生涯、感染症と無縁で暮らしてきたのは、たぶん、ワクチンを人並みに接種したからだろう。4種混合やBCGなど赤ん坊時代の注射で、免疫効果が永続するのは有難い。
そう考えれば、ワクチン肯定派とも言えそうだが、今回ばかりは遠慮したくなってしまう。先ずは、わが国の感染被害状況が極めて軽微だから、との単純な理由だ。
昨年の超過死亡率、即ち例年の平均的死亡率に対する単年度増加分を国際比較すると、米英+20%で、伊+17%、仏+10%など軒並みプラスに対し、日本はー1%だ。
念のため、皆さん、マイナスだよ。増えるどころか、減っちゃったのだよw。パンデミックで死亡者が急増した他先進国に比べ、わが国の優等生ぶりが際立つ。
日本が新コロ感染を抑制出来た理由はわからない。安倍・菅政権の対策が効果的だったのか、国民の衛生意識が高いのか。あるいは、デマに惑わされた民衆が過剰防衛に走ったか。
いずれにせよ、数字がハッキリ示すのは死者数の少なさだ。騒ぎの初っ端から1年半、積み上げた死者累計数は1万4千人。関連死込みの水増し数字がコレだ。
インフルエンザによる死者数は毎年1万人を超え、年によっては倍に膨れ上がる。仮に新コロ同様、関連死まで含めれば、10万人規模となってもおかしくはない。
インフルエンザが真打なら新コロごときは前座か二つ目か。と喩えはヘンだが、正直なところ、この程度の国内感染状況で、ホントにワクチン接種が必要か?と首を捻るしかない。
さらに、新コロワクチンを遠慮するもうひとつの理由が効能効果や安全性だ。理論上は問題無しとされるが、実質的には人体実験の最中で、ベネフィットがリスクを上回る確証はない。
米欧の薬事管理当局が、感染状況の深刻さに鑑み、通常の臨床試験や審査・承認プロセスをすっ飛ばし、特例として「緊急使用許可」を与えたワクチンゆえ、今ひとつ信用し難い。
予防接種後の発熱や頭痛、皮膚疾患の多発を見れば、劇薬なのは間違いない。場合によっては、深刻な後遺症や突然死を招きかねぬと思えば、躊躇して当たり前だ。
もっとも、ご親切にも政府や自治体が只で打ってくれるのだから、有難く肩口に注射針を押し頂くべきとの考えも成り立つ。そう感じる皆さんは、ドンドンやればいい。
但し、新コロワクチンは重症化を防ぐのが目的である以上、感染しても無症状か軽症で済む若い世代にとって、接種のメリットは特にない。むしろ、デメリットだけがありそうに思える。

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