先日、増上寺の法要に参列しなかったのも同様で、猛暑下に喪服で長蛇で並ぶのが嫌だった訳じゃない。献花台に飾られる遺影と向き合うのが辛過ぎたのだ。
昨年、衝撃的な暗殺の報に接し、悲嘆にくれ愕然としたが、何とか歴史の一齣として受け入れることは出来た。数多の偉人が遂げた非業の死を思えば、例外的事件とは呼べない。
悲しさや悔しさが募ったのは、むしろその後だ。死因に関する医師と警察発表の喰違いや体内で消えた弾丸など、不可解さが不自然に放置されたまま現在に至る。
根拠もないまま引き篭もりの単独犯行と断定され、ソレ以外のあらゆる仮説に陰謀論のレッテルが貼られる。暗殺現場は道路整備で消失し、銘板ひとつ残されない。
国民の代表たる国会が真相究明を求める動きもなく、内閣も知らん顔を決め込む。マスゴミは統一教会ネタを扱いつつ、テロ事件の矮小化と風化を画策する。
今も聞こえる、アベガー族の筋違いな非難と罵倒。その傍らで、安倍政権が築いた功績を無謀に、そして無惨に突き崩していく岸田政権の暴挙。
こんなに辛い一周忌があるだろうか。凶弾に倒れた偉大な指導者がこれほどまでに蔑ろにされる状況に、心ある国民なら、誰しも深く絶望せざるを得ない。
御霊に感謝の気持ちをを捧げようとご冥福を祈ろうと、現状を是正出来なければ、日本をじっと見守る天国の安倍さんは二度と微笑んでくれないだろう。

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