2022年11月27日

羊のマスクと狼

先週半ば、自民党の萩生田政調会長が地方議連の会合で注目に値する発言をしてくれた。「今、国際会議に行って、マスクをしているのは日本人だけ」

そして「科学的な知見に基づいて、コロナの対処の仕方を考えていかねばならない」と続ける。ふむふむ、その通り、とこちらは頷くばかり。至極真っ当な見解だ。

ニュースで見る限り、確かにわが国の要人も国際会議の場では大抵マスクを外す。周りがしていないのに、自分たちだけするのはヘンだよね、と感じるのだろう。

海外のノーマスク姿は会議場に限らない。スポーツ中継、例えばMLBやサッカーW杯の観客席や周辺の街頭で、マスク着用者を見つけるのは至難の業だ。

ソレもその筈。新コロの致死率や重症化率の低下から普通の風邪扱いで問題なしと、殆どの国が科学的な政策判断を下し、人々は鬱陶しいマスクとおさらばしたのだ。

ゆえに中国や日本はなぜ今も尚、新コロの感染者数で騒ぎ、マスクを手放さないのか?と、欧米諸国から不思議がられる始末。彼らはコレをアジアの謎と呼ぶ。

習近平が新コロ規制の強化で上海閥の経済利権潰しを狙っているなんて裏話は、共産党政権の内部抗争の激しさに思い至らぬ限り、理解出来ぬのも無理はない。

長年のスギ花粉被害で多くの日本人がマスク着用に慣れ親しんでいる上、同調圧力に抵抗せず従うことを善しとする子羊国民の心情など、欧米人には想像も出来ないだろう。

マスク着用自体は個人の裁量の範疇だが、日本政府は萩生田発言に耳を傾け、諸外国の例も参考に科学的な政策判断を下すべきなのだ。にもかかわらず、岸田総理の反応は鈍い。

一昨日の参議院厚労委員会で「コロナの感染法上の扱い見直しは専門家と議論を続ける。適切なタイミングで取組みを図りたい」と、曖昧に言葉を濁しただけだ。


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2022年11月21日

安倍晋三写真展

数日前、トランプ前大統領がフロリダ州の自邸で集会を開催し、USA!USA!と歓声を上げる聴衆を前に、2024年の大統領選に出馬する旨表明した。

嬉しいのは演説中、安倍総理の逝去に触れ「残念でとても悲しい。私の親友の安倍首相は、自国日本をこよなく愛する偉大な人物だった」と称えてくれたことだ。

日本国内はひたすら安倍派と旧統一教会との関係を論い、暗殺は自業自得とでも云いたげなマスゴミ報道に満ちているだけに、米国の前大統領が発した言葉に救われる思いだ。

とは云え、悲しみは募る。先の中間選挙で期待のレッドウェーブは実現せず、トランプさんが次期選挙で楽勝するのは難しそうではあれ、大統領復帰の可能性が充分にある。

方や安倍さんは帰らない。日本の指導者、いや世界のリーダーとして再びわれわれを率いてはくれない。西大寺駅前の銃撃は、人々の夢や希望を無惨に打ち砕いた。

安倍さんのいない日本の迷走は既に始まっている。政界は羅針盤を失い漂流し、経済は機関車を欠き低迷する。白痴的な偽世論を垂れ流すマスゴミの暴走は止まらない。

取纏め役のシンゾー・アベが不在ゆえ、国際社会も利害関係の調整が効かない。中・露・北鮮など憎きヤクザ国家が増長し、安全保障上のリスクが徒に膨らむ。

不安と焦燥の中、愛国者なら誰もが思う筈だ。天に向かって叫ぶ筈だ。安倍さんを返してくれと。そして、せめてもう一度、あの輝く笑顔を甦らせて欲しいと。

・・・うん?願いが叶ったのか?「安倍晋三写真展」なる催しがご近所で始まったと聞き、ブログ主は早速、朝の散歩がてらに、ぶらりと立ち寄ってみた。

月刊「正論」主催で、会場には産経のカメラマンが撮った報道写真が並ぶ。側近で官房副長官を務めた萩生田光一自民党政調会長が提供してくれた貴重なスナップもある。


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2022年11月15日

紅いハニトラ大作戦

余りに酷い話だ。自民党の松下新平議員が、中国人女性スパイを外交顧問兼秘書として雇い、議員会館の通行証を持たせてあちらこちらを泳ぎ回らせていたらしい。

それどころか、この女性を伴って数々の会合に出席し、あるいは首相や閣僚に度々近付き、国家機密を敵国に垂れ流さんと自ら主導した形跡があると云う。

実際、日中一帯一路促進会会長を名乗る人物他、数多の中国人工作員に議員会館内通行証を乱発してきたとの指摘まで耳にする。まさに国会議員としてあるまじき行為だ。

加えて現在、欧米が中国の在外非公式警察組織を問題視し閉鎖を進めているが、松下議員はその日本拠点、東京・神田の「日本福州十邑社団聯合総会」の高級顧問でもある。

女性スパイも同団体の大幹部で、云うなれば対日侵略工作に励む尖兵同士のカップルか。警視庁公安部はかねてより二人を監視対象にしてきた、と知れば頷ける。

但し頷きはするものの、監視だけで逮捕に至らない点は納得出来ない。スパイ法を有する普通の国なら、即座にブタ箱入りは確実で、揃って電気椅子に座らされてもおかしくない。

