差し当たり、ガースーが総裁の座を明け渡すべき理由は見当たらない。万事手堅く卒無くこなし、さすがは安倍前総理が後を託した実力者だと感心する。
わが国のコロナ禍が軽微な「さざ波」ゆえ、当初は入手困難と見られていたワクチンを大量に確保し、国民への接種を効率的に爆速で進めてくれた。
携帯料金の大幅値下げ、原発処理水の海洋放出決定、東京五輪開催の成功に加え、学術会議の問題を炙り出すなど、短期間に成し遂げた功績を数えたらキリがない。
不安視されていた外交面でも活躍し、日米豪印による対中包囲網の強化、台湾へのワクチン供給、アフガンへの自衛隊派遣など、安倍路線を忠実に踏襲する姿が嬉しい。
但し、ガースーには弱点が三つある。ひとつ目は外見だ。チビでハゲに加え、どんよりした目付きと暗い表情は、政治家として容貌上の基本的欠陥に他ならない。
ふたつ目は演技力の欠如か。偏向報道に徹するマスゴミ相手に訥々と語るばかりで、華やかなパフォーマンスを用いて、堂々たる存在感を示す能力に乏しい。
みっつ目は選挙の下手糞さだ。自民党が衆参補選、都議会選、横浜市長選と負け続けたのは、状況判断の甘さもさることながら、指導力不足が真の原因だ。
こう考えると、実績と弱点を天秤にかけ、さあ、どちらが重いのか。来たる総選挙を睨み、ガースーが看板でいいのか?と、党内で疑問が呈されるのも無理はない。
確固たる地盤を有する古参議員なら兎も角、コレと云った支持層すら形成出来ぬまま、安倍人気にあやかって楽勝してきた新人議員なら、不安に苛まれるばかりだろう。
では、誰が総裁選レースを制するか。早々に名乗り出た岸田前政務調査会長ではない筈だ。街ですれ違っても気付かぬような平凡な人物は、党の顔に相応しくない。
下村政務調査会長はベテラン政治家ではあれ、巷ではシモムラって誰よ?ってな存在だ。何故、突如、立候補に意欲を燃やし出したか、さっぱり分からない。
正論で保守派を感激させる高市前総務大臣とて、大所帯を率いる指導者足り得るか疑わしい。自民のコア支持層を繋ぎ止めんと、愛国調アピール目的の立候補にも見える。
他にも、マスゴミが人気者と持ち上げる裏切り石破や脳足りんシンジローなどがいるものの、党内の味方はごく少数だ。所詮は推薦人すら集まらぬピエロに過ぎない。

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