2021年11月23日

「聞く力」で媚中?

岸田首相が自ら誇るのは「聞く力」とか。「私は人の話を聞くことが信頼の原点だと思う」と語り、根拠不明ながら「『聞く力』は誰よりも優れている」と胸を張る。

全国の遊説先で様々な人々と会い、話を聴く際、克明にメモを取るそうで、「岸田ノート」と呼ぶ備忘録に国民の声を書き留める姿を、半ば自慢げに自民党のサイトに掲載する。

人様の教えを生真面目に筆記する格好は予備校生にも似て、若い頃は授業に集中し予習復習も怠らぬ秀才型の学生だったか。ま、ソレはソレで結構な資質かも知れない。

しかし、だからどうした?と云う感は否めない。無数の陳情や注進を受け、相手の肩をポンと叩くのが政治家稼業の常であれ、国のリーダーが「聞く力」のみではマズい。

首相に求められるのは、庶民の声に耳を傾けるポーズではない。目指すべき将来像を具体的に示し、諸問題の解決策を打ち出し、国を率いる「信念」と「指導力」こそが重要だ。

わが国は解決不可能な難問を抱えている訳ではない。殆どの課題は、役所の岩盤規制を盾にした既得権益層の執拗な抵抗により、旧弊が放置されているだけだ。

歳入庁による徴税、農業への企業参入、電波オークションなど、デジタル行政や個人番号のフル活用同様、いずれも先進国なら常識の範疇で、やってない方が異常なのだ。

制度改革に着手する気構えも見せず、屁理屈が成長を阻害する日本社会の腐った現実を放置して、ひたすら他人の話を聞き回る首相ではお先真っ暗だろう。

内閣総理大臣は行政の最高責任者ゆえ、頻繁に面談する相手は官僚の幹部連中になる筈で、あれこれ吹き込まれては、必死で「岸田ノート」にメモする毎日ではないのか。

従前から財務省の犬と揶揄される岸田さんだもの、財政破綻の嘘で省益拡大を狙う矢野次官相手に、お得意の「聞く力」で臨み、あっさり洗脳されたに違いない。

そうとでも考えなければ、コロナ禍で経済が萎縮する今、金融所得課税の強化や炭素税の導入、住宅ローン減税の縮小など、国民虐めの増税案を唱えるナンセンスさは理解し難い。

さて、同じく首を捻らざるを得ないのが、岸田政権の親中姿勢だ。外交は軍事・安保と一体で、経済失政による景気停滞の長期化や株価の低迷より余程深刻なテーマだ。

なぜ、中共との対峙が迫られる状況下で、闇雲に友好姿勢を打ち出すのか。チャイナスクールの外務官僚どころか、習近平に対し「聞く力」を発揮したか、と不安になる。


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posted by yohkan at 07:27| Comment(49) | 自由民主党 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする