但し、別名「愛国相撲画報」とも呼ばれる。ブログ主が大の相撲ファンゆえだが、読者の皆様もお好きなようで、本場所中ともなれば、取組結果や勝敗予想がコメント欄を賑わす。
注目すべきは、エントリ更新の都度、三助師匠が投稿してくれる「相撲部通信」だ。角界の裏表に通じた情報満載で、その辺の相撲専門誌より余程面白い。
実際往々にして、ブログ主が綴るエントリ本文より同通信の方が中身が濃い。本誌より付録が充実しているのは珍しくもない。昔の少年誌は全てその類だった。
・・・と前置きした上で、大相撲を語る。相撲に興味のない向きはご不満かも知れないが、政治面でコレと云ったネタがなかったのも事実だ。ご容赦願い度い。
突然だが、春場所3日目から、横綱白鵬が休場することになった。4場所に及ぶ連続休場から復帰し、初日からの2連勝で存在感を示したにもかかわらずだ。
2日目、勝ち名乗りを受ける際、ヘンな格好で蹲踞し直したが、宝富士相手に渋とさを見せつけた後だけに、膝の怪我で座れないとは想像もしなかった。
病院で受診の結果、右膝関節の緊急手術が必要と判断されたとか。本人は膝に水が溜まる症状に酷く苦しみ、軟骨が相当すり減っているらしい。
医者の見立ては、手術後のリハビリに2ヶ月を要する重症だ。白鵬は7月場所に進退かけて臨む意向だと、師匠の宮城野親方が報道陣に語る。ふ〜む。
で、ここで云いたい。白鵬は稀代の大横綱だ。しかしだからと云って、ボロボロな状態に陥りながら、延々と休場しながら現役を続行するのもヘンな話だろう。
度重なる欠場に業を煮やす横綱審議会から、引退勧告に次ぐ厳しい「注意」を受けたものの、進退を決めるのは俺様だと、無視すればソレで済んじゃう話なのか?
麒麟も老いれば駄馬にも劣る。白鵬が強さのピークを過ぎたのは誰の目にも明らかだし、36歳なる年齢は、厳しい格闘技の世界ではロートル扱いで不思議はない。
角界の頂点に相応しい品格と強さを求められる立場であればこそ、負け越しても降格はないが、己の力が落ちれば、さっと潔く身の引くのが「横綱」であった筈。
土俵にも上がれぬまま、最高位にしがみ付く姿は日本の美学たる「潔さ」とは無縁で、浅ましくも悲しい。鶴竜の場合は、ある種の「醜さ」さえ漂う。

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