ついでに「経済制裁を課されるほど、小さな隣国を虐め倒すつもりは毛頭ない筈」と私見を披露したら、翌日にはロシア軍が侵攻を開始した。とんだ赤っ恥だ(泣)
素人が勝手な思い込みで国際情勢を語っちゃいけないな、と反省する。もっとも予想が大外れした自称識者や専門家、評論家も散見するので、プロにとっても難題だったか。
いずれにせよ、露軍は東部の親露派地域にとどまらずウクライナ各地を攻撃中だから、もう無茶苦茶だ。全土制圧もキエフの陥落も時間の問題だろう。
こんな悲惨な結果を招くなら、冷戦終結直後、米英露との「ブダペスト覚書」締結に応じて、大量の核兵器を放棄するんじゃなかったとウクライナが嘆くのも当然だ。
覚書で大国が約束した領土の保全と主権の保障は何処へやら、牙を剥くロシアの傍らで、米英が身を挺して助けに来る様子はなく、NATOも域外ゆえと知らん顔だ。
米主導の対露経済制裁も効果の程は疑わしい。付き合いで小手先の制裁に終始するヘタレ日本ほど露骨でなくとも、G7は自陣が返り血を浴びるほどの措置は取らないだろう。
振り返れば、ウクライナが国民投票を通じ、長年、西側への帰属を否定してきた結果ではある。ロシアとの縁は切れず、米国との関係を密接化しつつ中国にも擦り寄った。
何でも商売ネタにする国らしく、中国に空母ヴァリャーグ(改称後は「遼寧」)を兵器搭載のまま売り飛ばしたのも、北朝鮮にミサイル技術を提供したのもウクライナだ。
八方美人に徹すれば、世界中が味方してくれると錯覚したか。公称20万人の兵力も即時に動けるのは1万人以下で、戦車・装甲車など機動装備は常時燃料不足とか。
自国への攻撃に仰天し、市井の人々が自衛のため銃を手にしていると聞くが、下手に抵抗すれば、重装備のロシア軍に踏み潰されて無駄に命を失う。
保有していた核兵器を放棄し、国際協調に期待して、旗幟を鮮明にせぬまま軽武装に徹してきた以上、侮られるのは道理。ウクライナには気の毒だが、自業自得ではある。
と、ここでウクライナとわが国の姿が重なる。いざとなれば信義も条約もヘッタクレもない国際社会のジャングルで、自衛を忘れた弱者は強者の餌食となる運命だ。
ウクニッポンライナの旗が血に染まる。敵軍に容赦無く命を奪われるか、あるいは奴隷状態に甘んじて生き延びるか。最後にどちらを選ぼうと、呪うべきはお花畑の平和主義だ。

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