松下議員は一時期、総務副大臣をつとめた他、党政調副会長や外交部会長を歴任するなど、ソレなりに国会や党内で影響力を持つ人物ゆえ、問題は重大で深刻だ。

にもかかわらず、本件は週刊誌ネタの醜聞でしかない。自民党議員を吊し上げる格好の攻撃材料なのに、大手マスゴミや反日野党は何故か一切触れようとはしない。

呆れたことに、現時点では自民党内ですら松下議員を激しく糾弾する動きは見られない。もしや、同じ穴のムジナがうじゃうじゃいて、皆で「そっ閉じ」状態か。

国政を担う議員連中を易々と籠絡する敵の秘策が、巷間噂されるハニートラップなら、思わず ヨダレが垂れるほど羨ましい 涙が出るほど情けない話だ。

そう云えば、松下議員のみならず、媚中派の代表たるリンセイホウ外相にも紅いハニトラ疑惑があったっけ。まあ、両センセイとも確かにスケべそうな顔つきアルネw


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2022年11月09日

米中間選挙の行方

2020年の米大統領選挙は奇妙だった。開票作業の最終盤、民主党陣営が「バイデンジャンプ」の荒技を繰り出し、終始優勢だったトランプ氏が逆転負けを喫した。

同様の現象が幾つかの主要な州や郡でも起き、上下両院も民主党が多数派となる。メディアは嬉々として「ブルーウェーブ」到来を伝えたが、納得した人々は少なかったろう。

あっ、バイデン陣営め、インチキしやがった!と感じたのは共和党支持者に限らない。だからこそ多くの民主党支持者も含め、8割近くの米国民が不正行為はあったと認めるのだ。

もっとも、ゆえに大統領選は無効だ、さあ再選挙だ、とはならないのが米国流か。選挙も勝負事ゆえ、多少の反則技があろうと勝ちは勝ち、負けは負けとソコは割り切る。

云うなれば、ローブロウを繰り出すボクサーや粘着剤を使うピッチャーと同じで、注意や警告を受け、度が過ぎれば処分もあるだろうが、試合や興行は成り立つ。

あからさまな審判の買収により、欧州の強豪国を破った韓国が世界中のサッカーファンから非難を浴びたものも、大会の運営には然したる支障は来さなかった日韓W杯にも似る。

投票日直前に大勢の選挙民が居住区を移動したり、大量の無効票が発生したり、選挙の度に敗者側から不正行為を詰る声が上がり、いつの間にか忘れられるのが米国の日常ではある。

但し2020年は民主党とプロ市民団体、メディアの大掛かりで組織的な連携を見せ、外国勢力が悪事に加わった形跡もあるので、バイデンジャンプは決して忘れてもらえない。

僅か2年前の不正選挙が強烈な印象を残す以上、民主党離れは起きて当然。しかもバイデン政権下で治安悪化とインフレが深刻化し、国民の不満は高まる一方だ。

さらに保守派の訴えを各地の裁判が認め、投票用紙の扱いなど選挙システムの厳格化が進む。うふふ、中間選挙で民主党に勝ち目はないぞ、共和党の圧勝だ!と云うことで、こう作画した。


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posted by yohkan at 08:45| Comment(54) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月03日

「円安ガーッ」の叫び

敗戦で膨大な資産を失った日本にとって、復興こそが大命題だった。官僚は不眠不休で知恵を絞り計画経済を主導し、経営者は汗まみれで金策に走り回り設備投資に励んだ。

サラリーマンは24時間勤務体制下で、死をも恐れずぶっ倒れるまで働いた。工場労働者は肉体の限界に挑みつつ、血飛沫を浴びながら機械と格闘した。その光景はまさに戦場だった。

この全国民の血と汗と涙がもたらした成果が、輝ける高度成長期だ。1950年代半ばから70年代初頭、わが国の経済成長率は毎年10%近い驚異的な伸びを示した。

と云う話は嘘じゃない。決して嘘ではないけれど、高度成長期を語る時、往々にしてうっかり忘れる大事な事実がある。1ドル=360円、当時の固定為替レートだ。

若い世代はピンと来ないだろうが、円が割安だったから日本は復興を成し得て、更に豊かになったのだ。過去の為替推移を見よ。1ドル=100円前後は近年の傾向に過ぎない。

献身的労働の尊さは認めるにせよ、ソレだけで経済規模がぐんぐん大きくなる筈はない。身も蓋も無いもないが、円安こそが高度成長をもたらした主因だ。

現在の米ドル独歩高による円安は、固定相場時代のソレと性質が違うが、経済的恩恵は共通する。先ず輸出利益や保有対外資産が生む収入の増加がGDP拡大に寄与する。

さらに高橋洋一先生や国民民主の玉木代表の主張通り、外為特別会計が生む為替実現益40〜50兆円を政府がゲットすれば、新技術開発や防衛力強化などに活用も出来る。

加えて大手製造拠点の国内回帰を促す点も見逃せない。雇用環境改善や国民経済好転の大きなメリットを考慮すれば、輸入価格上昇のデメリットごときは取るに足らない。

にもかかわらずだ。反日野党もマスゴミも「円安」を問題視して政府・日銀を責める。輸入食品など身近な値上げを騒ぎ立て、情弱・高齢者の不安を煽る姿勢が浅ましい。

なかにはドル換算所得の国際比較で日本は低賃金国だと喚く声もあり、顔ぶれを見れば、野口悠紀雄、浜矩子、藤巻健史など、いつもの香ばしいセンセイ方だったりするw

詰まるところ「円安ガーッ」の叫びは、「アベガーッ」「モリカケガーッ」「統一教会ガーッ」に続くパヨクのスローガンだ。背後には敵国勢力ありと思えば分かり易い。


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posted by yohkan at 11:41| Comment(46) | TrackBack(0) | 投資・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする