香港やチベット、ウイグルにおける人権弾圧への国会非難決議も、詰めの段階で肝心の自民・公明が文言の修正で骨抜きにするあたり、中国に怯えるヘタレぶりがよく分かる。
反日野党は云うに及ばず、マスゴミから経済界、学界や官界、法曹界など、中国サマを代弁する姿勢には慣れっこだが、政権与党までが敵に擦り寄ってどうする、と腹が立つ。
同時に、何故こんな状態に?と疑問が湧く。世界標準に照らせば中道やや左寄りではあれ、日本国内では右派と見做される自民党がここまで中国に阿るのはヘンじゃないか。
敵の工作が余程巧みなのか?と首を捻るばかり。と、その疑問に答えてくれる本が登場した。作家・ジャーナリストとして活躍する門田隆将氏の「日中友好侵略史」(産経新聞出版)だ。
当ブログの読者、みぃさんに教えて貰った同書、早速購入して一気に読む。ううむ、そうだったか。日中国交正常化から半世紀、「友好」と称して侵略された経緯がよく分かる。
50年前、文化大革命の失敗とソ連との対立で疲弊した中国に、無為無策のまま乗り込んだのは、権力欲と功名心漲る田中角栄首相と奇妙な贖罪意識に囚われた大平正芳外相だった。
周恩来に腹ン中で小人と侮られながら、徹底的に利用された田中・大平コンビ。彼らが持ち帰った赤いウイルスが増殖に増殖を重ね、自民党を腐らせ、日本の国力を奪った。
支那女工作員との関係が噂された橋本ポマード龍太郎や、天安門事件で孤立する中国を天皇訪中で救った宮澤喜一など、戦犯級の首相は他にもいるが、元を糺せば田中と大平が悪い。
無論、敵側の事前工作も見逃せない。共産主義者の元家族や、石原莞爾の容共「妄想」に心酔する古参政治家、あるいは野党勢力を使い、蟻地獄の落し穴を周到に準備した。
嵌められた田中と大平は、ソレまでに築いた日華関係をぶち壊して台湾を踏みにじり、後ろ足で砂をかけた。目先の利益を追い、義理も信用も、恥も外聞もかなぐり捨てた。
ここで背筋がゾッと寒くなる。現政権の主要メンバーは宏池会と旧田中派の末裔にしてバリバリの親中派、方や中国の対日工作はエスカレートするばかり。このままでは日本が潰れる。

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