臨時休業のお知らせ
いつもご愛読ありがとうございます。誠に勝手ながら、
9月5日ー9月11日は休業とさせて頂きます。
コメント投稿並びにブログ更新は12日以降となりますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。
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父親たる者、手塩にかけた娘を嫁に出すほど辛いモノはない。ほほう、相手は立派な若者じゃないか、と上っ面で納得しても、気持ちが追いつかず取り乱すのが常。
ロクでもない男なら尚更だ。金も力もないプー太郎で女タラシ、将来性に乏しく、挨拶ひとつ出来ない礼儀知らずと知れば、ゆゆゆ許さん!と血相を変える。
無論、愛娘の嫁ぎ先となる以上、男の血筋や家庭環境も心配でならない。親兄弟姉妹や親類筋に至るまで、社会的あるいは経済的な問題を抱えているようじゃ困る。
幾ら憲法が「婚姻は両性の合意のみに基いて成立する」と規定したところで、家同士も親戚として末長く付き合うのだから、両家の程良いバランスも必要だろう。
あれこれ考え出すとキリはないが、ヘンに反対すると、若い二人が余計に燃え上がったりするのでややこしい。泣くの喚くの、死んじゃうの、ってな騒ぎに成りかねない。
ああ、困った、困ったと悩むうち、娘が駆け落ち同然で惚れた相手と一緒になってしまう。娘の幼い頃の写真を眺め、父親がはらはらと落涙するのは、こんな時だ。
振り返れば、蝶よ花よと甘やかし、真っ当な躾を放棄した己が悪い。世事をよく教え、オトコの見極め方を叩き込むべきだったと、自業自得を嘆くばかりか。
さて、巷でよく聞くこの手の話。やんごとなき人々であれば、悩みや悲しみは庶民のソレの何倍にも膨れ上がる筈で、さぞや宮殿で身悶えしておられることだろう。
世間知らずでウブなお姫サマが、あんなゲスな野郎と暮らしていけるのか?と不安に苛まれ、新婚生活をこっそり覗きに行きたくなるのではないか。

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