随分古い事件を持ち出して、自民党政権に未曾有の激震を与えた大スキャンダルになぞらえる。

続きを読む